The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

トリフォリウム・ヴェシクロスム Trifolium vesiculosum

2021-03-31 10:23:14 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、シャジクソウ属、フランス・スペイン・ポルトガル・イタリア原産、越年草、

学名:Trifolium vesiculosum、

和名:トリフォリウム・ヴェシクロスム、アロー・リーフ・クローバー、

英名:Arrowleaf Clover、

2010年4月15日、2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2016年6月1日、コスタ・アズール地方で、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

トリフォリウム・ヴェシクロスム Trifolium vesiculosum の花。茎は無毛で滑らか。葉は3葉、最高で長さ6センチ。

 

 

葉には異なった白いV型斑紋、縁は鋸葉。

 

花色は白から、成熟するとピンクにだんだんに変化する。花房は大きく、5センチ以上にもなる。

 

 

 

トリフォリウム・ヴェシクロスム Trifolium vesiculosum でした。

©2021 MUZVIT 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、「三葉の」の意。種小名は「小気泡状の」の意で、種子の様子を示している。

トリフォリウム・ウェシクロスムはマメ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、概して日当たりの良い草地に自生の見られる野草である。全草無毛。草丈は20~70㎝程度となる。葉は3出複葉で、小葉の表面にはV字形の白色斑紋が入り、縁部は鋸歯があり、先端部は尖る。4~6月頃、茎頂に径5㎝程度の花序を出し、白色で小形の蝶形花をほぼ球状~円筒状に多数つける。花は、開花時には白色であるが、開花の進行が進むと桃色へと変化する。本種は、南欧が原産地であるが、標高800m程度までは生育することで、現在、世界各地(南北アメリカ大陸・アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド・日本等)で牧草として導入され、その逸失したものが帰化状態とかしている。(GKZ植物事典より)

 

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トリフォリウム・アングスティフォリウム Trifolium angustifolium

2021-03-30 10:27:01 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、シャジクソウ属、地中海沿岸地方原産、1年草、

学名:Trifolium angustifolium、和名:トガリバツメクサ(尖葉詰草)、

英名:Narrowleaf Crimson Clover、Narrow Clover、Narrow-leaved Clove、

葡名:Rabo-de-gato、Trevo-de-folhas-estreitas、Trevo-massaroco、

2010年4月15日、5月16日、2012年6月3日、2015年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2016年5月31日、2018年5月23日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

トリフォリウム・アングスティフォリウム Trifolium angustifolium の花。

 

穂の長いクローバーの仲間。葉もとても細長い。

 

 

 

 

 

トリフォリウム・アングスティフォリウム Trifolium angustifolium でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の直訳から。属名は、「三葉の」の意。種小名は「狭葉の、細葉の」の意。

トガリバツメクサはマメ科の1年草である。本種は、全草が短黄褐色の細毛に覆われている。茎は直立し、草丈は、10~50㎝程度となる。葉は3出複葉で、 小葉は線形で、先端部は鋭頭、縁部は全縁、基部は葉柄に連なり茎に互生する。5~7月頃、茎頂に穂状花序を出し、短桃色の小花を多数つける。花は蝶形花で あるが、縦長となる。萼片は、銀白色の軟細毛に覆われる。 本種は、現在、世界各地で帰化状態にあり、日本でも例外ではなく、各地で野生化していることが報告されている。(GKZ植物事典より)

 

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フォエニクルム・ヴルガレ Foeniculum vulgare

2021-03-29 10:55:55 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ウイキョウ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Foeniculum vulgare、

和名:フェンネル、ウイキョウ(茴香)、ショウウイキョウ(小茴香)、フォイシャン、イタリア・ウイキョウ、イチョーバー(沖縄)、

英名:Fennel、Caraway、仏名:Fenouil、葡名:Funcho、Erva-doce、

2014年7月28日、9月7日、11月2日、2015年7月20日、8月19日、2016年8月28日、9月17日、2017年9月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年9月25日、バイラーダ地方で、2017年7月12日、8月2日、アレンテージョ地方で撮影、

 

フォエニクルム・ヴルガレ Foeniculum vulgare の花。花期は、6-8月、枝先に黄色の小花を多数つける。草丈は1~2メートル。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色。秋には7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。

 

 古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上最も古い作物の一つとされる。

 

アニスやスターアニス(トウシキミ)に似た甘い香りがある。若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い香りと苦みが特徴で消化促進・消臭に効果があり、香辛料、ハーブとして、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。

 

フェンネルの鱗茎(葉柄基部が肥大したもの)はフィノッキオ (finocchio) とも呼ばれ、野菜としてタマネギなどのようにサラダや煮物、スープなどに用いられる。茎・葉は生食されるが、その他にも佃煮、シチューなどの香味野菜として使用される。

 

果実は、生薬「茴香」で芳香健胃作用がある。漢方方剤の安中散(あんちゅうさん)や、太田胃散(漢方+西洋薬の処方)、口中清涼剤の仁丹などに使われている。(Wikipediaより)

フォエニクルム・ヴルガレ Foeniculum vulgare でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、漢名の音読みからで、中国では、この果実が魚の香りを回復させるということから茴香と命名したという。属名はラテン名 faenum(乾燥)に由来している。種小名は、「通常の、普通の」の意。

ウイキョウは、セリ科の多年草である。近年ハーブ・ブームの影響で一般の家庭でも普通に見られるようになった植物である。ハーブの世界では、フェンネルと呼んでいる。とにかく繊細な葉が特徴的である。初夏に黄色い花を見せる。全体的に香りの強い植物であるが、秋に実る果実は独特の香りを有する。果実を乾燥させたものは健胃薬として利用される。古代エジプトの墓から見つかった医学書にも記されていたという。我が国へは9世紀以前に中国から薬草として渡来している。当初は、「懐香」と表記された。「茴香」の表記が見られるのは足利時代の『下学集』からである。(GKZ植物事典より)

 

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プテロケファリディウム・ディアンドゥルム Pterocephalidium diandrum

2021-03-28 10:19:14 | ポルトガルの野の花

マツムシソウ科、Dipsacaceae、プテロケファリディウム属、イベリア半島の固有種、一年草、

学名:Pterocephalidium diandrum、

英名:Two-sTamen Scabiosa、

2011年6月10日、2016年7月13日、ポルトガル、ベイラ地方で、2017年6月13日、アレンテージョ地方で撮影、

 

プテロケファリディウム・ディアンドゥルム  Pterocephalidium diandrum の花。イベリア半島の固有種。

 

草丈 70 センチほど。

 

葉は細い。

 

花の咲き終ったあとは、綿毛状になる。

 

プテロケファリディウム・ディアンドゥルム  Pterocephalidium diandrum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ptero(=翼)と cephal(=頭)の合成語から。種小名は「2雄蘂の」の意。

プテロケファリディウム・ディアンドルムはスイカズラ科(←マツムシソウ科)の1年草である。本種はイベリア半島の固有種で、概して砂壌地に自生する野草である。草丈は30~70㎝程度となる。茎は直立し、上部で分枝をする。葉は、殆ど棒状になった線形で、茎に対生する。葉は主脈部位を中心に湾曲し舟底形となる。葉の裏面には白色の細毛がつく。6~7月頃、葉腋から20㎝程度の長さの花柄を出し、その先に径6~14㎜程度で桃紫色の筒状花を散形状に多数つける。花冠は3裂し,上唇は更に2裂する。学名に示されるように雄蕊は2個となる。開花後には、径7~8㎜程度の盃状となり、縁部に白色の毛様体状翼を多数つける。やがて、最終的には15㎜程度の刺状突起と化し、色も赤紫色となる。(GKZ植物事典より)

 

 

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ゲラニウム・ロベルチアヌム Geranium robertianum

2021-03-27 10:25:25 | ポルトガルの野の花

フウロソウ科、Geraniaceae、フウロソウ属、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの北半球の温帯域に広く分布、多年草、

