The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ラヴァンドゥラ・ムルチフィダ Lavandula multifida

2022-10-14 10:10:04 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、ラヴァンドラ属、ファブリカ(Fabricia)亜種、西地中海沿岸地域、ポルトガル、北アフリカ原産、常緑小低木、

学名:Lavandula multifida、

和名:ファーンリーフ・ラベンダー、レース・ラベンダー、ムルチフィダ・ラベンダー、エジプシャン・ラベンダー、

英名:Femleaf Lavender、Egyptian Lavender、葡名:Alfazema-de-folha-recortada、

2009年3月11日、2015年1月24日、2月12日、12月12日、2016年1月29日、2月7日、8日、16日、11月22日、12月18日、2017年5月21日、2018年1月25日、2月12日、5月4日、2020年2月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ラヴァンドゥラ・ムルチフィダ Lavandula multifida の花。花序は 8cm ほど。愛らしい青紫の花穂をつけるが、ラベンダーの芳香は弱い。海からの強風が吹きつける崖道に咲く。葉は灰緑色で「シダ」の様な羽状の深い切れ込みがあり、葉の表裏に長い毛が見られる。

 

属名はラテン語の lavare(=洗う)から。古代ローマ人が、浴槽をこの花で香らせていたことによると言われている。

 

別名のレース・ラベェンダーとは、葉の切れ込みが深いため、透けて見えるので布地のレースにたとえたもの。

 

ラヴァンドゥラ・ストエカス Lavandula stoechas はいたるところで見かけるが、この種はあまり多くは自生していない。そしてラヴァンドゥラ・ストエカス Lavandula stoechas よりはかなり小型である。

 

ラヴァンドゥラ・ムルチフィダ Lavandula multifida の花でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。別名のレース・ラベンダーとは、葉の切れ込みが深いため、透けて見えるので布地のレースにたとえたもの。また、ファーン・ラベンダーとは英名から。属名は、ラテン語の lavo(=洗う)から。古代ローマ人が、浴槽をこの花で香らせていたことによると言われている。種小名は、「多裂の」の意。

ラベンダー・ムルチフィダは、シソ科の常緑小低木である。園芸界では、レース・ラベンダーやファーン・ラベンダーの名で流通している。本種の特徴としては、葉の切れ込みが深いことである。そのためにレース・ラベンダーと呼ばれている。また、葉の裏表の両面に長い毛が見られる。非常にかおりの強いラベンダーである。樹高は1m程度までのために、花壇の縁取りなどに利用されていることが多い。花色は濃紫色。開花期は5~8月頃。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)

 

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マッティオラ・インカナ Matthiola incana

2022-10-13 10:42:05 | ポルトガルの野の花

アブラナ科、Brassicaceae、 アラセイトウ(マッティオラ)属、多年草、地中海沿岸地域原産、

学名:Matthiola incana、

和名:アラセイトウ(紫羅欄花)、

英名: Gilliflower 、Hoary Stock、葡名:Goivo、Matiola、Goivos、

2014年3月13日、2015年2月12日、2016年2月8日、25日、6月2日、2018年5月4日、7日、2020年2月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

マッティオラ・インカナ Matthiola incana の花。

 

和名では、「あらせいとう(紫羅欄花)」と呼ばれているが、葉がラセイタ(ポルトガル語の羅紗)に似ているところから「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが転訛したものといわれている。

 

花の直径は2cmほど。草丈は50~60cm。

 

マッティオラ・インカナの葉。

 

ギリシャ時代から栽培され、薬草として利用されていた。

 

マッティオラ・インカナ Matthiola incana でした。

 ©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、一説には、葉がラシャ(羅紗=毛織物)の手触りに似ていることからとか。ポルトガル語で羅紗は raxeta と言い、「葉ラセイタ」となり、その転訛からアラセイトウとなったという。属名は16世紀イタリアの植物学者 Pirandrea Mattioli の名に因んでいる。種小名は「灰白色の柔毛に覆われた」の意。

アラセイトウは、今日では、英名のストックの名で親しまれているアブラナ科の一年草である。(実際には、原産地では、多年草種や低木状種も存在するという。)草丈は20~60㎝程度。花序は、頂生の総状花序で、花径は2㎝程度、花色は紫、赤、白等と多彩である。葉や茎には白色の軟毛が見られる。日本へは寛文年間(1661~73)に渡来したと推測されている。(GKZ植物事典より) 

 

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シルブム・マリアヌム Silybum marianum

2022-10-12 10:32:54 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、オオアザミ属、地中海沿岸地域原産の2年草、

学名:Silybum marianum、

和名:マリアアザミ、別名:オオアザミ(大薊)、オオヒレアザミ(大鰭薊)、ミルク・シスル、

英名:Milk Thistle、Holy Thistle、Blessed Milk Thistle、Marian Thistle、Mary Thistle、Saint Mary's Thistle、Mediterranean Milk Thistle、Variegated Thistle.

