カナディアンロッキーの旅もいよいよ最後です。
自然を満喫する旅、そんな旅をサポートしてくれるのは高山植物とともに、突然現れる野生動物ですね。日本だと北海道の北キツネなどその代表でしょうか。
カナダでは、まずは熊です。カナダの熊は2種類、ヒグマのなかまのグリズビーとツキノワグマのなかまのブラックベアです。
ハイキングをしたサンシャイン・メドウズやグラッシー湖などにも現れるとのことで、バスの車窓からもその姿を見ることも多いとのことです。
もっとも、今回では幸いハイキングでは遭遇しませんでしたし、残念ながら車窓から見ることはできませんでした。
車窓から見られる野生動物の代表が鹿です。今回の旅でも最初に「エルク」という種類の雄鹿を、最終日ごろに雌鹿を車窓から見ました。
そして、もういいよ!というほど登場したのが、サンシャイン・メドウズに沢山生息する「地リス」(冒頭の写真も)です。その名の通り、地面に穴を掘って暮らしています。ピーピーと甲高い鳥のような声で鳴くので近くにいることが分かり、そのうち穴から顔を出し、自立してあたりをうかがっています。ハイキング中、あちこちで出没しました。
こちらのリスは地リスではないようです。モレーン湖で見たリスです。
エメラルド湖では野鳥をパチリと、雀のようにも見えますが、雀ではないようです。
ということで、カナディアンロッキーで写真に撮れた野生動物のご紹介でした。
ところで、この野生動物に絡んで、山火事がらみでもしましたが、カナダの自然保護のお話をちょっと紹介です。
国立公園での三原則ご存知ですか?
①公園内の物は持ち帰らない
②ごみは持ち帰る
③動物にエサを与えない
の三原則です。これは、日本でも同じだと思います。ただし、それが守られているかが大事ですし、「自然はあるがままに」の精神はカナダでは徹底しています。もちろん、ハイキングなどでもごみは全く見かけませんでした。
その徹底している代表というか、ここまでやるか!という事例が、高速道路に造られている野生動物の横断ための、道路をまたぐ橋や、道路下を抜けるトンネルです。
高速道路には両側に動物が道路に入り込んで事故を起こさないための柵が設けられていますが、その結果、動物が柵の所で止められ弱い動物が強い動物に駆逐される問題が発生しました。その対策として大掛かりな工事をして、道路の一部で上や下を通れるようにしているとのことでした。その費用は数億、数十億単位になっているようです。
(地下トンネル工事の様子)
と以上、カナダの自然保護のお話を最後に、私の「カナディアンロッキーの旅」の旅日記も最後としたいと思います。
が、かなり長くなりましたが、最後に、少し旅行の総括をさせていただいて、終わりにさせていただきます。文章が続きますがご容赦ください。
カナディアンロッキーの旅は引退したらやることの一つとして、現役時代から考えていたことで、旅行会社のパンフをよく眺めていました。特に湖が魅力的で、その中でも「シャトーレイクルイーズ」に泊まってルイーズ湖眺める、それを絶対条件にと思っていました。
で、昨年行こうかと思ったのですが、結局今年にとなって、春先に手段を検討、まずはネットの自由設計の旅で希望を伝え、コースと費用を見積もってもらったのですが、コースはほぼ希望どおりながら、現地サポートはあるものの基本個人旅行で、語学音痴の私には無理と即断念。次に希望コースのツアーはあるかと調べると、高額ながら少人数(10人限定)の添乗員付きのツアーを見つけ、早速説明を受けてきました。その結果、お金さえ出せば、ほぼ希望どおりと確認、このツアーを第一候補として決めました。
その後、いくつかのツアーを調べて、見つけたのが今回のツアーです。今回のツアーはこれまでもご紹介したように、第一条件である「シャトーレイクルイーズ」での宿泊はなく、その代わりに代表的なホテルのバンフスプリングスに泊まることと、VIA鉄道旅という、乗ってみて失敗ではあったのですが、何やら魅力的な付加価値があったので、第一候補との比較検討でそれなりに悩みました。結果は今回のツアーに決めたのですが、その決定的な要素は、現地での移動の手段でした。
もちろん、バス移動ですが、高級ツアーの方は、少人数をうたっていますが、現地ではその少人数での移動ではなく、他の団体との合同、つまりは定期観光バスのようなものに加わるわけで、決して少人数のゆったり旅とは言えないのです。一方、今回のツアーは16名でしたが、大型バスでわがツアーだけの専用、余裕十分の旅ができたわけです。基本、可能なら個人旅行がしたかったほどですから、ぎゅうぎゅう詰めの移動はもっとも避けたかったことで、このツアーに決めた決定的な理由でした。
ちと、ツアー選定理由の説明が長すぎ、失礼しました。なお、費用は今回のツアーでもANAのビジネスを利用したため、決して安くはなかったですが、少人数の高級ツアーよりは3割ほど安くは済みました。
次にちょっと写真のお話です。今回は幸い旅行中ずーっと天候に恵まれて、写真も比較的明るい記念写真としてはいい写真が撮れましたが、やはり、これは!という写真はどうも1枚も無理だったようです。帰ってきて整理して1枚ぐらいは印刷して飾りたいと思ったのですが、ありませんでした。
もっとも、今のカメラと私の腕ではこれが限界かな、といったところです。ただ、記念写真という意味では、景色撮影には有効なパノラマ写真がそれなりに撮れたのと、地リスなどの近づいて撮れない野生動物にズーム機能が有効だった気がします。というのは、旅行前にこれまでのやや高級コンパクトのほかに、そのパノラマとズームに強いコンデジを買って、2台のコンデジで写真を撮ってきたのです。
新しいコンデジは、パナソニックの DC-TZ90で光学30倍ズーム機能が付いています。メインの景色はこれまでのカメラを主に使いましたが、パナラマと動物(ズームで撮ったのは地リスと野鳥、その他はズームする余裕がなく標準倍率で撮って、動物の部分だけ切り出しています)は新しいカメラを使っています。
(パナソニックHPより転載)
さて、さいごのまとめが一番まとまっていない長々とした、どうでもいい話になった気がします。
で、初の海外旅行でしたが、次があるかどうかですが、正直なんとも言えません。一緒に行った人から、是非スイスにと言っていただきました。雄大さはカナダ以上とのことでしたが、興味は今一です。カナダも湖が主眼でしたから。
次があるとしたら、次もカナダかもしれません。やはり「シャトーレイクルイーズ」に泊まってみたいですし、秋の紅葉もよさそうです。ナイヤガラも良さそうです。実はそんなコースが今回のツアーの会社であるのです。今年はないですが、来年以降も同じコースがあったら、行くことになるかもしれません。
いずれにしろ、商売商売、毎月のように大量の旅行のパンフが、これでもかと送られてきます。しばらく、そんなパンフで、これまでカナダ旅を頭の中で楽しんだように、海外旅行を楽しみたいと思います。
さて、どうなりますか?
と、長々となりました。おそらく、ここまで付き合っていただいた方はいないと思いますが、そんな方がいらっしゃたら、大感謝です。
これで、締めとさせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。