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墨書

2014年09月07日 | なごみ
佐々木がん邦先生の墨豊会書展に、母と一緒に楽しんできた。



かつて愛知県の文化教室が閉講するまでの16年間、母がお世話になったご縁である。

左半身麻痺の上、車椅子生活での作品づくりは、本人の努力はもちろんだったが、先生はじめ周囲の方々のお力添えがあったからこそと、ただただ感謝の日々である。
毎日書道展 書道部参与も務められる日々ご多忙な先生でありながらも、母への気遣いや心配りはとにかく頭が下がるものだったと記憶に新しい。

今回の書展の見所は、、弓技の行事に命ぜられた矢を調達できなかったことを繰り返し詫びた藤原佐理(すけまさ・平安時代・草書の第一人者といわれている)の書状で、縦1.5メートル、横5メートルの作品。
流れるような筆脈にため息。



先生によると、書状を半紙に書き写し、絶えず携行して全文暗記した上でこの作品に取り組まれたそう。

母との再会に、とても喜んで下さった。

やはり書はいい。

さて、こちらは、、、。


先日したためた私の万葉集第1作。もちろん、、、額田王!

熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな

楽しい~。
でも、足元にも及ばな~い。