葡名:Cardo-mariano、Cardo-leitoso、

2015年4月29日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、5月7日、アレンテージョ地方で撮影、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

シルブム・マリアヌム Silybum marianum の花。直径は4~5cm。草丈は2mにもなる大型。葉に白いまだら大理石模様があるのが特徴。模様はミルクがこぼれたように見えるため、ミルクを聖母マリアに由来するものとしてマリアアザミの名がある。

 

南北アメリカや日本においても帰化植物として分布している。

 

種子にはシリマリン (Silymarin) と呼ばれる4種のフラボノリグナン類 (flavonolignans) が多く含まれ、傷ついた肝細胞の修復を助けるとされている。

 

ヨーロッパでは2000年以上も前から、主に肝臓の疾患などに対して種子が利用されてきた。近年では肝機能改善のためのサプリメントとして利用されている。

 

ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、粗抽出物の消化不良に対する使用、標準化製品の慢性肝炎と肝硬変への使用を承認している。米国ハーブ協会の分類はクラス1で、適切に使用される場合、安全に摂取することができるハーブに分類されている。(Wikipediaより)

 

シルブム・マリアヌム Silybum marianum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は大形のアザミの意から。別名は、マリア様の母乳がしたたり落ちて葉に白い斑模様が出来たとの伝説、或いはマリア様に捧げた乳汁が零れて葉に斑模様が出来たとの伝説から。属名はアザミのギリシャ古語から。種小名は「聖母マリアの」の意。

オオアザミは、キク科の二年草である。草丈が1,5~2,5mにも達する大形のアザミである。葉も大形で、表面には光沢があり、ミルク・シスルの名の由来ともなっている白色の斑模様が入る。葉縁には鋭い刺がある。5~6月頃茎頂に淡紅紫色で径10㎝程度の花をつける。ディオコリデスの著した本草書には「シルボン」の名で記述されている。ヨーロッパでは昔から肝臓に対する民間薬として用いられて来ている。本種を要注意外来植物として法規制している国(例:オーストラリア)もある。(GKZ植物事典より)

 

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ヴィオラ・ランゲアナ Viola langeana

2022-10-11 10:02:12 | ポルトガルの野の花

スミレ科、Violaceae、スミレ属、イベリア半島原産、多年草、

学名:Viola langeana、

和名:なし、英名:なし、西名:Gredos、葡名:Bonelas、Violetas-bravas、

2009年6月21日、2015年6月13日、2016年6月15日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ヴィオラ・ランゲアナ Viola langeana の花。花は輝黄色。直径8~10mm。標高700~2000メートルの草地や牧草地に自生。草丈は10~15cmになる。

 

根茎はよく匍匐して広がる。

 

葉は長卵形から披針形で、長い葉柄がある。6月から8月ごろ、茎頂に黄色の花を咲かせる。距は鉤状。

 

 

山岳地帯沿道のヴィオラ・ランゲアナ Viola langeana。数年前に初見して、Viola Lutea だと思っていたが、今回いろいろ調べてみると、アルプスなどに生育している Viola  Lutea とは異なり、イベリア半島の固有種 Viola langeana ではないかと確信した。

 

 

ヴィオラ・ランゲアナ Viola langeana でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、スミレのラテン古名から。種小名の語源不詳。人名に因んでいるものと推測される。

ヴィオァ・ランゲアナはスミレ科の多年草である。本種は、イベリア半島の標高700~2000m級高地の牧草地等に自生の見られる野草である。草丈は10~15㎝程度となる。葉は長楕円状披針形で、縁部は全縁、先端部は円頭、基部では長い葉柄に連なる。葉の裏面には白色の細毛が密生する。6~8月頃、茎頂に径8~10㎜程度の黄花を付ける。花弁は5個で、側弁並びに唇弁には明瞭な条線模様が入る。距は鈎形に曲がりを見せる。(GKZ植物事典より)