学名:Geranium robertianum、

和名:ヒメフウロ(姫風露)、別名:シオヤキソウ(塩焼草)、

英名:Herb-Robert、Red Robin、Death-come-quickly、Storksbill、Dove's Foot、Crow's Foot、 Robert Geranium、Bloodwort、Cuckoo's Eye、Stinking Robert、Stinky Bob、

葡名:Erva-de-são-Roberto、Erva-roberta、Bico-de-grou、Bico-de-grou-Rbertino、Pássara、

2014年9月25日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラリトラル地方で、2016年6月15日、7月17日、2017年7月12日、ベイラバイシャ地方で撮影、

 

ゲラニウム・ロベルチアヌム Geranium robertianum の花。茎の高さは 40cm ほど。

葉は対生し、深く3裂-5裂する。

 

葉と茎がせん毛に覆われていて、茎と葉の端が赤みを帯びている。葉の脇から伸びた枝の先に花を1-2個つける。

 

直径 5ミリ~1センチ程の花で、桃色の花弁が5枚ある。開花時期は5-8月。

 

山岳地帯の日当たりのよい石灰岩地質に生える。

 

ゲラニウム・ロベルチアヌム Geranium robertianum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、フウロソウの中でも花が小さいことから。属名は、ギリシャ語の geranos(=ツル)に由来しており、この属の植物は長い嘴状果実をもつことから。種小名は Robert名の人名に因んでいるが、詳細不詳。

ヒメフウロは、フウロソウ科の二年草である。我が国中部地域と四国・徳島・剣山等の限定された地域の石灰岩地に自生が見られる野草である。茎は直立し、草丈は20~40㎝程度。茎や葉には細かい毛が見られる。葉は質が薄く3~5裂する。5~8月頃、茎頂に径1.5㎝程度で紅色の花を見せる。全草に特殊な匂いがあり、その匂いが塩を焼いた匂いに似ていることから、「塩焼草」の別名を有する。我が国では、原産地の項に記した限定的な地域でしか自生は見られないが、園芸用に栽培されたものが逸失して、北海道や本州では帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

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オルニソプス・ペルプシルス Ornithopus perpusillus

2021-03-26 10:42:03 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ツノウマゴヤシ(オルニソプス)属、アイルランド・イギリス・イタリア・オランダ・スイス・スウェーデン・スペイン・デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・ポルトガル・ルーマニア原産、

学名:Ornithopus perpusillus、

和名:ヒメツノウマゴヤシ、英名:Little White Bird's-foot、

葡名:Senradela-brava、Serradela-brava、Serradela-miúda

2016年6月16日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

オルニソプス・ペルプシルス  Ornithopus perpusillus  の花。

 

標高 1500 メートル付近で確認。

 

花は極小で 5 ミリほどしかない。草丈は 10 センチほど。

 

英名は小さな白い鳥の足。

 

オルニソプス・ペルプシルス  Ornithopus perpusillus  でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、小形種のツノウマゴヤシの意から。属名はギリシャ語の ornis(=鳥)と pus(=足)の合成語から。莢果の様子を示している。種小名は「非常に小さい」の意。

ヒメツノウマゴヤシはマメ科の一年草である。草丈は30㎝程度となる。葉は羽状複葉で、小葉は長さ2~8㎜程度の楕円形で、7~13対がつく。小葉は、全縁、鋭頭~鈍頭、無柄で、両面に長細毛を持つ。6~9月頃、白色~淡桃色で喉部に赤色の条線模様が入った長さ3~6㎜程度のマメ科特有の蝶形花が枝先に数個が散形状につく。花後には線状の莢果をつけ、4~7節にくびれを見せる。果実の先端は尾状に伸びて嘴状となる。種子は赤褐色の腎臓形。本種は、原産地の項に記したように西ヨーロッパが原産地であるが、牧草と一緒に世界各地に移動し、今や温帯地域の各国では帰化状態にある。我が国でも、1950年代以降、帰化植物として定着を見ている。(GKZ植物事典より) 

 

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クレピス・ビエンニス Crepis biennis

2021-03-25 10:21:09 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、フタマタタンポポ(クレピス)属、多年草、

