The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

クラセア・バエチカ・ルジタニカ Klasea baetica subsp.lusitanica

2021-06-30 12:10:50 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、クラセア属、ヨーロッパ、イベリア半島原産、多年草、

学名:Klasea baetica subsp.lusitanica

2014年6月5日、14日、2015年5月5日、11日、2016年6月1日、2018 年 5 月 23 日、28日、6 月 6 日、2020年5月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

クラセア・バエチカ・ルジタニカ  Klasea baetica subsp.lusitanica の花。

 

種小名の baetica は綿ネルの様なという意味。葉の表面がネル状。亜種名の lusitanica はポルトガル特有のという意味。

 

スペインではマラガとグラナダで発見されているが、絶滅危惧種に指定されている。

 

標高 300m から 1400m あたりで生育する。

 

クラセア・バエチカ・ルジタニカ Klasea baetica subsp.lusitanica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はリンネの弟子で、18世紀スウェーデン人医師 Lars Magnus Klase への献名。種小名は「アンダルシア地方の」の意。亜種名は「ポルトガル固有の」の意。

クラセア・バエティカ・ルシタニカは、キク科の多年草である。本種は、イベリア半島の標高300~1400m程度の地に自生の見られる野草である。草丈は10㎝程度となる。根出葉は長楕円形で、縁部は不規則に大きな鋸歯状と化し、ロゼットを構成する。茎葉は、上方に行くに連れ小葉となり、葉幅も狭くなるが、縁部には刺状の突起を持ち、茎に互生する。5~6月頃、茎頂に径3㎝程度で桃紫色の頭花をつける。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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へラクレウム・スフォンディリウム  Heracleum sphondylium

2021-06-29 10:33:42 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ハナウド(ヘラクレウム)属、ヨーロッパ、北アフリカ、などに分布、多年草、

学名:Heracleum sphondylium、

和名:ハナウド、

英名:Eltrot、Hogweed、Common Hogweed、

葡名:Branca-ursina、Canabras、Esfondilio、

2011年6月、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ハナウド属は太い茎と紫色から白色の花房がある背が高く粗い植物。茎は直立し、太くて中空で、まばらに長毛が生える。葉は3出複葉~羽状複葉。小葉は浅裂~中裂し、先が尖り、鋸歯がある。葉面にも柔らかい毛が生え、葉柄の基部は大きな鞘になる。

 

茎頂の大散形花序に小さな白色の5弁花を多数つける。大散形花序の柄は20~30本。周辺の花は内側の花より外側の花弁が大きく、最も外側の花弁が最大で先が2深裂するのが特徴。シシウドは開花が夏から秋。周辺花の花弁が大きくならない。

 

果実は扁平な長さ約1㎝の広卵形、隆条は隆起しない。

 

越年草または多年草。根も茎も太く、茎は中空になる。葉は3出葉または羽状複葉になり、ふつう厚くない。花は大きな複散形花序になり、頂生するものは両性で実り、側性のものは雄性で実らないものが多い。花弁は白色になり、花序の外側の1花弁が大きく、2深裂する。果実は平たく、油管は分果の途中で切れ、表面側の各背溝下に1個、分果が接しあう合生面に2個ある。ユーラシア、北アメリカ、北アフリカに広く分布し、約70種が知られている。一部は薬草やスパイスとして用いられるが、コーカサス原産のジャイアント・ホグウィード (H. mantegazzianum) は光線過敏を引き起こすため恐れられている。日本では2種が分布する。

 

日当たりの良い草むらや道端に咲く。ヘラクレウム・フォンディリウムでした。  

©2021  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話に登場するヘラクレスの名に因んでいる。種小名は「体節のある」の意で、茎の容姿を示している。

ヘラクレウム・スフォンディリウムはセリ科の多年草である。茎は中空で、表面には縦筋が入る。葉は、長さ50㎝程度となり、3回羽状複葉で、小葉は更に裂する。6~10月頃、茎頂に複散形花序を出し、白色の5弁花を多数つける。本種の花は、カブトムシ・スズメバチ・ハエなどの昆虫により受粉される。花後に は長さ1㎝程度で楕円状の果実をつける。開花時の臭いから、英名では hogweed(ブタクサ)と呼ばれている。(GKZ植物事典より) 

 

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ティファ・ラティフォリア Typha latifolia

