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国宝の中で食事をする:国宝・鴻之間:西本願寺のお齋(とき)

2009年02月04日 | 人生は食である。
誰でも、気軽に食べられるというものではありませんが。

国宝の中で食事ができる、あまり多くないであろう場所のひとつは、ここ京都は西本願寺の敷地にある書院の中の"国宝・鴻之間"でございます。

お齋(とき)とは、『法事・法要の際に、僧侶による読経のあと振舞われる食事』のことといわれております。

浄土真宗本願寺派のwebサイトでは、お齋についての説明があります

何しろ、いただく場所が国宝でございますので、400年以上の時間が流れております。その中で、お赤飯をいただき、ヒジキを味わい、粕汁の大根をはむ。それは、天井から降り注ぐ400年の時間そのものを味わう贅沢なことでございます。

機会があれば、そんな食事をいただいていただきたいと思うことでございます。

フカヒレ姿煮あんかけ炒飯:北浜北京飯店

2009年01月18日 | 人生は食である。
え~~~、世の中には"なにもそこまでするこたぁねぇだろう"という食べ物というものがいくつかございましてな。

例えば、名古屋に参りますと「小倉トースト」というものがございますな。
厚めにスライスした食パンをトーストした後に、マーガリンまたはバターを塗ってうえに、小倉餡を乗せたものでございます。
まあ、前の日にしこたま、ご酒をいただいた朝の胃袋にはとてもじゃないけど、いただくわけには参りません。
しかし!さくっとしたトーストの歯ざわりと、こってりと甘い小倉餡が口の中一杯に膨らんで、こぅ、なんとも贅沢な食べ物でございます。

カップラーメンにも「ミルクシーフードヌードル」というものがございます。聞く所によると、シーフードヌードルをホットミルクでつくるお方が結構いらっしゃったらしく、それを製品にしたというものだということでございます。
かく言う私メ、ご相伴に預かったことはございませんのですが、牛乳とラーメンとのミスマッチがまことに深い味わいをかもしだしている、ということで、ご好評だということでございます。

さて、本日ご紹介いたしますのは、上方は大阪市、中央区の北浜にございます老舗中華料理屋の北京飯店で最近メニューに加わりました、その名も「フカヒレ姿煮あんかけ炒飯」でございます。

北浜北京飯店のフカヒレについてはこちらのblogにもご紹介がありますように本格的なのに、実にお安い。
で、言うまでも無くこちらの炒飯は、北京仕込みの本格炒飯。お米の一粒一粒がパラパラと、こう、お口の中でラインダンスを踊ります。

それぞれ、とても美味しい物を一つの皿にもってしまう。

まさに"なにもそこまでするこたぁねぇだろう"という品でございます。
でもね、そこのお客さん。いっぺん喰ってみりゃぁわかりますがね。

フカヒレの"ぷりぷり"。炒飯の"ぱらぱら"。あんかけの"と~ろとろ"。こいつらが、口の中で踊り狂うわけでございますよっ。

フカヒレが、ぷ~りぷり。炒飯の飯粒が、ぱ~らぱら、つなぎのあんかけ と~ろとろ。ぷ~ぷりのぱ~らぱら。思わずお酒をぐ~びぐび。レンゲがお皿をちんちろりん。

ぱ~らぱら の と~ろとろ♪
と~ろとろ の ぷ~りぷりっ
♪ぷ~りぷり の ぐ~びぐび。
あいまにレンゲがちんちろりん。

ぱ~らぱら の と~ろとろ♪
と~ろとろ の ぷ~りぷりっ
♪ぷ~りぷり の ぐ~びぐび。
あいまにレンゲがちんちろりん。



「うるさいねぇ。この人は・・・八つあん、なにいってるんだい?」
長屋の壁は薄いから筒抜けです。
「あっ聞えちまったかい。稽古してるんだよ、めしを食う・・・しかし、ありがてぇな」

あれ?落語の"たらちね"になっちまいましたね。これは そそうをいたしました。

いずれにいたしましても、こんな不景気なご時世でございますので、ぜひ一度北京飯店のフカヒレ姿煮あんかけ炒飯を食べに行かれるべきでございますでしょう。

なぜって、

醒めるも妬くも案次第と。

お後がよろしいようで  テケテン


上海ガニ:大阪堺筋本町:一碗水(イーワンスイ)

2008年12月19日 | 人生は食である。
上海ガニを食すということは、スポーツであるという事がわかった今夜でございます。

実を言うと、上海と大阪は同じ空気が流れています。それは何かというと、なんとも言いようが無いのですが、今回、上海ガニを食してわかったことは、"上海の人がこよなく愛する味は、大阪人の私にとっても愛すべき味である。"ということです。

テニスであれ、ゴルフであれ、上海ガニであれ、対象に真剣に取り組んで、感動を得るということはすべて"スポーツ"と言って良いのではないかと思います。

一碗水の上海ガニが本当の上海蟹かどうか、上海蟹を初めて食べた私にはわかりませんが、"とてつもなく美味しい上海ガニというもの"を食べたければ、ぜひイーワンスイに行くことを、強くお勧めします。

今年の蜜柑は美味しい。

2008年12月07日 | 人生は食である。
今年は、蜜柑の裏作の年です。すくなくとも、紀伊半島では。で、裏作の年は収穫量(早い話なっている蜜柑の数)が少ない。

で、で、だからといって蜜柑の美味しさと裏作・表作とは、関係ないのですね。

今年の蜜柑は美味しいと、タイトルに出したのは根拠があります。

写真に上げたように、なっている蜜柑に穴が開いて中身が見えています。これって、鳥たちがつついて食べてしまったために開いたものなのです。

今年は、こんなに穴の開いた蜜柑がやけに多い。これは、推測するに、今年の蜜柑が美味しいから鳥たちが食べに来ているということだと思うのです。

"今年の蜜柑はうめぇ~なぁ~~チュンチュン、キーキー、ウゲゲゲ・・・"

といった、鳥たちの会話が聞こえてくるようです。

お近くの果物屋さんやスーパーで蜜柑を見ることがあったら、ぜひ、一カゴお買い求めください。多分、きっと、美味しい蜜柑を味わうことができると思います。

冬こそ蜜柑だ!