学名:Crepis biennis、英名:Rough Hawksbeard、

2015年6月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

クレピス・ビエンニス Crepis biennis の花。茎の先端に単花。

 

茎は分岐する。葉は羽状浅~中裂の披針形。

 

英名の Rough Hawksbeard は「ざらざらした鷹の髭」

 

 

 

クレピス・ビエンニス Crepis biennis でした。

©2021  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ古名 crpis(=長靴 or サンダル)を語源としていると言うが、種子の形状を示しているという。種小名は「2年生の、越年生の」の意。

クレピス・ビエンニスはキク科の2年草である。本種は、ヨーロッパの比較的日当たりの良い石灰岩地の草原、路傍等に自生が見られる野草である。根は直根性で、草丈は30~120㎝程度となる。本種は、茎上部でのみ分枝をする。葉は、根出葉を持ち、披針形で、中~深裂する。6~8月頃、花茎を立ち上げ、径25~35㎜程度の頭状花をつける。舌状花は黄色。(GKZ植物事典より) 

 

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スタキス・ゲルマニカ Stachys germanica

2021-03-24 10:42:30 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、イヌゴマ(スタキス)属、西、中央、南ヨーロッパ、地中海沿岸地域原産、

学名:Stachys germanica

英名:Stachys Germanica、葡名:Betonica-da-alemanha

2018 年 5 月 1 日、4日、12日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スタキス・ゲルマニカ Stachys germanica の花。茎は四稜形、稜上に下向きの刺毛が生える。葉は対生し、長さ 39 ㎝、幅 12.5 ㎝の三角状披針形、表面にシワがあり、縁に低い鋸歯があり、基部は切形。葉裏の脈上には短い刺毛がある。茎の上部の葉には葉柄がないが、中部以下の葉に長さ 12 ㎝の葉柄がある。茎頂に数段の仮輪の花序をつける。

 

花冠は長さ 1215 ㎜の淡紅色の唇形、上唇は裂けず先が丸く、下唇は 3 裂して紅紫色の斑紋がある。

 

雄しべ 4 個と雌しべ 1 個は上唇に沿う。萼は緑色~赤褐色、先が5裂し、先端が刺状に尖る。

 

果実は 4 分果、分果は長さ 1.72 ㎜。

 

スタキス・ゲルマニカ Stachys germanica でした。

©2021  MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の stachius(=耳or穂状花)に由来している。種小名は「ドイツの」の意。

スタキス・ゲルマニカは、シソ科の多年草である。草丈は100㎝程度となる。茎は方形で稜上に下向きに刺毛がある。葉は長さ3~9㎝、幅1~2,5㎝程度の三角状披針形で、表面には皺下がり、縁部には粗鋸歯が亜あり、基部では短い葉柄に連なり茎に対生する。5~7月頃、茎上部の節毎に花序を出し、1節に6個の花を輪生状につける。花はシソ科の特徴である唇型、花色は淡紅色で、花径は3㎝程度。花冠は2裂し、上唇は立ち上がり、下唇は前方に突き出し、先端部が3浅裂する。(GKZ植物事典より)

 

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エピロビウム・オブスクルム Epilobium obscurum

2021-03-23 10:27:09 | ポルトガルの野の花

アカバナ科、Onagraceae、アカバナ(エピロビウム)属、

学名:Epilobium obscurum、

和名:エピロビウム・オブスクルム、

英名:Dwarf Willowherb、Short-fruited Willowherb、

葡名:Epilóbio-serrihad、Erba-bonita、

2009年6月21日、2016年7月17日、9月25日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で、2016年9月25日、バイラーダ地方で、2016年10月27日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

エピロビウム・オブスクルム Epilobium obscurum の花。標高 1000 メートルほどの山岳地帯の湧き水が流れ出る側で確認。

 

走出枝をだす多年草。葉は対生し、楕円形で鋸歯がある。葉のついた総状花序に、径 7~10mm でピンクの 4 弁花をつける。

 

花弁の先端には深い切れ込みがある。草丈は 30~80cm。

 

