朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

シルラとローマ

2009年11月07日 | 善徳女王
シルラ(新羅)とローマ(羅馬)。
ちょっと聞いただけではこの2つの地域に関連があるなどということはとうてい信じられないように思える。
しかし、物的証拠があるのだ。 それがローマン・グラス。

由来恒雄氏による『ガラスと文化』(NHKライブラリー)には次のような記述がある。

朝鮮時代の三国時代(4~7世紀中頃)の新羅の古墳を発掘すると、どの古墳からも、きまってローマン・グラスが出土しています。それに対して、高句麗・百済の古墳からは、今日までのところ、どの古墳からも、一点のローマン・グラスも出土していません。ローマン・グラスだけではありません。
新羅古墳から出土する遺物の内容は、高句麗・百済古墳出土の遺物とは、根本的にその位相を異にしています。出土遺物ばかりではありません。古墳の構築法も、新羅古墳と高句麗古墳の構築法との間には、何の関連性もなく、まったく共通性をもっていないのです。

そのほか金製樹木形宝冠や貴族たちが身につける装飾品類も東アジアでは新羅だけに見つかるものが多いという。極めつけは暦(こよみ)。なんとローマ暦を使っていたというのだ。 (当時は日本でも中国と同様に干支暦を使っていた)

ちなみにローマン・グラスに関して言えば日本でもいくつかの遺跡から出土している。代表的なのが大阪府堺市の大仙古墳(「伝」仁徳天皇陵)、奈良県橿原市の新沢千塚古墳(126号墳)。

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