GPZで久々の遠乗り。向かったのは伊達市のサイカチの樹。
午後から仕事がある今日、与えられた時間は午前中のみ。
日差しは暖かく、春の到来を実感するが、中山峠はさすがにこごえた。
走り続けて洞爺湖まできた。山の上には雪が残り、木々の若葉は未だ萌えず、しかし足元の草草が大地を緑に染め、畑では耕された土が黒々と春の土の匂いを里に運んでいる。
春の日差し。時折強く吹く風はまだ冷たい。この空気感。この空、 . . . 本文を読む
朝、東の窓から朝日が差し込み、道がまぶしく光っていました。
昨日は春の嵐。雨は夜更け過ぎに雪に変わり、明け方に止みました。
西の窓から見た山に、朝日が当たっています。ついこの間まで雪化粧していた山。
今は芽吹きの色。
明日、28日は午後から仕事。午前中、GPZ1100を駆り出しましょう。春ですから。 . . . 本文を読む
札幌市 盤渓峠は、札幌市中央区、盤渓と市街中心部とを結ぶ、小さな峠です。標高は約250m。
市街地側から峠を越えると盤渓地区。市街化規制地区に指定され、豊かな緑に囲まれた谷あいの里と、盤渓スキー場があります。前回ご紹介した小林峠は盤渓と繋がっており、小林峠と盤渓峠を経由して南区から中央区に入る車も多く、交通量は多い峠です。
峠を盤渓側から越えると、低い切り通しの峠を越えた途端に、札幌市街 . . . 本文を読む
早春の後方羊蹄山 3 うつくしさと、おごさかさと。
無理やり仕事の都合をつけて、羊蹄山を見に飛び出してきた私でしたが、取れた時間は3時間。そろそろ時間的期限(タイムリミット)が近づいてきました。こんな荒業は数年に1回できるかどうかです。偶然晴れてくれたことに感謝しつつ、先を急ぎましょう。なんとか出来る限り、羊蹄山の麓に近づこうとします。
喜茂別町を後方羊蹄山方向、真狩村方向へ、急いでいると、 . . . 本文を読む
早春の後方羊蹄山 2 いつか来た道
<ピンネ、マチネ>を並んで眺めてから4~5㎞で、国道230号線は喜茂別町の中心街に入ります。
街を過ぎ、尻別川の橋を渡って数百mで、国道276号線にスイッチ。このまま230号線を行けば洞爺湖方向です。今日は羊蹄山の麓を目指します。
国道276に入って1㎞ほど、小高い丘を越えると、目の前に飛び込んでくる風景がこれです。思わずバイクを止めて景色を眺めたくな . . . 本文を読む
早春の後方羊蹄山 1 <ピンネシリ・マチネシリ>
国道230号線を札幌市から南東へ。豊平川を遡り約20㎞行くと、険しい山あいに定山渓温泉郷が現れる。そこからさらに約20㎞、山岳道を登ると標高831mの中山峠だ。
峠を越えると道はまた、急な坂を深い谷に下って行く。尻別川の支流、喜茂別川の急流に沿って道は谷を下り、その谷が開けた台地に出ると、道は右手北側の山の稜線を回り込むようにゆるやかに右にタ . . . 本文を読む
中山峠は、今や国際的リゾート地となった二セコ周辺の地域と大都市札幌とを結ぶ、北海道でも代表的な峠の一つです。標高は831m。峠から札幌側には、札幌近郊から支笏湖方面までパノラマが広がり、数十キロ四方に広がる1200~1400mクラスの山々の姿は広大で清々しく、北海道の道の景観の素晴しさを満喫できます。
峠には、売店、レストラン、最近は美術館も出来て、ホテルやスキー場もあります。
観光バスも、 . . . 本文を読む
小林峠は、札幌市中央区と南区の境目、札幌市のランドマーク藻岩山の東側を周る道道82号線にある、標高300メートル、小さいながらしっかりした峠です。