成熟した実は長いサヤをつくり、大きく弾けて種を飛ばす。

 

エピロビウム・オブスクルム Epilobium obscurum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の ion(=スミレ)と epi(=上)lobon(=鞘)の3語の合成語であり、この属の植物は紅紫色の花が茎頂につく様子から。種小名は「暗色の、曖昧な、不明瞭な、目立たない」の意。

エピロビウム・オブスクムは、アカバナ科の多年草である。本種は、ヨーロッパ全域に分布し、標高0~1000m程度まで自生が見られる。概して泥炭地や珪質土壌地帯で水気の多い地に自生する。草丈は30~80㎝程度となる。。葉は長さ4~12㎝程度の楕円形~長楕円状披針形で、縁部には粗い鋸歯を持ち、先端部は鋭頭となり、基部では葉柄を持たず茎に対生する。葉の両面には軟細毛がある。6~8月頃、径5~10㎜程度で紅紫色の4弁花をつける。花弁の先端部は2浅裂する。花柱は4大裂する。花後には長い蒴果をつけ、熟すと弾けて種子を飛ばす。 

 

 

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アカシア・レティノデス Acacia retinodes

2021-03-22 10:01:33 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、アカシア属、南オーストラリア原産の常緑低木、

学名:Acacia retinoides、

和名:ヤナギバミモザ(柳葉ミモザ)、シキザキミモザ(四季咲きミモザ)、

英名:Retinodes Water Wattle、Swamp Wattle、Wirilda Ever-blooming Wattle、

2004年4月、2011年3月、2017年7月12日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で2021年3月3日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アカシア・レティノデス Acacia retinoides。

 

香りのよい明るい黄色の花で花の直径は1センチほど。

 

柳のような涼しげな青緑色をした細葉、木丈は3メーターほど。

 

アカシア属は約600種が熱帯から温帯にかけて、特にオーストラリア大陸に多く分布する。

 

春にはたくさん花を咲かせる。アカシア・レティノデス Acacia retinodes でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、英名の直訳から。属名は、ギリシャ語で「鋭い刺」の意。種小名は、一説にはラテン語の Latin(=小さな網)と odes(=~のような、~に似ている)の合成語とも、また、別には、ギリシャ語の latin(=松脂)を語源とするとも。

シキザキアカシアはマメ科の常緑である。樹高は5~8m程度にとなる。葉は長さ8~15㎝、幅0,6~1,8㎝程度の狭楕円形で、枝に互生する。葉の縁部 は全縁、先端部は鈍頭~鋭頭で、表面には葉脈がほぼ並行に走り、枝に互生する。花は、我が国での栽培の場合、4~10月頃、葉腋から径1㎝程度を出し、 淡黄色の花をつける。花後には、長さ7~10㎝、幅0,6㎝程度の莢果をつける。アカシア・レティノデス (GKZ植物事典より

 

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ゲニスタ・トゥリアカントス Genista triacanthos

2021-03-21 10:12:43 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ヒトツバエニシダ属、地中海沿岸地域原産、低木、

学名:Genista triacanthos、

和名:ヒトツバエニシダ

英名:Narrow-leaved Cistus

葡名:Giesteira espinhosa、Ranha-lobo、Tojo-gatanho-menor、Tojo-molar

2012 年 6 月、ポルトガル、バイラーダ地方で、2017 年 5 月 23 日、ベイラ地方で、2018 年 5 月 1日、3 日、4日、2021年3月17日、18日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

花の大きさは5ミリ程ととても小さい。

 

樹高は低く横に広がっていることが多い。

 

アジア西部からヨーロッパ、アフリカの温暖な地方に分布。

 

 

 

ゲニスタ・トゥリアカントス Genista triacanthos でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン語で「小低木」の意。種小名は「3個の刺を持った」の意。

ゲニスタ・トリアカンソスは、マメ科の常緑樹である。樹高は1m程度までの灌木である。葉は長さ2~20㎜程度の厚味のある線形で、先端部は刺状となる。葉は、1箇所から3個が揃って出て、放射状に並ぶ。4~6月頃、枝先に総状花序を出し、黄色い蝶形の小花(5㎜程度)を多数つける。(GKZ植物事典より)

