
心がちょっとあったかくなるお話の続編です。
前作は子どもの頃一度だけ夏休みを過ごした町に引っ越してきた美容師の明里と『思い出の時 修理します』という不思議な看板をかかげた時計屋の秀司との出会いとふたりのまわりで起きる物語でした。
今回はそのふたりが恋人同士になり 少しずつふたりの距離を近づけていくエピソードと共に やはり『思い出の時』を修理して欲しい人々の物語となっています。
若いふたりの 少しもどかしいやりとりと時計屋にやってくる人たちのエピソードは変わらず楽しめます。
しかし、神社に住み込む大学生の太一の存在が なんとなくオカルトチックになってきたのはちょっと行き過ぎた感じも持ちました。
エピソードもちょっとファンタジーの領域に入ったものが多くなっていました。
私はもっと「普通」の感じが好きなのですけど・・・
でも、寒い晩秋の夜に心がほっこりする、そんな一冊でした。
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