南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 ここ数年、この時期になると、街の至るところで「ハロウィーン」の飾りを目にする。

 欧米では、10月31日(?)が「ハロウィーン」のようで、子どもたちが家々を廻って「Trick or Treat?」(お菓子をくれないといたずらするぞ)と言ってお菓子をねだる行事みたいだね。
 謂れは、ケルト民族の収穫祭らしい。

 私が小さい頃なんて、ハロウィーンの「ハ」の字すら、日本では全くって言っていいほど見聞きしなかったのに、最近どうしちゃったんだろうね。
 ま、察するに、宗教的理由なんか皆無で、小売業界やお菓子業界などが結託した、あからさまな金稼ぎ目的なんだけどね(笑)。


 でも、日本人の多くがハロウィーンを認識したのは、1992年にアメリカでおきた日本人留学生H君の射殺事件じゃないだろうか。
 当時、「Freeze!」(動くな!)と「Please!」(どうぞ!)を聞き間違えたのでは、と話題になった(真実かどうかは不明)。
 しかも、殺人犯は陪審員裁判で無罪になった。銃で丸腰の少年を射殺しときながら無罪だって? 「何てあきれた国だ、アメリカは!」と非常に腹が立った記憶がある。


 だから、正直、私にとって『ハロウィーンはいいイメージは全くない』のだ。
 いま、スーパーやデパートや100円ショップなどで、店頭に「これでもか」とハロウィーンの飾りをしてあるが、私はそれらを見るたびに、嫌悪感を感じてしまう。
 あ、カボチャは大好きなんだけどね(笑)。煮物なんて甘くて美味しいよね。



 ビジネスチャンスも分かるけどさ、そんなことより日本古来の行事をもっと大切にしてはどうですか?(ルーツは中国かも知れないけど)
 たとえば、7月7日の『七夕』なんて、一部の地域を除けば、「幼稚園児」か「小学校低学年」の行事と化しているのが現状。
 『中秋の名月』だって、「今日は中秋の名月」って聞いて「あ、そう」と思うくらいで、誰もススキを飾りもしないし、団子すら食べない。そもそも、8月? 9月? 10月? え、旧暦? いまの人はぜんぜん分かってないんじゃないの?

 もうじき、今度は、各地の観光地で、あるいは何か勘違いしている一般家庭(?)でイルミネーションが始まるだろうが、これこそ資源と電力の無駄遣いなんでやめた方がいいよね。
 そう思いませんか?
 そりゃ確かに綺麗なんだけどね。

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