2021-06-28 10:24:05 | ポルトガルの野の花

ガマ科、Typhaceae、ガマ属、北半球の温暖な地域やオーストラリアと日本の北海道から九州の広範囲に分布、多年草、

学名:Typha latifolia、

和名:ガマ(蒲、香蒲)、ミズクサ(水草)、ヒラガマ(平蒲)、カマ(蒲・莞子)、メカマ(女蒲・女加末)、ミスクサ(御簾草)、

英名:Bulrush、Common Bulrush、Broadleaf Cattail、Common Cattail、Great Reedmace、Cooper’s Reed、Cumbungi、

葡名:Tbúua

2015年8月1日、5日、2017年6月25日、2020年7月19日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

円柱状の穂は蒲の穂と呼ばれる。池や沼などの水辺に生える。種小名の Latiforia は広い葉の意。

葉は高さ1-2 mで、水中の泥の中に地下茎をのばす。夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつける。穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状である。穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。

風媒花である。雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。 また、強い衝撃によって、種が飛び散ることもある。花粉には、イソラムネチン、α-ティファステローム、β-シトステロール、ブドウ糖などの成分が含まれる。花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる。内服すると利尿作用、通経作用があるとされる。

メイガ科(あるいはツトガ科)のニカメイガ(Asiatic rice borer, Chilo suppressalis)、ヤガ科のオオチャバネヨトウ(Nonagria puengeleri)などの幼虫の食草である。魚類などの産卵場所や避難場所として利用され、栄養塩類の除去などの水質浄化に役立っている。

雌花の熟したものは綿状(毛の密生した棒様のブラシ状)になり、これを穂綿と呼ぶ。日本神話の因幡の白兎の説話では、毛をむしり取られた兎に対して大国主は蒲黄を体につけるように助言している。しかし、唱歌の「大黒さま」の中ではそれが「がまのほわた」となっており、両者は混同されていたことがわかる(もっとも、摘みたての「がまのほ」に触ると大量の黄色い花粉がつく。

蒲の穂を乾燥させて、蚊取り線香の代用として使われる事もある。茎、葉は、樽作りで、樽材の隙間に噛ませ、気密性の向上に利用される事もある。火打ち石で火を付けていた時代には、穂綿に硝石をまぜて火口として用いることがあった。また、かつてアイヌは葉を編んでゴザにした。

ガマ属(Typha)の日本で見られる主な種は以下である 。これらは日本全土の池や沼に分布し、高さ1.5-2 mの多年草で、花期は6月-8月、ガマが最も早く、ヒメガマ、コガマと続くとされる。雌花序と雄花序が離れて花茎の軸が見えるのがヒメガマ、雌花序と雄花序が連続しており、雌花序の長さが10-20cm のものがガマ、6-10 cmのものがコガマと識別できる。種によって酸素漏出速度が異なり、生育している土壌に与える影響が異なる。

ガマ(学名 Typha latifolia L.)、ヒメガマ(学名 Typha domingensis Presl)、コガマ(学名 Typha orientalis L.)

「蒲の穂」は「かまぼこ」の語源である。当時のかまぼこは現在と形が異なり細い竹にすり身を付けて焼いた食べ物を指していた。これは現在のちくわにあたる。ちくわと蒲の穂は色と形が似ている。(Wikipediaより)

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名については諸説在り。属名はギリシャ古語の tiphos(=沼から来た)に由来している。種小名は、「広葉の」の意。

ガマは我が国各地の池や沼等の浅い水底から直立する多年草である。草丈は1~2mで、葉幅は2㎝前後。葉長は1m程度で形状は剣状。夏場に、茎頂きに細かな花がついた穂を見せる。上部は雄花穂で黄色、株は緑褐色で円柱状の雌花穂をつける。(GKZ植物事典より)  

 

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ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum_hispanica

2021-06-27 10:23:52 | ポルトガルの野の花

スイカズラ科、Caprifoliaceae、スイカズラ属、常緑蔓性、イベリア半島固有種、

学名:Lonicera periclymenum hispanica

英名:Honeysuckle、Common Honeysuckle、European Honeysuckle、Woodbine、Spanish Honeysuckle、

葡名:Madressilva、Madressilva-das-boticas、Madressilva-do-periclímeno、Madressilva-esverdeada、 Madressilva-sem-pêlos、