 

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アンテリクム・ラモスム Anthericum ramosum

2022-10-10 10:56:03 | ポルトガルの野の花

キジカクシ科、Asparagaceae、(ユリ科)、アンテリクム属、ヨーロッパ(英国を除く)、ロシア~トルコ、中央アジアに広く分布する多年草、

学名:Anthericum ramosum、

英名:Branched St.Bernard’s Lily、Spider Plant、

2012年6月23日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年5月7日、2016年7月17日、アレンテージョ地方で撮影、

 

種小名の ramosum は枝、小枝の意。ポルトガルでは希少な植物らしく、めったに見かけない。

 

古城に上る森の中にひっそりと咲いていた。

 

開花期間は6月から8月ごろまで。半不毛な草原や日当りの良い斜面や森の端などで生育。高さは30cmから70cmほど。

 

花は白色で、香りはない。葉は長さ50cmほどで、幅は6mmほど。

 

アンテリクム・ラモスム Anthericum ramosum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の antherikos(=麦藁)を語源としている。種小名は「分枝の、枝のある」の意。

アンテリクム・ラモスムはキジカクシ科(←ユリ科)の多年草である。本種は、原産地の項に記した広い範囲(標高1600m以下)で、比較的日当たりの良い未開拓の草原や林縁等に自生の見られる野草である。草丈は30~70㎝程度となる。葉は50㎝、幅2~6㎜程度の線形で、花茎よりは長くならない。6~8月頃、長い花茎を立ち上げ、途中で分枝をし、先端部に花序を出し、径2㎝程度で白色の6弁の筒状花を付ける。雄蕊は6個で先端部の葯は黄色となる。雌蕊は1個。本種の場合開花時には無香である。 (GKZ植物事典より)

 

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スミルニウム・オルサトゥルム Smyrnium olusatrum

2022-10-09 09:44:51 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、スミルニウム属、ヨーロッパ南西部原産、2年草、

学名:Smyrnium olusatrum、

和名:アレクサンダース、

英名:Alexanders、Alisanders、Horse Parsley、Smyrnium、Black Lovage、Black Potherb、

葡名:Aipo-dos-cavalos、Cegude、Esmínio-da-rama-parda、Salsa-de-cavalo、

2014年3月28日、2015年2月12日、2016年2月1日、8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スミルニウム・オルサトゥルム Smyrnium olusatrum の花。複散形花序に黄緑色の小さな花がつく。下部の葉は2回3裂し粗い鋸歯がある。無毛で潰すとセロリのような刺激臭がする。

 

2年目に花が咲き種を付けて終わる。

 

料理用ハーブで、煮て食べる香味野菜としてしばしば栽培もされる。ポルトガルでは海岸線に近い霧のかかるような比較的湿度の高い場所などに自生。薬用にも使われる。種はポプリの材料になる。

 

 

 

スミルニウム・オルサトゥルム Smyrnium olusatrum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の  smyrnion(=英名 myrrh(ミルラ=没薬)を語源としている。種小名はラテン語の  olus atrum(黒草)を語源とし、果実の色を示している。

スミルニウム・オルサトゥルムは、セリ科の多年草である。茎は直立し、草丈は最大150㎝程度となる。茎は中空で、表面には縦に溝が走る。潰すとセロリに似た刺激臭を発する。葉は、薄質で、3裂する。4~6月頃、茎頂並びに各枝先に大きな散形花序を出し、黄緑色の小花を多数つける。用途の項に食用やハーブと記載したがローマ時代まではそのような用い方がされたが、その後は、他の植物(パセリやセロリ等)に取って代わられ、現在はほとんど食用植物とは看做されずほぼ野草としての存在と化している。特に中世からの修道院の庭等には今も多く見られる。(GKZ植物事典より)

 

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ワーレンベルジア・ヘデラケア Wahlenbergia hederacea

2022-10-08 10:39:00 | ポルトガルの野の花

キキョウ科、Campanulaceae、ヒナギキョウ(ワーレンベルジア)属、イギリス・スコットランド・アイルランド・フランス・ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ・ドイツ・スペイン・ポルトガルなどに生育、

学名:Wahlenbergia hederacea、

英名:Ivy-leaved Bellflower、葡名:Ruinas、

2016年7月17日、9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ワーレンベルジア・ヘデラケア Wahlenbergia hederacea の花。花の直径は2mmほど。

