1997年に発売されたアルファロメオの156。
155の後継車種として
97年のフランクフルトショーでデビュー。
翌98年に日本市場に投入されました。
流麗なフォルムが絶賛され、アルファロメオ復活の立役者となり、
98年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠にも輝きました。
デザインは、ワルター・デ・シルヴァ。
この仕事が評価され、アウディに引き抜かれたシルヴァは、
最終的にフォルクスワーゲンのグローバル・デザイン担当副社長に
まで昇り詰めました。
雑誌の写真で見たときは、正直なんとも思わなかったのですが、
「変な顔つきのクルマ」ぐらいに思ってました。
ディーラーで実車を見て、評価は一変。
あまりの美しさに20分ほど動けなくなるくらい見入ってしまいました。
特に気に入った個所は、サイドからみたリアのホイールアーチ。
深いサイドシルから一気に駆け上がる勢いのあるラインは
リアのタイヤを大きく見せ、FFセダンとは思えないスポーティーな
キャラクターづくりに貢献していると感じました。
こういうのを小股の切れ上がったっていうんでしょうか。
クーペフォルムに見せる常套手段の
リアのドアノブを隠すギミックを最初に採用したのも156でした。
搭載するエンジンは、1979年のアルファ6(セイ)からのルーツを持つ、
オールアルミ製の2.5リットルV6DOHCエンジン。
官能的とまで言われた名機です。(ピカピカです)
2リットル直列4気筒DOHCエンジンは、スパークプラグを2個奢った
ツインスパーク。
V6の官能的な音色に浸るか、鼻先の軽いツインスパークの身のこなしか、
悩ましい選択ですね。
変速機はMTの他、
セミオートマのセレスピード(直4モデル)とQシステム(V6モデル)。
セレスピードはMTベースのセミオートマで
シフトダウンの際にブリッピングを施してくれる優れモノ。
2000年にワゴンモデルのスポーツワゴンを追加。
156の流麗なフォルムを継承してます。(容量はそれなりですが)
2002年に欧州の新排ガス規制に対応させるため、
エンジンラインナップを変更。
ツインスパークは直噴のJTSに。
2003年にはフェイスリフトが行われ、ジウジアーロのブレラ顔に。
ジウジアーロ曰く、これこそがオリジナルの姿とのコトですが、
ボクは前期型が好みです。
2002年のジュネーヴショーで発表したブレラ・コンセプト。
2005年に後継の159にバトンタッチして販売を終了。
ヒット作156の面影を色濃く残しています。
アルファロメオのフロントナンバープレートは、
中心のデザインをさけるようにオフセットされてますよね。
CT-9Aの場合はインタークーラーに風をあてるために左にオフセットされています。
見た目重視か性能重視かといったところでしょうか。(汗)
確かに156のオフセットは機能性よりも見た目重視でしょうね。
そもそも156は見た目が100パーセントなクルマですしね。