2015年8月1日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、8月5日、2017年9月27日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum hispanica の花。若い枝は毛が密生し、葉は、木質のつるに長さ3-8mmの葉柄をもって対生する。葉身は卵形から長楕円形で、長さ2.5-8cm、幅0.7-4cm。毛は葉の裏面に多く、表面は少ない。なお、葉は全縁だが、幼い枝では粗い鋸歯が出ることがある。

 

花は5-7月に咲き、甘い香りがある。花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂、はじめ白いが徐々に黄色くなる。そのため、一つの枝に白い花と黄色い花が同居することが珍しくない。後述の異名である金銀花はこれによる。

 

果実は径5-7mmの液果で9-12月に黒熟する。

 

 

 

ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum hispanica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ドイツ人16世紀の数学者でもあり採集家でもあった Adam Lonitzer の名に因んでいる。種小名は、ギリシャ神話に登場する自分の姿・形を変えることが出来るという Periklymenon の名に因んでいる。亜種名は「スペインの」の意。

ロニケラ・ペリクリメヌム・ヒスパニカは、スイカズラ科の蔓性半落葉性樹である。本種はイベリア半島の標高600~1800m程度で、川沿いの森林地帯に自生する樹種である。蔓の長さは4m前後程度となる。葉は楕円形~披針形で、縁部には波状の鋸歯があり、茎に対生する。5~8月頃、葉腋に散形花序を出し、蕾時には桃紫色で、開花時には白色、咲き終わりには黄花となる筒状花をつける。花冠は2深裂し、上片は更に4列し、後方に反転する。花後には球状の液果をつけ赤熟する。(GKZ植物事典より)

 

 

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ディプサクス・コモスス Dipsacus comosus

2021-06-26 10:36:31 | ポルトガルの野の花

マツムシソウ科、Dipsaceae、ナベナ(ディプサクス)属、イベリア半島原産、2年草、

学名:Dipsacus comosus、

和名:オニナベナ(鬼続断)、ラシャガキグサ(羅紗掻草)、

葡名:Cardo-penteador、Cardo-penteador-de-folhas-recortadas、Dipsaco folhoso、

2015年7月20日、2016年8月27日、2017年6月11日、2018年5月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ディプサクス・コモスス Dipsacus comosus の花。

 

乾燥した野原や牧草地、荒地などに生育。

 

花の大きさは10センチほど。花が咲いている個体を今回初めて発見した。頭花は卵球形で、花は頭花を巻くようにリング状に咲き始め、その後、上下に咲き広がっていく。

 

開花期:4月から9月。これはまだ蕾の状態。種小名の comosus は房になっているの意。オニナベナは高さ 2m にもなる越年草で、ヨーロッパや西アジアに分布。

 

属名の Dipsacus は Dipsa (渇き)と cus (適応や関係などを表す接尾語)から名づけられた。これはオニナベナの葉が対生で、葉の付け根が茎の部分に癒着してくぼみができ雨水が溜まることに由来。この水は民間療法では眼の疾患に効果があると考えられていた。根も炎症の治療や胃の強壮に用いられたようだが、現在ではほとんど使われていない。(日本新薬植物図鑑より)

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の dipsa(=喉の渇き)を語源としており、本属の中に、葉の基部が杯状になっていて、水を蓄えるようになっている植物があることからと言う。種小名は「長い束毛のある」の意。

ディプサクス・コモサスはスイカズラ科(←マツムシソウ科)の二年草である。本種は、原産地の項に記したようにイベリア半島固有種の野草である。概して開けた草原地帯で幾分湿り気の多い地に自生する。草丈は3m程度となる。茎には刺状の剛毛が密生する。混出葉は長楕円形で、縁部は羽状に不規則に深裂し、ロゼットを構成する。茎葉は、長楕円形で、縁部は不規則な鋸歯状の波形となり、先端部は円頭、基部では茎を抱き、茎に対生する。5~9月頃、10㎝程度で卵球形の頭花をつける。花序には、白色~淡桃色の筒状花が多数つく。花冠は4列する。花序の下には刺状の長い苞がつく。(GKZ植物事典より)

 

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ヴィオラ・ペルシシフォリア Viola persicifolia

2021-06-25 09:58:04 | ポルトガルの野の花

スミレ科、Violaceae、ヴィオラ(ビオラ)属、北部、中央ヨーロッパ及び北アジアに分布

学名:Viola persicifolia、

和名:モモバスミレ(桃葉菫)、

英名:Fen Violet、仏名:Violette a feuilles de pecher、

2011年3月、2012年1月23日、2014年12月24日、2015年12月23日、2016年12月26日、2018年1月15日、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、