バイク乗りならば、札幌市の南、定山渓方向から、北西、小樽方向に抜けようとするとき、混雑する市の中心部を避けて、緑あふれるワインディングがあるなら、そちらを走りたくなるもの。小林峠は、そんなライダーにうってつけのちょっと小回りルート。ただし、時間的に . . . 本文を読む
ツーリングマップルと並んで、バイク旅のバイブルと言えば、雑誌「アウトライダー」でしょう。
この雑誌も創刊20年ほど。1980年代、空前のバイクブームの中で、バイクでの旅を専門に扱う初の雑誌として創刊。
一流の写真家による、叙情あふれる非常に美しい写真、文章もバイクでの旅を存分に表現した上品なもの。
この雑誌を読むことで、日本の美しさに気づいた、という人も多くいるはず。読むと必ず旅に出たくなる、バ . . . 本文を読む
ツーリングライダーなら誰もが知っている、それが昭文社の「ツーリングマップル」です。
昭文社はどの地図も見やすく、読みやすいのですが、このツーリングマップルは、バイクツーリングのニーズに特化した地図で、その前身は「ツーリングマップ」。今、僕の手元にある一番古いバージョンは1990年版ですが、もちろん、その前から続く、ロングライフマップです。
「ツーリングマップ」から「ツーリングマップル」となっ . . . 本文を読む
今年は記録的暖冬だったが、4月に入ってからはむしろ平年より、寒い日が多く、降雪も頻繁にある。山あいも雪解けは進んではいるものの、春本番にはもう少し時間がかかりそうな、そんな4月の前半である。
先日、車で尻別川上流域から中流域をたまたま通ることがあった。
尻別川は、道央、支笏湖近くの恵庭岳付近を源流に持ち、秀峰羊蹄山、ニセコ山系を巻くように西に流れ、日本海にそそぐ川である。
春から秋にはニセコ付近 . . . 本文を読む
(4月14日。今日も北海道は雪です。GPZも出番がありません。)
中国地方、山の中。夏の夜には、ほのかに光る蛍が舞う、観光客には無名の山中の里。棚田の何割かは休耕田。雑草が茂り、ススキが穂を出そうとしてる。
夏の終わり。秋の気配。
ここから道を下っていくと、やがて険しい谷となり、さらに下ると、下界に降りる。この里自体が、山の奥、かくれんぼしているみたいな、そんな中。
あんまりのんびりしている . . . 本文を読む
今朝、目覚めると、外は雪でした。
4月の雪。なごりの雪です。
公園の向こうの景色も降る雪で見えません。
近くの山も、雪で霞んでいます。
大きな雪片。白い雪。まるで鷺のようです。
(「降りしきる鷺のごとき雪片に」とは、鴎外の「舞姫」の一節でしたか。)
かなしみをおおいつくすように。
なごりをおしむように。
春の雪が、私の町に降りました。 . . . 本文を読む
モエレ沼。この地を何といったらいいだろう。
湖にしては小さく、川とは言いがたく、しかし、「沼」という表現から連想されるものとも少し違っている。
札幌市民にとって「モエレ沼」は、新しい大きな公園である。
イサム=ノグチを愛する人々にとって、この地は聖地となりうるだろう。
50年後、100年後、モエレ沼と周辺はどのように変わり、人々はどんな思いでこの地を訪れるのだろう。
モエレ沼の外周を道路沿い . . . 本文を読む
モエレ沼の本来の姿は、三日月湖。「春景1」のモエレ山の反対側には、ご覧のような三日月湖が広がっている。
平らで広い、石狩平野。遠く手稲山系や、夕張方向の山を見晴るかすことはできるが、どこまでも広い、茫洋たる平原が広がる。
昔、湿地だったこのあたりは、川の流れをまっすぐにすることで土地が乾き、畑地や牧草地として使われるようになった。最近では少しずつ都市化が進んでいる。
目立つのは、高圧送電線と、 . . . 本文を読む