goo blog サービス終了のお知らせ 

hiroべの気まま部屋

日ごろの出来事を気ままに綴っています

父からの手紙:第15回(1992年1月5日)

2013-07-13 09:48:05 | 父からの手紙
 父からの手紙15回目をお届けします。

 父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1992年1月5日 父79歳

 ‘新年に帰省したことに対する手紙’

 拝啓

 此度、貴重な御正月休み、遠路御来が○(?)戴き、御二人の御厚志感謝の外御座いません。
深く御礼申上ます。
 ME‘妻’さんには大変明るく、御元気な様に見受けられウレしく想ひました。

 先般、ME‘妻’さんから御便り戴いた時申されました様、貴殿には年令的にも人生で最も多忙な時と
拝察申上ますが、そうで有るだけに御体には十二分注意され、大切にされる様、切に御願ひ申上ます。

 三日朝早く帰途に付かれた様で、御見送りもせず申分有りません。御許し下さい。

 三日、KS‘母方の叔父’君宅に行って来ました。退院後一度も行って居らず(内祝の時、やゝ体頂を悪くし、
KO‘長兄’達が行ってくれ、其の後、遂々御無沙汰致し居り)、丁度、KE‘叔父の妻’ちゃん妹達が来て居り、
賑やかに楽しく遊ばせて戴きました。

 御正月も幸ひ好天に恵まれ大変楽しく過ごさせて貰ひ感謝致し居ります。昨年は、今頃入院中で家族に
大変迷惑をかけましたので、此の冬は十分注意して其の様に成らぬ様、注意する心算で居ります。

 若し、御都合出来れば本年の桜時に、是非一度御母様達と御遊びに来て戴ければと想ひ居ります。

 御母様、足の方は如何ですか。(KSの奥さん、KEさん)も一昨年頃から足がいたくて座れないので、
同じ様な病気では無いかと想はれますが、見て居て可哀相に想はれ、御母様の御苦労が推察されます。
少しでも快方に向はれます様、切に御祈り申上ます。

 寒さも○(?)々これからは本格的に成って参ると想はれます。

 皆々様の御自愛切に御願ひ申上げます。
 (乱筆、御許し賜り度し)
                              SK‘父’
                              KO‘母’ 
 御母様
 HM‘私’
 ME‘妻’

 一月五日



父からの手紙:第14回(1991年11月22日)

2013-06-25 09:48:55 | 父からの手紙
 里帰りし墓参りした6月19日は父の19回目の祥月命日でした。

 ということで、父からの手紙14回目をお届けします。

 父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1991年11月22日 父:79歳

‘妻への手紙。妻から手紙を出したことがあるようですね’’ちなみに11月22日は父の誕生日です’

 拝復

 御便り有難く頂きました。

 御母様には、足の治療で町医者様に便って御いで御様子、大変と想ひます。快方に向はれます様願って
居ります。唯、御話の様に余り無理できない程度なら、私も歩きは大賛成です。

 此の頃、少し寒く成って参りましたので、朝の犬君(柴犬)の運動はT子‘義姉’が行ってくれますが、
出来るだけ歩く様に務めて居ります。
 当地は、元々雑木林の多い丘陵地帯ですが、宅地造成でどんゝ切り佛われて明るく様変わり志て、
誠に情無く想ひ居りますが、時代の流れ、これも仕方の無いことかと想って居ります。

 御便りに依れば、湯河原に行かれ、大変紅葉がよろしかった由、佳かったですね。
 私も今月六、七日、老人クラブの旅行で城ノ崎、天の橋立の一泊旅行(当部が当番でも有り)
(鳥取、島根、三朝、玉造、二泊が変更)行って来ました。

 此の頃は、家族旅行が多く成った為か、老人クラブの旅行もやゝ人気が下降気味の様にも想われます。
始めての道で、旧但馬街道とかで、山間を縫っての城ノ崎に行く自動車道路でしたが、紅葉はやゝ早い様で
残念でした。
 途中、松茸三本千円ののぼりが十本位も立って居る処が有り、バスは止まりませんでしたが、宿で其の事が
話の種に成りましたが、其んな安いもの有るはずが話の種に成り、笑い話で終わりました。