 

ヴィオラ・ペルシシフォリア Viola persicifolia の花。

 

花の直径は1,5センチほど。

 

花は白色から極めて淡い青紫色~薄紅色。草丈は20センチほど。地を這って枝を広げる。石灰岩土壌の湿度の高いところに自生。

 

種小名の persicifolia は桃の葉の様なという意。ポルトガル南部では12月下旬に既に春を感じ咲き始める。

 

英名では沼地のスミレとなるが、ポルトガルでは沼地でなくても、朝露の下りる様な海岸線に近いところでの自生をみる。

ヴィオラ・ペルシシフォリア Viola persicifolia でした。   

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の直訳から。属名はスミレのラテン古名から。種小名は「モモの葉のような葉を持った」の意。

ヴィオラ・ペルシキフォリアはスミレ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、石灰質な土壌で湿地に近いような湿度の高い場所に概して自生の見られる野草である。茎は地を匍匐し、広がりを見せる。草丈は10~30㎝程度となる。葉は、径7~15㎜程度の長楕円形で、縁部には粗鋸歯があり、概して 外縁は内側に巻き込むが傾向を見せる。1~3月頃、葉腋から花柄を伸ばし、径1,5㎝程度で白色~青紫色~薄紅色の花をつける。舌弁には線状紋が入る。(GKZ植物事典より)

 

 

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キクキア・スプリア Kickxia spuria

2021-06-24 09:57:49 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、ヒメツルウンラン(キクキア)属、アジア~地中海沿岸地域原産、

学名:Kickxia spuria、

英名:Roundleaf Cancerwort、Round-leaved Fluellen、

葡名:Falsa-verónica、

2016年8月26日、27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

キクキア・スプリア Kickxia spuria の花。花の直径は3mmほどで長い距がある。

 

草丈は5cmほどで枝分れし匍匐し、最大1mほどに広がる。

 

花顎や葉は毛深い。

 

花は舌型で上顎弁は紫色のグラデーション、舌弁は黄色である。葉は毛深く、丸く、互生。

 

キクキア・スプリア Kickxia spuria でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、19世紀ベルギー人植物学者 Jean Kickx への献名。種小名は「異常な、偽の」の意。

キクシア・スプリアはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。草丈は5㎝程度までであるが、本種の茎は長さ50㎝程度まで地を這いながら横走する。全草が白色の細毛で覆われている。葉は径0,5~1㎝程度のほぼ円形~卵形であり、縁部は全縁、先端部はほぼ円頭で、互生する。7~10月頃、葉腋から長い花柄を伸ばしその先に径5~8㎜程度の黄色い唇形の花をつける。花には花弁と同色の長い距がつく。上唇の上には紫褐色で先端部が2裂した萼片が立ち上がる。果実は径4㎜程度で球状の蒴果をつける。本種は、ユーラシア大陸原産であるが、今日、他の大陸にも帰化状態で定着を見ている。 (GKZ植物事典より) 

 

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ミオソチス・セクンダ Myosotis secunda

2021-06-23 10:14:27 | ポルトガルの野の花

ムラサキ科、Boraginaceae、ワスレナグサ属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Myosotis secunda、

和名:ワスレナグサ(忘れな草)、

英名:Creeping Forget-me-not、葡名:Não-me-esqueças、Orelha-de-rato、

2011年6月、2015年6月13日、2016年6月16日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ミオソチス・セクンダ Myosotis secunda の花。花の直径は7mmほどの5弁。花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもつ。花は多数でさそり型花序をなし、開花とともにサソリの尾のような巻きは解けて真っ直ぐになる。

 

草丈は20–50cmになり、葉が互生に付く。葉は細長く平らで、長楕円形(葉の中央付近が最も葉の幅が広い)、もしくは倒披針形(葉先近くが最も葉の幅が広い)である。

 

葉から茎まで軟毛に覆われており、属名の Myosotis は、そうした葉の様子(細長く多毛で柔らかい)が、ネズミの耳に似ていることに由来している(ギリシャ語の「二十日鼠(myos) +耳 (otis)」が語源)。

 

北半球の温帯から亜寒帯(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・オセアニア)に約50種が分布している。日本に渡来したのは、明治時代に園芸業者がノハラワスレナグサ (M. alpestris) を輸入したのが最初と言われている。(Wikipediaより)

