ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、パンクラチウム属、地中海沿岸地域原産の多年草、
学名:Pancratium maritimum、
英名:Sea Daffodil、Sea Lily、Sand Daffodil、Sand Lily、Lily of St. Nicholas、Borthern Marsh Orchid、
葡名:Cebola-das-gaivotas、Cebola-do-mar、Lilio-das-areias、Narcisso-das-areias、
2014年7月7日、2017年6月16日(花)、2014年10月10日(種子)、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
パンクラチウム・マリティムン Pancratium maritimum の花。
草丈は30cmほど。
ビーチから少し入ったところにも大株でぽつりぽつりと。強い太陽に照らされて白い花も黒い花影を作る。
10月ごろ、ビーチではずしりと重たい実が弾けて、周りに落ちていた。ビーチに咲くパンクラチウム・マリティムン Pancratium maritimum でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の panlratos(=耐久力のある)を語源としている。種小名は「海辺の、海岸の」の意。
パンクラティウム・マルティムムは、ヒガンバナ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の海岸地帯で、概して砂の中に埋もれた葉や球根を持ち、海岸や砂丘に育つ野草である。地下に球根を持ち、長さ40㎝程度で剣型の葉を根出する。葉の縁部は全縁、先端部は尖り、基部では、球根或いは花茎を抱く。開花時には葉の先端部は枯れていることが多い。7~10月頃、花茎の先に、長さ15㎝程度で白色の盃状花をつける。花径は6~8㎝程度で、花冠が12裂しているように見えるが、花弁と萼片とが2重に重なり合っているからである。更にその外側に6個の苞葉が放射状につく。本種は、開花時には強い芳香を放つ。芳香は特に夜間に強い。本種は、今日、アメリカ・バーミューダ諸島・アゾレス諸島では帰化状態にある。 (GKZ植物事典より)
いつも楽しく素敵な写真を見ています。毎年10月から3月までアルガーヴへいっていました。いつも砂浜に黒い種が零れ落ちていていったいどんな花が咲くのかと思って、種を持ってきて植えたりもしましたが、やっぱりポルトガルの強い太陽下でないとだめですね。とってもきれいな花で感動しました。