南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 南阿蘇村には桜で有名な『一心行の桜』という大木がある。
 4月も中旬に入ったので、熊本市内よりは気温が低い阿蘇でも、さすがに桜は散っているのではないかと思われるが、まだ少しは残ってるかも知れないという淡い期待を胸に、行ってみることにした。

 まずは熊本空港の近くにある「菅乃屋」で腹ごしらえ。
 菅乃屋は馬肉を使った料理で有名なレストランチェーンで、他県人に熊本の料理を紹介するときによく利用されるお店でもある。とは言うものの、熊本に数年住んでいるが実際行ってみたのは初めてだ。
 馬肉のサイコロステーキと馬肉バーガーをいただく。うん、とてもおいしい。
 料理は良かったが、難点は値が張るところか。


 さて、その後、俵山ルートを通り南阿蘇村へ。初めての道だったので、少々迷ったが無事に一心行公園へ到着。駐車場には交通整理員がおり、出店がいくつも連なっていたので「桜もまだまだ見頃だろう」と確信する。
 だが、周囲を見渡しても桜の木が見当たらない。『一心行の桜』は大木なので目立つと思うのだが…。
 すると、広場の奥の方にこんもりとした緑色の巨大なブロッコリーのような、日立の「この木なんの木」の樹みたいな光景が目に入ってきた。もしかして、これが…。

 ははは、すっかり葉桜になっていました。
 何本かの枝には、わずかながら桜の花がまだ残ってはいるものの、ほぼ散ってしまった状態。
 まあ、仕方がないか。来るのが遅すぎた。周りに植えてある菜の花の方が満開だ。

 来年はもっと早い時期に来よう…。


 ちなみに説明文によると、この木は島津氏との戦いで戦死した阿蘇氏家臣・中村惟冬の菩提樹であり、その霊を慰めるために妻や子が一心に行を修めたことから「一心行の桜」との名がついているそうだ。



【写真1】一心行の桜と菜の花


【写真2】わずかに残る桜

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