The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

トリフォリウム・プラテンセ Trifolium pratense

2022-10-03 10:06:50 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、シャジクソウ属、ヨーロッパ、西アジア、北西アフリカ原産の多年草、

学名:Trifolium pratense、

和名:アカツメクサ(赤詰草)、ムラサキツメクサ(紫詰草)、アカクローバー(赤クローバー)、

英名:Red Clover、葡名:Trevo-violeta、Trevo-vermelho、

2010年4月、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2014年5月16日、エストレマドーラ地方で、2015年6月13日、2018年6月20日、ベイラ地方で、2016年6月16日、アレンテージョ地方で撮影、

 

花は鞠状の集合花序をなし、その径は 2-3cm 。花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、葉片3枚をあわせた径は 15-30 mm 、葉片1枚の幅は 8-15mm 。各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。葉柄は長さ 1-4cm で2本の托葉を備える。牧草などとして世界中に移入されている。7変種が知られており、変種毎に分布も変わる。

 

日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。大きさは株により20-80cmとまちまちであり、個体変異が大きい。牧草や家畜飼料として広く栽培されている。土壌を肥沃にする空中窒素固定作用も評価され、緑肥としても利用される。こうした農業用途に用いられる品種にはいくつかあるが、その多くが成長力の旺盛な sativum 種を原種としている。アメリカやオーストラリアなど、多くの温帯域では栽培地から逸出して野生化している。

 

ハーブとしても多用される。とくに本種に含まれるイソフラボン(ゲニスタインとダイドゼン)とエストロゲンは、女性の更年期症状を抑えるのに使用されてきた。ただし、本種を多食した羊が不妊化したといった報告が古くからあるため、妊婦もしくは授乳中の女性は本種の摂取を避けるべきである。

 

咳止めや口内炎の痛み止めに効き、服用すると気管支炎、湿疹、外傷、るいれきに対する治療効果があるとされる。実用的なうがい薬としても使用できるとされている。さらに、LUCAS MEYER COSMETICS社(カナダ)により、『アセチルテトラペプチド-3』と組み合わせることで、キャピキシルという育毛成分が開発されている。

 

本種は8種のハーブを用いたエジアック茶にも、成分の一つとして含まれている。パイプ用ブレンドタバコにも風味付け成分として混入されている。本種はリンネにより1753年に Trifolium pratense の学名が付与された。種小名の pratense は「牧場に見られる」の意のラテン語である。デンマークの国花に指定されており、またバーモント州の州花にも指定されている。(Wikipediaより)

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名のツメクサとは、昔、この草を輸送荷物の安全のために荷造り時に詰め込んだことから。属名は、ラテン語の treis(=三)と folium(=葉)の合成語で、葉が三枚の小葉からなることから。種小名は、「草原性の」の意。

アカツメクサはマメ科の多年草である。草丈は20~80㎝程度となる。茎は地に伏して分枝して広がる。葉は互生し、長い柄の先に3枚の小葉がつく。小葉は、幅8~15㎜程度のハート型で、表面に白緑色の斑紋が表れる。葉の腋から10~20㎝の長い花茎を出して、多数の赤色の蝶型花を球状(径2~3㎝)につける。花期は初夏から初秋まで。日本へは弘化年間(1844~48)に渡来している。(GKZ植物事典より) 

 

 

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