 

水の滴る岩壁にひっそりと繁茂している。標高1000m付近で確認。

 

花はキキョウ型で筒型の5弁で、淡いブルー。葉は種小名が示すとおり、ヘデラ(蔦)の形。

 

カンパニュラ・エリニュスに比べ、花はさらに小さく、額、茎、葉、に毛はない。

花は極小で、半日陰の場所の撮影だったため、ほとんどの写真が手振れをしてしまった。

 

ワーレンベルジア・ヘデラケア  Wahlenbergia hederacea でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、19世紀スウェーデンの植物学教授だった Georg Goran Wahlenberg への献名。種小名は「蔓葉状の」の意。

ワーレンベルギア・ヘッデラケアはキキョウ科の多年草である。本種は、ヨーロッパ東部の山野に自生の見られる野草である。草丈は最大でも 30㎝程度である。全草無毛で、茎は細く軟弱である。葉は、長さ 5~15㎜、幅 5~12㎜程度の腎臓形で、縁部は 5から7浅裂し、基部では長い葉柄を持ち、茎に互生する。7~9月頃、葉腋から 10㎝程度の花柄を伸ばし、径 2~3㎜程度で青色の筒状鐘形の花を付ける。花冠は5裂する。花後には径 3㎜程度でほぼ球状の蒴果をつける。(GKZ植物事典より) 

 

 

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ヴィオラ・リヴィニアナ Viola riviniana

2022-10-07 10:05:45 | ポルトガルの野の花

スミレ(菫菜)科、Violaceae、スミレ(ヴィオラ)属、ヨーロッパ及び北アフリカ原産の多年草、

学名:Viola riviniana、異名:Viola riviana、

和名:ヴィオラ・リヴィニアナ、

英名:Dog Violet、Blue Mice、Wood Violet、仏名:Violette de Rivinus、Violette de Rivin、

葡名:Bonelas、Violetas-bravas、

2010年4月24日、5月5日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で、2016年6月13日、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

ヴィオラ・リヴィニアナ Viola riviniana の花。ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ、カナダ、グリーンランドなどに分布。

 

寒冷地の半日陰、明るくて湿った草原などに生育。種小名の Riviniana は水辺に咲くの意。

 

葉は長さ約 5cm、ハート型で長い柄がある。

 

葉腋から花柄を伸ばし、径14~25mmで淡青紫色の花をつける。

 

ヴィオラ・リヴィニアナ Viola riviniana でした。 

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、スミレのラテン古名から。種小名は17世紀ドイツ人植物学者 August Quirinus Bachmann(ラテン語表記名 Augustus Quirinus Rivinus)への献名。

ヴィオラ・リヴィニアナはスミレ科の多年草である。本種は、北欧のフィンランド~北アフリカという広い範囲に分布する。撮影者の観察によると本種は、日当たりは良いが幾分湿り気の多い地に自生が見られるという。草丈は 5~20㎝程度となる。根出葉はロゼットを構成する。茎葉は、長い葉柄を持ち、径 5㎝程度の心形~腎形で、縁部には荒い鋸歯を持ち、茎に互生する。4~6月頃、葉腋から花柄を伸ばし径 1,5~2,5㎝程度で淡青紫色の花を下垂する。花弁は5個、雄蕊も5個で、喉部は白色となり、青紫色の条線模様が入る。距は後方に突き出し、白色となる。花後には3稜を持った蒴果を付ける。 

 

 

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セネキオ・ピレナイクス Senecio pyrenaicus

2022-10-06 09:47:27 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キオン属、

学名:Senecio pyrenaicus、

2016年9月25日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

セネキオ・ピレナイクス Senecio pyrenaicus の花。 高山に生育。

 

葉は縁にのこぎり状のギザギザがある。

 

岩場などを好む。

 

 

 

花の大きさは直径 2cm ほど。花期は晩春から夏に咲く、セネキオ・ピレナイクス Senecio pyrenaicus でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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ガリウム・ルキドゥム Galium lucidum

2022-10-05 09:50:52 | ポルトガルの野の花

アカネ科、Rubiaceae、ガリウム属、地中海沿岸原産、多年生、

学名:Galium lucidum、

2016年7月17日、2017年7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ガリウム・ルキドゥム Galium lucidum。

 

ポルトガル、モロッコ、ギリシャなど、地中海地域に固有のもの。

 

高さ70cmほど。無毛。

 

葉は細長く線形で、最大3cmの長さ。

 

ガリウム・ルキドゥム Galium lucidum でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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ガリウム・ブロテリアヌム Galium broterianum

2022-10-04 09:37:54 | ポルトガルの野の花

アカネ科、Rubiaceae、ガリウム属、

学名:Galium broterianum、

2016年7月17日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ガリウム・ブロテリアヌム Galium broterianum の花。多年生の草本植物。

 

イベリア半島の中心と西の固有種。

 

花期は7月から9月。山影に咲く。

 

茎は柱状で、よく分岐する。種小名の broterianum は枝分かれの多い?の意味。

 

ガリウム・ブロテリアヌム Galium broterianum でした。

©2022 MUZVIT

 

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トリフォリウム・プラテンセ Trifolium pratense

2022-10-03 10:06:50 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、シャジクソウ属、ヨーロッパ、西アジア、北西アフリカ原産の多年草、

学名:Trifolium pratense、

和名:アカツメクサ(赤詰草)、ムラサキツメクサ(紫詰草)、アカクローバー(赤クローバー)、

英名:Red Clover、葡名:Trevo-violeta、Trevo-vermelho、

2010年4月、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2014年5月16日、エストレマドーラ地方で、2015年6月13日、2018年6月20日、ベイラ地方で、2016年6月16日、アレンテージョ地方で撮影、

 

花は鞠状の集合花序をなし、その径は 2-3cm 。花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、葉片3枚をあわせた径は 15-30 mm 、葉片1枚の幅は 8-15mm 。各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。葉柄は長さ 1-4cm で2本の托葉を備える。牧草などとして世界中に移入されている。7変種が知られており、変種毎に分布も変わる。

 

日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。大きさは株により20-80cmとまちまちであり、個体変異が大きい。牧草や家畜飼料として広く栽培されている。土壌を肥沃にする空中窒素固定作用も評価され、緑肥としても利用される。こうした農業用途に用いられる品種にはいくつかあるが、その多くが成長力の旺盛な sativum 種を原種としている。アメリカやオーストラリアなど、多くの温帯域では栽培地から逸出して野生化している。

 

ハーブとしても多用される。とくに本種に含まれるイソフラボン(ゲニスタインとダイドゼン)とエストロゲンは、女性の更年期症状を抑えるのに使用されてきた。ただし、本種を多食した羊が不妊化したといった報告が古くからあるため、妊婦もしくは授乳中の女性は本種の摂取を避けるべきである。

 

咳止めや口内炎の痛み止めに効き、服用すると気管支炎、湿疹、外傷、るいれきに対する治療効果があるとされる。実用的なうがい薬としても使用できるとされている。さらに、LUCAS MEYER COSMETICS社(カナダ)により、『アセチルテトラペプチド-3』と組み合わせることで、キャピキシルという育毛成分が開発されている。

 

本種は8種のハーブを用いたエジアック茶にも、成分の一つとして含まれている。パイプ用ブレンドタバコにも風味付け成分として混入されている。本種はリンネにより1753年に Trifolium pratense の学名が付与された。種小名の pratense は「牧場に見られる」の意のラテン語である。デンマークの国花に指定されており、またバーモント州の州花にも指定されている。(Wikipediaより)

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名のツメクサとは、昔、この草を輸送荷物の安全のために荷造り時に詰め込んだことから。属名は、ラテン語の treis(=三)と folium(=葉)の合成語で、葉が三枚の小葉からなることから。種小名は、「草原性の」の意。

アカツメクサはマメ科の多年草である。草丈は20~80㎝程度となる。茎は地に伏して分枝して広がる。葉は互生し、長い柄の先に3枚の小葉がつく。小葉は、幅8~15㎜程度のハート型で、表面に白緑色の斑紋が表れる。葉の腋から10~20㎝の長い花茎を出して、多数の赤色の蝶型花を球状(径2~3㎝)につける。花期は初夏から初秋まで。日本へは弘化年間(1844~48)に渡来している。(GKZ植物事典より) 

 

 

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ヒヨスキアムス・アルブス Hyoscyamus albus_B

2022-10-02 09:48:51 | ポルトガルの野の花

  

ナス科、Solanaceae、ヒヨス属、南ヨーロッパ原産、1~2年草、もしくは多年草、

学名:Hyoscyamus albus、

和名:ヒヨスアルブス、

英名:White Henbane、Russian Henbane、葡名:Meimendro-branco、

2009年9月25日、2015年5月7日、23日、2017年7月12日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年12月23日、アルガルベ地方で撮影、

 

ヒヨスキアムス・アルブス Hyoscyamus albus の花。丸みのある星型の花で、色は黄味がかった淡いグリーン。草丈は40cmくらい。腺毛は多く、茎は直立し、下部は木質化する。

 

ヒヨスは、マンドレイク、ベラドンナ、チョウセンアサガオ等の植物と組み合わせて、その向精神作用を利用して麻酔薬として歴史的に用いられてきた。向精神作用としては、幻視や浮遊感覚がある。ヒヨスの利用は大陸ヨーロッパ、アジア、中東で始まり、中世にはイギリスに伝わった。古代ギリシャ人によるヒヨスの利用はガイウス・プリニウス・セクンドゥスによって記録されている。この植物は Herba Apollinaris と記述され、アポローンの神官によって神託を得るのに用いられた。

 

ヒヨスには毒性があり、動物なら少量で死に至る。henbane という英名は1265年まで遡る。語源は定かではないが、"hen"はニワトリという意味ではなく、恐らくもともとは「死」を意味していた。ヒヨスの葉や種子には、ヒヨスチアミン、スコポラミン、その他のトロパン・アルカロイドが含まれている。

 

人間がヒヨスを摂取した時の症状には、幻覚、瞳孔散大、情動不安、肌の紅潮等がある。また人によっては頻脈、痙攣、嘔吐、高血圧、超高熱、運動失調等の症状が表れることもある。全ての動物が毒性の影響を受けるわけではなく、ヨトウガ等のチョウ目の幼虫はヒヨスの葉を食糧としている。

ハムレットの父の耳に注がれたヘベノンという毒物はヒヨスのことであると考えられている。(ただし他の説もある。)

 

11世紀から16世紀にホップに代用されるまで、ヒヨスはビールの原料として風味付けに用いられてきた(例えば、1516年のビール純粋令では、ビールの原料として麦芽、ホップ、水以外の使用が禁じられた)(wikipediaより)ヒヨスキアムス・アルブス Hyoscyamus albus でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、属名の Hyoscamus の音読みからの転訛と言われている。属名は、ギリシャ語の hyos(=豚)と cyamos(=豆)の合成語から。種小名は「白色の」の意。

ヒヨスキアムス・アルブスはナス科の1~2年草である。草丈は50㎝程度となる。茎は直立し、基部では木質化する。葉は長さ4~10㎝程度の広卵形~三角形状で縁には浅い欠刻があり、基部では長さ1~5㎝程度の葉柄に連なり茎に互生する。葉も茎も繊毛が密生し、触れるとべたつく。5~7月頃、茎頂或いは枝先に白色~クリーム色で漏斗形の花をつける。花冠は5裂する。花冠の径は3㎝程度で、花冠は5浅裂する。花冠喉部には緑色の模様が入る。本種には強いアルカロイドを含まれる。本種は、古代から麻酔薬として用いられてきた。また、幻覚作用をもたらすことから、シャーマン等が祈祷時に用いられたりもしてきた。(GKZ植物事典より)

 

 

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オロバンケ・へデラエ Orobanche hederae

2022-10-01 10:07:01 | ポルトガルの野の花

ハマウツボ科、Orobanchaceae、ヤセ属、ヨーロッパ地中海沿岸原産、1年生寄生植物、

学名:Orobanche hederae、

和名:アイビーブロムラぺ、

英名:Ivy Broomrape、

2004年4月、ポルトガル、アルガルヴェ地方で、2016年6月14日、ベイラ地方で撮影、

 

オロバンケ・へデラエ Orobanche hederae の花。アイビー ブロムラペ(Ivy broomrape )として知られている。

 

クロロフィルを含まない寄生植物で、オロバンケ(Orobanche) 属の他のメンバーと同様に、その宿主に完全に依存している。

 

草丈は60cmまで伸びる。茎は茶色と紫色の色合いで、時には黄色である。

 

花は10mmから22mmほど。花はクリーム色で赤紫色の静脈がある。

 

オロバンケ・へデラエ Orobanche hederae でした。

©2022 MUZVIT

 

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