 

ポルトガルでは半日陰の水辺などに多く自生している。ミオソチス・セクンダ Myosotis secunda でした。  

©2021 MUZVIT

 

 

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メレンデラ・モンタナ Merendera montana

2021-06-22 10:31:04 | ポルトガルの野の花

イヌサフラン科、Colchicaceae、イヌサフラン属、イベリア半島原産、固有種、

学名:Merendera montana、Colchicum montana、

和名:メレンデラ・モンタナ、コルチカム・モンターナ、

英名:Pyrenean Mountain Saffron、葡名:Noselha、Quita-merenda、Quitar-merenda、

2014年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2016年9月23日、2018年9月25日、ベイラ地方で撮影、

 

メレンデラ・モンタナ Merendera montana の花。標高1900mの石灰石の岩場に咲いていた。葉はすでに枯れて、そのあとに花が咲く。

 

花の直径は5cmから10cmほど。

 

珍しい純白種。

 

 

 

メレンデラ・モンタナ Merendera montana でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は黒海沿岸の地名 Colchis に由来している。この地域に自生が見られることから。種小名は「山地の」の意。

コルチカム・モンターナはイヌサフラン科の球根植物である。花の時期には葉が無く、葉のある時期には、開花はないというヒガンバナ科の植物のような性質を見せる。本種は、ピレネー山脈の標高400~2600m程度の亜高山~高山帯の石灰岩質な土壌に自生する野草である。草丈は5~15㎝程度となる。葉は線形の葉が4月頃に根出し、7月頃には地上から姿を消す。8~10月頃、花茎を立ち上げ、径5~10㎝程度の桃紫色花をつける。花被片は6個で、花の中央部は黄色みを帯びる。有毒植物(全草にアルカロイドの一種コルヒチンを含む)(GKZ植物事典より) 

 

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セネキオ・アングラトゥス Senecio angulatus

2021-06-21 10:04:37 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キオン(セネキオ)属、南アフリカ原産、多年草、

学名:Senecio angulatus、

英名:Creeping groundsel、Cape Ivy、葡名:Senecio_angulatus、

2014年10月2015年10月31日、2015年12月5日、2016年2月8日、2018年1月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

セネキオ・アングラトゥス Senecio angulatus の花。

 

キオン属は多年草で頭状花序は黄色の雌性の舌状花と両性の筒状花で構成される。

 

葉や茎が多肉質。

 

 

 

セネキオ・アングラトゥス Senecio angulatus でした。

©2021 MUZVIT

 

 

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ロニケラ・インプレクサ Lonicera implexa

2021-06-20 10:00:20 | ポルトガルの野の花

スイカズラ科、Capriforiaceae、スイカズラ属、地中海沿岸地域原産、耐寒性落葉蔓性多年草、

学名:Lonicera implexa、

和名:ミノルカ・ハニーサックル、

英名:Minorca Honeysuckle、Evergreen Honeysuckle、Mediterranian Honeysuckle、

葡名:Madressilva、Madressilva-entrelaçada、

2010年6月、2014年5月、2015年5月5日、6日、6月23日、2016年1月16日、6月1日、5日、2018年5月1日、23日、2021年5月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

葉は楕円形から披針形で、縁にはときに波状の鋸歯がある。

 

ロニケラ・インプレクサ Lonicera implexa の花。花色にはオレンジ色、白色、赤色もある。

 

甘い香りを漂わせ、ミツバチの大好物。

 

蔓性で長さ4,5~6mになる。

 

大西洋に落ち込む崖や沿道の岩肌などにも自生。ロニケラ・インプレクサ Lonicera implexa でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) ロニケラ・インプレクサはスイカズラ科の蔓性常緑樹である。弦の長さ2m程度となる。葉は楕円形~卵形で、縁部には鋸歯を持つこともあり、先端部は、ほぼ鈍頭~円頭で、基部は茎(弦)を囲むようにして対生する。5~7月頃、葉腋から花柄を伸ばし、散形花序を出し、掲載した写真に見られるようなピンクの筒状花を多数つける。花は、5個の花弁が合着して筒状となったものであり、花冠は2大裂し、中から黄色い雄蕊が突き出る。開花時には芳香を放つ。花後には球状の果実をつけ、赤熟するが有毒である。 (GKZ植物事典より)

 

