小学校の高学年のころ、相撲をよく見ていました。
贔屓の力士は当時、絶大な人気を誇った横綱 輪島。
金色(黄土色?)のまわしと、
立会い前の蹲踞の姿勢で背筋のピンと伸びた大きな背中が
やけにカッコよく見えたモノです。
しかしボクが見始めた昭和53年(1978年)当時、
すでに衰えの見え始めた輪島(当時30歳)は
全盛期を迎えていたライバル北の湖になかなか勝てませんでした。
輪島の優勝を期待して場所が始まると新聞を切り抜き、
スクラップブックをつくっていたのですが、
記事の見出しはまたしても北の湖。
ホントにこのころの北の湖は憎らしいほど強かったですね。
勝ったあともプイっと横を向いて去っていく姿が印象的でした。
結局この年は一度も優勝するコトが出来ませんでした。
スクラップブックをつくるのをやめた翌1979年の名古屋場所。
久しぶりに優勝を飾り、
オープンカーに乗り賜杯を抱きかかえる輪島の記事を見て
もう少しスクラップブックを作っていたらよかったと後悔しました。
1981年3月に引退した輪島。
同年引退した貴乃花とCM(資生堂)に出ていたのを見て、
ひとつの時代が終わったと感じたモノです。
それから4年後の1985年。
借金問題から親方を廃業し、翌86年にプロレス入り。
このときすでに38歳。
かつての大横綱が文字通り裸一貫で不器用そうにプロレスをする姿が、
とても痛々しくまた愛おしかったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます