キジカクシ科、Asparagaceae、(ユリ科)、アンテリクム属、ヨーロッパ(英国を除く)、ロシア~トルコ、中央アジアに広く分布する多年草、
学名:Anthericum ramosum、
英名:Branched St.Bernard’s Lily、Spider Plant、
2012年6月23日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年5月7日、2016年7月17日、アレンテージョ地方で撮影、
種小名の ramosum は枝、小枝の意。ポルトガルでは希少な植物らしく、めったに見かけない。
古城に上る森の中にひっそりと咲いていた。
開花期間は6月から8月ごろまで。半不毛な草原や日当りの良い斜面や森の端などで生育。高さは30cmから70cmほど。
花は白色で、香りはない。葉は長さ50cmほどで、幅は6mmほど。
アンテリクム・ラモスム Anthericum ramosum でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の antherikos(=麦藁)を語源としている。種小名は「分枝の、枝のある」の意。
アンテリクム・ラモスムはキジカクシ科(←ユリ科)の多年草である。本種は、原産地の項に記した広い範囲(標高1600m以下)で、比較的日当たりの良い未開拓の草原や林縁等に自生の見られる野草である。草丈は30~70㎝程度となる。葉は50㎝、幅2~6㎜程度の線形で、花茎よりは長くならない。6~8月頃、長い花茎を立ち上げ、途中で分枝をし、先端部に花序を出し、径2㎝程度で白色の6弁の筒状花を付ける。雄蕊は6個で先端部の葯は黄色となる。雌蕊は1個。本種の場合開花時には無香である。 (GKZ植物事典より)