 

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ダクティロリザ・マクラタ Dactylorhiza maclata

2021-03-20 10:03:34 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、アオチドリ(ダクティロリザ)属、西アジア~ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Dactylorhiza maclata、

和名:ダクティロリザ・マクラタ、ウズラバハクサンチドリ(鶉葉白山千鳥)、

英名:Heath-spotted Orchid、Moorland Spotted Orchid、

葡名:Orquidea-piramidal、

2016年7月16日、2017年7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ダクティロリザ・マクラタ Dactylorhiza maclata の花。

 

花期は6月から8月ごろ。草丈は 20~60cm ほど。花の色は淡いピンクから紅紫色の変異がある。

 

花の直径は 3 センチほどで、10~30 の花を房状に付け、下から順に咲く。標高 1500m ほどの山岳地帯の水の湧き出るところに自生。

 

和名のウズラバハクサンチドリは、葉に暗紫色の斑点があるため。

 

ダクティロリザ・マクラタ Dactylorhiza maclata でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の dactylos(=指)と rhizoma(=根茎)の合成語から。種小名は「斑点のある」の意。

ダクテロリザ・マキュラータは、ラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記したように水平分布では西アジア~ヨーロッパと広い範囲となる。更に、垂直分布においても標高0~2200mとこれまた広範囲に及んでいる。いずれにしても本種の場合、周囲にあまり丈の高くない草や樹木等のみられないような日当たりの良い草地に自生の見られる地生ランである。地下に2個の塊茎を持ち、茎は直立し、草丈は、概して15~45㎝程度であるが、最大で70㎝にも及ぶこともあるという。葉は、三角状楕円形で、縁部は全縁、先端部は鋭頭、基部では鞘状に茎を抱き互生する。葉の葉面には暗紫褐色の斑点模様がある。6~7月頃、茎上部に長さ5~15㎝程度の総状花序を出し、径3㎝程度で白地・桃色地・紅紫色地に濃紅紫色の斑点や条線模様の入った花を10~30個程度つける。(GKZ植物事典より) 

 

 

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オルキス・イタリカ Orchis italica

2021-03-19 10:33:10 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、ハクサンチドリ(オルキス)属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Orchis italica、

和名:オルキス・イタリカ、

英名:Naked Man Orchid 、 Italian Orchid、葡名:Flor-dos-macaquinhos-dependurados、

2014年3月10日、28日、2016年2月16日、29日、3月8日、10日、2020年2月27日、3月7日、2021年3月18日、19日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オルキス・イタリカ(学名:Orchis italica)は、ラン科の植物の一種。「オルキス・イタリカ」は、ラテン語で「イタリアの蘭」の意である。

 

成長すると50cmほどの高さになり、群落を作ることも多い。

 

独特の形をした花弁は、帽子(僧帽)をかぶった人の姿をしていると見立てられることがよくある。英語では Naked Man Orchid(「裸の男の蘭」の意)とも通称される。(wikipediaより)

 

道端の崖にも群落が見事。

 

オルキス・イタリカ Orchis italica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の orchis(=睾丸)に由来し、塊根の形状が丸いことから。種小名は「イタリアの」の意。

オルキス・イタリカは、ラン科の多年草である。我が国の山地に自生の見られるハクサンチドリの仲間である。本種は、地中海沿岸地方の日当たりの良い草原に自生が見られるという。草丈は50㎝前後程度で、概して群落を構成して自生しているという。細かい花を具に観察してみると、帽子を被った裸の男のようにも見えることから、各国では様々な呼び方をしている。更に、「ラン」は、 orchis(オルキス)と総称されるが、これは、ギリシャ語では「睾丸」の意である。これはギリシャの博物学者テオフラテスが本種の地下にある球茎が新旧2個並んでいる姿を見て命名している。根出葉は、幅広の線形(?)~狭楕円形で、ロゼット状に広がり、縁部は波打ち状となり、先端部は尖り、基部は幾分細まる。茎葉は縁部の波打ちは消えてすっきりとした全縁状態となり、先端部は尖り、基部は茎を抱く。3~6月頃、長い花茎の先に総状花序を出し、径3㎝程度で淡桃紫色の小花を多数つける。(GKZ植物事典より)