 城ノ崎は、二十年位い前に一度行った事が有り、今も割に古い旅館が多い様で懐かしく想ひました。
好天に恵まれのが幸した佳い旅でした。

 家内の白内障手術は、都合で今月二十七日入院、二十八日手術ですが、退院も壱週間位いで出来るとの話。
友人(婆さんの)話に依れば、手術も割に短時間で終わる様な話です。

 TA‘次兄’、SI‘三兄’達も皆元気に暮して居ります。

 此れからは、私の最も恐れる寒い時に入ります。風邪を引かぬ様注意する心算です。
 皆様も、御体くれゞも大切にして下さいます様。御正月来て戴ければ大変有難く想って居ります。

 御母様、HM‘私’にも宜敷しく御伝下さいます様。失礼致します。

 ME‘妻’様                            SK‘父’

 乱筆御許し下さい

 十一月二十二日
(今日が私の誕生日
 満八十才に成りました。自分ながらよくこれ迄生れたと感謝して居ります)
‘父の勘違いの様です。満ではなく数え年ではないかと想います’




父からの手紙:第13回(1991年5月27日)

2013-06-05 09:07:46 | 父からの手紙
 父からの手紙、第13回をお届けします。

  父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1991年5月27日 父78歳

 ‘退院の内祝いの品に添付された手紙?’

 拝呈
 
 御便り有難く拝見致しました。

 皆様大過なく御過に拝し安心致し居ります。当方も変り無く居ります。

 ゴールデンウィーク、弘前、函館の桜見て来られた由、私も老人クラブで裏磐梯へは
一度行った事が有りますが、彼れから向ふは行った事が有りません。弘前の桜、大変佳い様な話ですね。
 私も、一度、仙台から向ふ一度行って見度いと想っていましたが、退院後体力が一段と落ちた様ふ気が
して、一寸今の処自信が有りません。

 先日、町内の弁天様‘子供の頃はよく遊んだところです。立派な社と池がありましたが、私が中学頃には
世話をする人もなく朽ち果てていたのを、父達老人クラブで再整備し、今では昔より立派な程です’

の祭例が有り、今迄、私が責任者でしたが、変って戴き、老人クラブも会計を変って戴き、やゝ気が楽に
成りました。もう、無理のきく体では有りません。

 先日、KO‘長兄’達がTA‘次兄’達と、SI‘三兄’達を招んでくれ、自宅でさゝやかな私の内祝ひして
くれました。好意、感謝して居ります。

 誠にさゝやかですが、退院出来た内祝として、私の気持だけ御送付申上ます。
 御納め下さいます様

                                SK‘父’
 HM‘私’
 ME‘妻’

 五月二十七日

 敬具

父からの手紙:第12回(1991年4月?日)

2013-05-19 09:02:13 | 父からの手紙


 先日紹介した「ニオイバンマツリ」、ほぼ真っ白に変化しました。

 さて、父からの手紙、第12回をお届けします。前回からは約1年経っています。

  父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1991年4月?日 父78歳

 ‘退院連絡の手紙’

 拝啓

 久しく御無沙汰致し居ります。
 皆様御変り御座いませんか。御正月には、忙路の中、遠路帰郷下さいまして、
御幸志感謝致し居ります。

 私、入院後約一ヶ月位い全然食事進まず、遂に、二十四時間点滴と成り
(家政婦さんに全部世話に成る)、私自身は当然ですが、家の者も覚悟志て居た様ですが、
全く、自分でも不思議に想える程少しづゝ快方に向ひ、四月六日、先生の御許しを戴き
退院する事が出来、皆々様に只々深く感謝するのみです。

 陽春、桜の季と成り、御地もほゞ同様と想われますが、只今、八分から満開です。
 昨日は午前中、生憎の天気でしたが、午後は雨も上り、伊賀川堤、岡崎公園など大変な
人出と想われます。
 今年は、善光寺の御開帳との話、出来れば、婆さんと御参り出来れば想って居ります。

 一昨日は、犬君‘当時飼っていた柴犬(太郎)’を連れて梅園公園方面散歩に行き、
土筆見付け少々採って帰りました。

 新緑の最も心地佳い季節に入ります。
 皆々様、御体大切にして下さいます様。
 (退院出来た事を謝し、一寸御便り申上げました)
                                   SK‘父’
 御母様
 HM‘私’
 ME‘妻’

父からの手紙:第11回(1990年6月8日)

