メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

日本賞2007のグランプリ

2007-11-06 14:16:28 | Weblog
文化の日近くなるとNHKの教育番組に与える賞の発表があり、私は毎年楽しみにしてます。

今年は単に授賞式と授賞作の放送だけでなく、審査過程も詳細に放送してくれた。

そのため授賞できない作品も一部見られたし、真剣な議論もと、な視点からも楽しめた。

グランプリはカナダの作品、
「特別授業 差別を知る」
で、あるクラスで意図的に身体的特徴で差別をする教育をする2日間の記録。

これは、子供の心に強いトラウマを一生残すことが分かっており、教育者の中では禁止されている、「禁断の授業」であった。

それをカナダの放送局はやってしまった。(審査員の質問責めにあっていた)

見ていて不愉快や差別の苦しみを感じさせる問題作である。
(いや、日本でも図らずも似た授業やって学級崩壊させてる先生がいるけどさ)
全ての点で優秀な先生しかやれない授業だ。

日本の当該教師必見
さてグランプリを争ったのは同じカナダの映像作家がアスペルガー症候群の息子を撮影した作品
「少年の内側」
これは実の息子を見つめるカメラの視線が本当に日常生活を捉えているという感じ。

カナダが豊作。

後、フランスからは
「ファーストタイム」
若者の初体験を男は男友達に、女は女友達に話すシーンを交互に見せる構成、内容のあけすけさが身上の作品。
私の国では宗教的理由で放送出来ないとの意見チラホラ。

フランスらしい作品だなと思っていると放送期間が審査規定から外れており制作認めたので慌て決戦投票やり直したり。

いろいろあるもんだ。
教育テレビ、GJ。