 

 

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アナカンプティス・シャンパーニュシイ Anacamptis champagneuxii

2021-03-18 10:37:15 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、アナカンプティス属、地中海沿岸地域、イベリア半島~モロッコ原産、

学名:Anacamptis champagneuxii、(=Orchis champagneuxii)、

英名:Champagneux's Anacamptis、

2011年3月10日、2021年3月9日、17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

10年ぶりでやっと出会った花は、クルマで走っていても目に付く濃い紫色に輝いていた。予想外の場所で発見したが、わずかに一株だけ。来年はもっと増えてくれれば良いのだが。

 

アナカンプティス・シャンパーニュシイ Anacamptis champagneuxii  の花。

 

 

 

 距。

 

草丈は10センチほど。10年前の撮影時はたくさん咲いていたが、翌年は一株も無かった。その後、他の場所でもいっさい見かけない。しかし今回10年ぶりに出会ったアナカンプティス・シャンパーニュシイ Anacamptis champagneuxii でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ana(=上方へ、~に対する)と campto(=曲がり、湾曲)の合成語から。旧属名の Orchis はギリシャ語で「睾丸」の意で、新旧のバルブの並ぶ様子からの命名であり、この語がラン科(Orchidaceae)の語源となっている。種小名は18世紀フランス人植物学者 A.B.Champagneux への献名。

アナカンプティス・シャンパーニュイーは、ラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、概して石灰岩質土壌地帯で標高 500~1500m 程度の丘陵地帯の斜面に自生の見られる地生ランである。本種は、概して群落を構成する。草丈は 35㎝ 程度となる。通常、地下に 3個の塊茎を持つ。その内の 2個から発芽をする。茎は軟質で、紫色を帯びている。葉は、狭楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部は茎を抱き互生する。下部の葉はロゼット状となる。3~7月頃、茎頂に総状花序をつけ、径 2㎝ 程度の花を多数つける。花色は青紫色で、上萼片には濃青紫色の条線模様が入り、花の喉部には白色の模様が入る。唇弁は、長さ 1㎝ 程度で前方に垂れ下がる。(GKZ植物事典より) 

 

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カルドウス・プラティプス Carduus platypus subsp.platypus 

2021-03-17 10:09:10 | ポルトガルの野の花

キク科、 Asteraceae、ヒレアザミ(カルドウス)属、イベリア半島と北アフリカ原産、2年草、

学名:Carduus platypus subsp.platypus、

2016年6月15日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

カルドウス・プラティプス Carduus platypus の花。

 

花の直径は5cmほど。

 

草丈は2mほど。

 

標高 800~2000mあたりに自生。

 

カルドウス・プラティプス Carduus platypus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の kardos(=刺)を語源としている。種小名は、ギリシャ語の platus(=平らな)と pous(=足)の合成語であるが、本種のどの部位を示しているのか不詳。

カルドゥウス・プラティプスは、キク科の2年草である。本種は、イベリア半島の固有種で、現地の標高800~2000m程度の高地で日当たりの良い岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。草丈は200㎝程度となる。茎は株基から多数叢出する。葉も茎も全体的に多毛である。葉は長さ5~30㎝程度で、羽状に深裂する。裂片の先端部は刺状突起となる。葉は、基部では大きく、茎上部ではほとんど見られなくなる。5~7月頃、茎頂に径5㎝程度の頭花を散形状に数個つける。総苞片には白色の細毛が密生する。花を支える総苞の先端部は刺状となり外方に反り返る。花冠は紅紫色となる。花後には痩果をつけるが、冠毛はアザミのような羽毛状とはならず、長さ1,5㎝程度の剛毛状となる。(GKZ植物事典より) 

 

 

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