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バルリア・ロベルティアナ Barlia robertiana

2021-06-19 10:32:58 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、バルリア属、地中海沿岸地域原産、

学名:Barlia robertiana、異名:Himantoglossum robertianum 、Orchis robertiana、

和名:オルキス・ロバーティアナ、

英名:Giant Orchid、西名:Orquidea Gigante、

2011年2月27日、3月10日、2014年3月10日、24日、2015年1月12日、2月5日、11日、2016年1月15日、16日、19日、2月1日、2月22日、3月8日、2018年1月29日、2020年1月8日、2月22日、2021年2月22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

バルリア・ロベルティアナ Barlia robertiana の花。

 

花の直径は 2cm ほど。花穂は 20cm ほど。英名の Giant 西名の Gigante は共に「巨大な」の意。

 

両翼顎弁には緑褐色の線と紫色の斑紋、舌弁にも紫色の斑紋がある。

 

穂状花序が直立、20~30 の花を下から順々に咲かせる。

 

草丈は 40~50cm ほどになる大型の蘭。日当りの良い草原や沿道などで自生をみる。葉は平行脈で光沢があり、肉厚で幅広く長さ 20~30cm ほど。自生地では1月中旬の開花を確認。3月末まで咲き続ける。

バルリア・ロベルティアナ Barlia robertiana でした。  

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ブラジルのアマチュア植物学者Brla(正確な姓名不詳)への献名。種小名はフランス人植物学者 Gaspard Nicolas Robert への献名。

学名:Barlia robertiana(=Himantoglossum robertianum=Orchis robertiana)

バルリア・ロベルティアナはラン科の多年草である。本種は、概して日当たりの良い草原地帯に自生の見られる地生ランである。草丈は、40~50㎝程度とな る。葉は、肉厚で幅広く、長さ20~30㎝程度となる。葉の縁部は全縁、先端部は鋭頭となり、基部は鞘状に茎を抱く。葉には光沢があり、表面には平行脈が 走る。撮影地、ポルトガルでは1~3月頃、茎上部に長さ20㎝程度の穂状花序を出し、径2㎝程度の花を多数つけ、下方から状へと咲き上がる。花の萼片には 緑褐色の線状紋と紫色の斑模様が入る。舌状弁は前方に突き出て幾分下垂し、表面は紫色で中央部は白色となる。開花時には芳香を放つ。(GKZ植物事典より)

 

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アキレア・アゲラタム Achillea ageratum

2021-06-18 10:52:27 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ノコギリソウ(アキレア)属、南ヨーロッパ原産、

学名:Achillea ageratum、

英名:Sweet Maudlin、Sweet Yarrow、Sweet Nancy、

葡名:São agerato、Aquileia、Mil-em-rama、 Milfolhada、

2008年7月、2014年6月22日、7月17日、27日、28日、8月3日、2015年6月23日、7月5日、2017年6月11日、2020年6月17日、2021年6月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

木漏れ日の中に咲くキバナノコギリソウの花。花の大きさは1~2mm。1~2mmの小さな花が大小の集合体になって。

 

草丈は60~100cm。葉はのこぎり状。

 

学名のアキレアの由来は、ギリシャ神話に登場するトロイア戦争の英雄、アキレウスが、この葉でかかとの傷を癒やしたという言い伝えによるもの。

 

ポルトガルの明るい野原や山道の沿道などに自生している。

 

キバナノコギリソウの大群落。林道に咲くキバナノコギリソウ Achillea ageratum でした。   

©2021 MUZVIT

( GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名に見られるアキレアとは、ギリシャの医師アキレウスが最初に薬用植物として用いたと言う伝説による。種小名は「カッコウアザミ属のような」の意。

アキレア・アゲラータはキク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、比較的日当たりの良い草原等に自生の見られる野草である。草丈は50~100㎝程度となる。地下茎でよく繁殖をし、群生状況となる。葉は楕円形で、羽状に深裂する。裂片の縁部には、鋸歯がある。6~9月頃、茎頂に複散形花序をつけ、径2,5㎜程度で黄花の集合した頭花をつける。本種の正確な原産地は把握されておらず、他の同属種間の自然交雑種と看做されている。  ( GKZ植物事典より)

 

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ガリンソガ・クアドリラディアタ Galinsoga quadriradiata

2021-06-17 10:24:19 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、コゴメギク属、熱帯アメリカ原産の1年草、

