天才ミュージシャンのボブ・デュランの半生を描いた作品です。
本当に久しぶりにすごい映画と出会ったなと思いました。
1960年代、アメリカはケネディ大統領の暗殺、冷戦激化、キューバ危機など暗い時代にあった。
ヒッチハイクで尊敬するウッディ・ガスリーを見舞うため病院にやってきたボブ・デュランは病室で自作の歌を歌い、ウッディとピート・シーガーにその才能を見出された。
公民権運動に熱心なシルヴィ、既に人気歌手だったジョーン・バエズとの出会い、恋も描かれる。
ボブ・デュランは私より上の世代の人たちに人気のあったアーティストで正直私はリアルタイムで彼の音楽を聴いたことはありませんでした。もちろん名前は知っているし、『風に吹かれて』も聞いたことがあります。
でも中学生の頃フォークギターの練習をしていて教本にあった曲がウッディ・ガスリーやピート・シーカーの曲だったと知ってびっくりしました。
それから随分昔に観た映画『アリスのレストラン』のアーロ・ガスリーのお父さんがウッディ・ガスリーだったことは覚えていました。
リアルタイムで聴いてたわけではないけれど懐かしい名前、曲がたくさん出てきてちょっと興奮してしまいました。
それにストーリーもとても魅力的で。
ボブ役のティモシー・シャメラの歌声も凄かったです。
個人的にはボブ・デュランといえば吉田拓郎さんを思い出します。
彼が影響を受けたのがボブ・デュランでハーモニカホルダーを自作した、とか聞いた記憶があります。
それからガロの『学生街の喫茶店』の歌詞のなかに『片隅で聴いていたボブ・デュラン・・・』てあったような・・・
それくらい影響力のあるアーティストです。
あ、最近のことでいえばノーベル文学賞を受賞されましたね、その時は「村上春樹さんじゃなかった」と思ったくらいだったのですがもっと彼の歌を聴いておけば良かったなあと思いました。
まだ始まったばかりの映画です。私的にはオススメしたいです。
ちなみに観客の方、私よりお兄様、お姉様が多かったですが若い人もちらほらいらっしゃいました。
三寒四温の日本の気候とはいえ、体調を整えるのは大変ですね(笑)
さてこの映画、主演を演じたティモシー・シャラメは、
本当にディラン(デュラン)を研究して演技していたと思います。
映画ファンのどなたが言っていましたが、
「アカデミー賞主演男優賞でも良かったのでは?」と。
僕もそう思いましたよ^^
そして脇を固めるエドワード・ノートンの演技も素晴らしかったと思います。