メディア遊歩道

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丸善本店、中村道雄の世界

2006-02-18 05:01:26 | Weblog
丸善本店、中村道雄の世界


東京駅に出張があると、一緒に丸善本店(オアゾ)を覗いてしまう。

この本屋、天井が高い。本の並べ方、売り方にポリシーがあり、本を選び出すときりがなくなり、そのため時間と(お金)の無いときは近寄らないようにしている。

ここはイベントもよく開催しており、今週は
中村道雄 組み木絵の世界
~森からのメッセージ~
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/archive/news/2006/02/01/20060201ddlk13040079000c.html

である。
展示即売をしており、眺めていると、女性販売員がコンパニオン声であーだこーだと組み木絵購入を勧めるよう話しかけてくる。
20万円のものから、大きいものは200万円程度、絵本の原画にも値段がついていた。
ちょっと安いと思ったら、版画もあった。

よくあるギャラリー商法なので、この
「自然のぬくもりが・・・」
「世界にひきこまれる・・」
「独自に編み出した、誰もやっていない手法・」
なとなどの言葉はとてもうざいけれど、適当に受け流しながら鑑賞。

絵はがきや絵本も売っていました。
はじめて組み木絵を発表した
「ふるいみらい」
中村道雄/組み木
中山千夏/ことば
出版社名 話の特集 発行年月 1984年3月 ISBNコード 4-8264-0079-9
は、品切れのため、持ち出し禁止のカバーが
かかっていました。

製作方法の分かる展示もあった。

デザイン、材質を指示した構想図を元に、5mm厚ぐらいの板材を糸鋸で削り、600番くらいの紙ヤスリで整形してはめるようだ。
また、貼り合わせてからくりぬいて、また別の部品(たとえば空を飛ぶ鳥)などをはめるなどの技法を理解できた。

工作教室として、この技法を子どもに教えるのは、ちょっと大変かなと思った。部品の嵌め合いなどに、とても時間がかかるからだ。

初期の作品は、木材のパーツ間にスキマができている。
異種木材の収縮率の違い、接着技術の未熟などがあったのだろう。
だから、この作品を買った人は、保存に気をつける必要がある。

販売員は、よく乾燥した廃材のみ使うから大丈夫、と言っていたが、販売員の言うことなので、信用できない。って、私がこんな高いものを買えるわけでもないが。

ということで丸善はあなどれない。ずっと滞在してしまいそう。




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