南アメリカやヨーロッパ、アフリカ、アジア(日本を含む)に移入分布。

学名:Galinsoga quadriradiata、異名:Adventina ciliata、Galinsoga ciliata、

和名:ハキダメギク(掃溜菊)、

英名:Shaggy Soldier、Hairy Galinsoga、Fringed Quickweed、

葡名:Botão ouro、

2011年2月7日、ポルトガル、アルガルベ地方で、2015年1月7日、4月27日、2016年2月22日、2018年1月24日、コスタ・アズール地方で、2016年9月25日、ベイラ地方で、2018年10月23日、リバテージョ地方で撮影、

 

ガリンソガ・クアドリラディアタ Galinsoga quadriradiata。道ばたや庭などに生える雑草。高さ50cm程度になる。葉は対生し、卵形。有柄、両面に毛が多く、縁は浅い鋸歯を持つ。

 

夏から秋にかけ、花を咲かせる。花は枝の先につき、直径5mm程度。5枚の先端が3裂する短い白色で雌性の舌状花、および多数の黄色の両性、花冠の先は5裂する筒状花からなる。花期は6-11月。(とあるがポルトガルでは1月に確認)

 

茎は根元近くから二又に繰り返し分枝し、腺毛がある。和名は牧野富太郎が世田谷の掃き溜めで発見したのでこの名前がついた。日本では1920-1930年代に報告され始め、現在では全国に帰化植物として定着している。(Wikipediaより)

 

花床には鱗片がつく。総苞には腺毛がある。冠毛は平たく鱗片状で、先が細く尖り、縁は房状に裂ける。果実は長さ約1㎜、黒色、光沢がある。

 

混同されることの多いコゴメギクは、全体に痩せ型、毛が少なく、葉が小型で、鋸歯が浅いのが特徴である。しかし、形体は変化が多く正確にはそう果の冠毛で見分ける必要がある。コゴメギクは舌状花のそう果に冠毛がなく、筒状花のそう果の冠毛は房状で、尖らない。ガリンソガ・クアドリラディアタ Galinsoga quadriradiata でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、ゴミ捨て場のような非常に窒素分に富んだ地を好むことからという。本種は、故牧野富太郎博士が世田谷の掃き溜めで発見したことから命名されたという。属名は、18世紀スペインの植物学者でもありマドリッドの植物園長でもあった Mariano Martinez de Galinsoga の名に因んでいる。種小名は4個の舌状花弁のある」の意。

ハキダメギクは、キク科の1年草である。和名にみられるようにゴミ捨て場等のような窒素分の多い地を好む性質がある。草丈は15~40㎝程度。葉は茎に対生する。上部の葉には葉柄が無いが、下部の葉には葉柄がある。葉の形状は卵形から卵状披針形で、葉の縁には緩やかな鋸歯がある。葉の縁、葉の表面、茎には薄い褐色の長毛が見られる。6~10月頃に、茎頂に茎5㎜程度の花をつける。舌状花は5個で、白色の花弁の先端は3裂する。筒状花は黄色。 (GKZ植物事典より)

 

 

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アリウム・サティヴム Allium sativum

2021-06-16 10:12:45 | ポルトガルの野の花

ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、ネギ属、中央アジア原産の多年草

学名:Allium sativum、

和名:ニンニク(大蒜)、英名:Garlic、

2014年5月31日、6月3日、2015年6月23日、2016年5月31日、2020年7月8日、2021年6月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年5月23日、アレンテージョ地方で撮影、

 

アリウム・サティヴム Allium sativum の花。

 

一つの花は数ミリ、それが無数に寄り集まって直径5cm程のボール状に。

 

畑から逃げ出したのだろうか?或いは野生。

 

大西洋を望む平原で、草丈は1メートル程。

 

沿道に群生、風に揺れる、アリウム・サティヴム Allium sativum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)ニンニクは、ネギ科(←ユリ科)の多年草である。特有の臭気が嫌われることが多いが、精力増強には欠かせない植物として知られ、世界的に普及を見た。全草に特有の臭気を持つ。葉は50㎝程度。鱗茎が地下で肥大し、球状となり、白または紅色の薄膜に包まれ、数個の小鱗茎に分かれる。夏に茎の先端に白紫色の花を見せるが、結実はしない。むかごを多数擁している。エジプトでは紀元数千年前のピラミッドの壁画に残されている。(GKZ植物事典より)

 

 

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