あゆさんからコメントいただきました!
「こんにちは、高校三年の医学部受験生です。面接のことで、先生に医学部への志望理由が弱いと言われ、困っています。
因みにたきいさんは何と答えましたか?」
返信を以って、本日のブログとさせていただきます。医大生・たきいです。
ご質問いただいていろいろ考えてみましたが、アドバイスを2点ほど。
1.きっかけではなく理由を語る
「こどもの頃かかりつけの小児科の先生に憧れて…」
「喘息だったので呼吸器内科医に…」
「それがきっかけで」
みたいな話よく聞きますよね。本音としては結構なことです。でも、こういうエピソードを使っちゃうのは「作文」としてはヘタで、センスがない気がします。「きっかけ」を語るほど時間に余裕はないはずです。
1)目指している医師像
2)それがどうして社会に貢献しているか
に注目するとシンプルにまとまる気がするので、よかったら参考にしてください。
私の場合は…。
……同級生たちも数多くこのブログ読んでくれているので若干恥ずかしいですが、せっかくコメントいただいたので書きますね笑
上記の項目にならって書けば、
1)地域医療に従事する医師
2)人の命はみな平等であるはずなのに、その暮らしぶりを支える医療に都市部と地域で格差があることに対して疑問を持っていた。自分が医師となり、地域医療に従事することで少しでもその格差を解消したい。
みたいなことを答えようと当時は思っていました。というのも、意外に面接本番で聞かれなかった気がします笑
あぁ、恥ずかしすぎて、「直ちに勉強しますごめんなさい」状態なうです(笑)
なるべく具体的な医師像を思い浮かべられるかどうか。まずは10年後、どんな医者になっているか。この機会によく考えてみてください。
医者といってもいろいろいるわけです。医学部に入学するともっと分かってくるかと思いますが、医者の仕事って案外幅があります。全体の95%以上を占める臨床医も、各々専門とする診療科は多岐にわたるといったことばかりに留まらず、顕微鏡を覗いている先生や、白衣を脱いでネクタイを締めてお役所勤務という先生もいれば、企業における健康面でのサポートをする先生もいます。いろんな選択肢がある中で、自分はこういった医者になりたい…!と答えられるとなおよいでしょう。
因みに、周囲の医大生たちにアンケート調査をしてみたら
「俺、入試本番で志望理由が弱いって言われたわ(笑)」
だなんて言っている私の友人も元気に医大生をやっておりますので(笑)、本番でうまく話せなくても心配しなくていいかもしれません。
2.どうして志望理由が聞かれるか
医学部に入ると実感するかと思いますが、医学部での勉強は、入学前に想像したものより遥かに大変なのです。もっとのんびり勉強できるかと思っていたのですが、とんだ誤解でした。難関と言われる医学部入試をクリアしても、医学教育に苦戦する人は少なくありません。
それだけハードな医学教育に立ち向かうだけの「情熱」があるかどうか。それが問われているのが医学部面接の志望動機に他ならないと考えます。
「君の面接官をやったんだけど覚えてる?」
と先生から声をかけられた友人がいました。先生は続けて、
「あのとき、『勉強を第一に頑張ります』と言ってたよね? だから頑張らないといけないよ」
結局、こういうことなのです。
ご質問に対するお答えができていないかもしれませんが、こんなところです。
あゆさんの志望校合格をお祈りしております。
あゆさんのおかげで初心を思い出せました。お互い頑張りましょう( ´ ▽ ` )ノ
(CBTの疲労がヤバすぎて死んだように寝てた人(笑))