2013-04-21 09:14:34 | 父からの手紙
 ブログのお休みもあって久しぶりですが、父からの手紙第11回です。

 父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1990年6月8日 父:77歳

‘上京(鎌倉巡り)のお礼の手紙。日にちは覚えていませんが、結局、私の車で案内出来る平日
(休日は車では駐車がとても大変)が良いとの事で、6月に入っていたと思います。’


 拝啓

 此度は大変御世話様に成り御二人には深く感謝申上げます。
 鎌倉は歩く処が多く、車で巡って戴きほんとに助かりました。老いたら若い者の云う事を聴きねばを
実感致しました。緑が大変多く、落付いた街、京都に佳く似て居る、其んな感じを受けました。
電車に乗ってから気が付き、母さんが帽子を忘れて来た、かんかん照りだと暑いと心配して居りましたが、
御蔭で曇りで助かりました。

 宿屋は、御承知の様に前がすぐ砂浜ですので、ガラス戸を開け(私達は二階の八帖前四帖付部屋でした)
ると大変眺めが良く、朝の日の出を楽しみにして居りま志たが、残念ながら雨降りでした。
雨の砂浜を見て居て、子供の頃の遊んだ故郷の大塚海岸‘愛知県蒲郡市’を想い出し、砂止めの松林が
続く美しい海岸線、現在のコンクリート護岸味気無さ、自然は出来るだけ残して置き度いの感が切でした。

 九時半頃、宿を出て、御手伝いさんが駅迄で送って下され、藤沢駅に着いたら丁度熱海止りの車が入り、
其れで熱海に下車、貴殿も御承知と想ひますが、二キロ位東だった思ひますが、山上に立派な美術館が有り
(宗教関係の‘MOAのことらしい’)私は一度行ったのですが、時間が無くもう一度見ても佳いと想ひましたが、
エスカレーターで五六カイ乗替えて上る(途中の展望台も佳し)様に成って居り、母さんは
エスカレーターお断りとの事ですので、取止め、食事をし、土産を買ひ、四時一寸前に帰宅致しました。
 

 大切な休息日を私達の為に御使ひ下され感謝の外有りません。
 重ねて厚くお礼申上げます。

                                 SK‘父’
                                 KN‘母’ 拝
 HM‘私’
 ME‘妻’


 ‘義母への手紙’

 謹啓

 風邪を引かぬ様心掛けて参りましたが、御蔭で暖冬にも恵まれ、順頂に春を迎える事が出来、
此度念願の御邪魔申上げ、御佛壇にも御参りさせて戴き、家内も大変有難く申志居り、其の上宿泊迄でさせて
戴き、御世話に成り重ねて厚く御礼申上ます。

 帰途、鎌倉参拝も曇り日でしたので、暑くも無く、梅雨期前の新緑の美しい好季節でも有り、処々楽しく
巡らせて戴き大変佳い想出と成りました。併し、平日なのに観光客の多いのにも一寸驚かされました。
流石、古都鎌倉と想はれ、客の多さと、亦小さな寺でも迎える側の細い心使ひが偲ばれ、心地佳く感じられました。

 HM‘私’君達は、小田原迄で送って下さる心算で居られた様ですが、私は民宿でも結構ですので、一泊の予定で
居り、江ノ島で電話で予約して下され、江ノ島の前の片瀬海岸の弁天屋旅館に入り、古い造りですが、屋号が
江ノ島弁天屋と有り、昔からの江ノ島泊りの宿戸では無かったかと想はれます。

 風呂もタイルは張って有るが古く、階段も巾広く、全体が昔風な感じでしたが、前は砂浜で夏は海水浴客で賑やかな
処と想はれます。
 食事も品数多く有りませんが、大変美味しく魚類が余り好きで無い婆さんでも賞める程でした。
 老人クラブで入る大旅館に無い家族的な暖かさが有り、私達には大変有難い想出を贈ってくれました。

 御母様には足が不自由で大変ですね。義弟の嫁が全く同じ症状ですのでよく分かります。少しでも、快方に向かわ
れます様、切に御祈り致します。

 HM‘私’君、ME‘妻’さん御二人には、此度、大変お世話様に成り、誠に申訳無く想ひ居ります。

 梅雨期も近づき炎暑の季も遠く有りません。皆様、御体大切にして下さいます様。
 御母様には、特に御自愛下さる様、切に御願申上ます。

 乱筆御許下さい。
                               SK‘父’
                               KN‘母’ 
 I様’義母’

 六月八日