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1960年代はじめ東西冷戦下ソ連に宇宙開発で遅れを取っていたアメリカは国の威信をかけ有人宇宙飛行の成功を目指していた。
ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所に三人の優秀な黒人女性数学者たちがいた。
彼女たちは 人種差別、性差別のなかでも 静かな闘志を燃やし努力を続けていた。
三人の娘を持つ天才数学者のキャサリンは宇宙特別研究所に配属されるが その場所には有色人種用のトイレすらなく白人男性ばかりの職場で冷たくあしらわれる。
ドロシーは上司に昇進を願い出るが黒人に昇進はない、と冷たく言い渡される。 メアリーはエンジニアを目指すがそのためには白人しか入れない学校で学ぶ必要があった。
それぞれの場で彼女たちは 静かに戦い自分の場所を得ていく。
原題は『HIDDEN FIGURES』。訳すと「隠された事実」とでもいうのでしょうか? なぜに『ドリーム』???
多分今年観た映画の中で私的には一番の作品です。
日々の生活で不満があるとどうしても人のせい、環境のせい、運の悪さのせいにしてふてくされてしまう自分からみると彼女たちはとても輝いて見えました。
彼女たちの置かれた立場はプラスではなくかなりのマイナスなポジションでした。 でも彼女たちは常に努力を惜しまずひたすら努力を続けます。
彼女たちは誇りを持って生きていき自分たちの手法で自分たちの道を切り開きました。
彼女たちと対比されるように人権運動のストライキの画像が出てきました。 そんな時代だったのでしょう。
メアリーの夫もメアリーの生き方を最初は理解しませんでした。 でも彼女の努力をそばで見ていて彼女を励ますようになりました。
夫を亡くしてひとりで娘たちを育てていたキャサリンの前に現れたジムも初めて彼女に会った時には「女性なのに?」という言葉を不用意に使ってしまいます。
しかし、その後の彼は誠実にキャサリンと向き合います。
観ていて清々しく勇気と元気を貰える映画でした。
なのに・・・・
どうして上映館が少ないんでしょう?
本当に残念です。 多くの方に観ていただきたい映画です。