『黒井戸殺し』 2018年 フジテレビ

先月放送された『黒井戸殺し』（フジテレビ）

2015年の1月に放送された『オリエント急行殺人事件』に続く


アガサ・クリスティー原作、


三谷幸喜脚本の第2弾。


原作の『アクロイド殺し』の舞台を日本に移し、
エルキュール・ポワロならぬ、
野村萬斎さん演じる名探偵の勝呂武尊が事件に挑みます。

それにしても『黒井戸殺し』のタイトルの素晴らしいコト！


殺されたのは村の名士、黒井戸禄助

容疑者はその夜、黒井戸邸にいた全員。

禄助の義理の妹、黒井戸満つる

資産家である録助の財産分を気にしています。

その娘の花子

事件の捜査を勝呂に依頼。

黒井戸家に逗留中の作家、蘭堂吾郎

女癖が悪いらしく、花子に近づく。

禄助の秘書、冷泉茂一

推理小説マニアで事件に興味津々。

執事の袴田次郎

よく盗み聞きをしており、警戒されています。

女中頭の来仙恒子

不審な行動が目に付く。怖すぎます。

女中、本多明日香

事件前に禄助に暇を出されています。

医師の柴平祐

禄助に相談を持ちかけられていました。

他にも東京から戻ってきていた禄助の義理の息子、春夫

花子の婚約者で事件後姿をくらまします。

怪しげな復員服の男（和田正人）なども・・・。


事件の発端となったのは、
禄助と婚約していた唐津佐奈子の自殺

夫殺しの件で強請られていた模様。

黒井戸家の顧問弁護士の鱧瀬

禄助の遺言状を管理。

事件を担当する袖丈警部

長門勇さんの日和警部を思い出しました。


事件を捜査する名探偵勝呂と助手に抜擢された柴医師のコンビ。



柴は事件の顛末を手記にまとめています。

そして柴医師の姉、カナ

噂好きでかなりの情報通。


いやぁ、面白かったです。
3時間もあるドラマだったのですが、長いとはまったく感じませんでした。
原作の『アクロイド殺し』は学生のころに読んでるはずですが、

まったく覚えてなかったので楽しめました。

ひとりひとりの怪しげな行動をひとつずつ解明していき、
容疑者がいなくなったと思ったら・・・。


見終わってから
ネットで『アクロイド殺し』のあらすじを見てみたのですが、
舞台を日本に変えた以外はほぼ原作に忠実に再現されており、
それでいてちゃんと三谷作品になっているのが素晴らしいです。
ぜひ、年1回ぐらいでシリーズ化を希望！

袖丈警部が言及した
『ナイルに死す』と思われる『鬼怒川下り殺人事件』や
『オリエント急行殺人事件』の直前に勝呂が解決したとされる
『ABC殺人事件』ならぬ『いろは殺人事件』など
見てみたいですねぇ。

『オリエント急行』のとき気になった
野村萬斎さんの口調もすっかり慣れてましたしね。