The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ミルトス・コミュニス Myrtus communis

2021-11-28 10:23:33 | ポルトガルの野の花

フトモモ科、Myrtaceae、ギンバイカ(ミルトス)属、地中海沿岸地域原産の常緑低木、

学名:Myrtus communis、

和名:ギンバイカ(銀梅花、銀盃花)、

別名:ギンコウバイ、ギンコウボク、イワイノキ、シナモン・マートル、ミルタス・コミュニス

英名:True Myrtle、葡名:Murta、

2014年6月22日、2015年10月29日、2016年1月16日、2月1日、8月27日(果実)、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

古代ギリシアでは豊穣の女神デーメーテールと愛と美と性の女神アプロディーテーに捧げる花とされた。

 

古代ローマでは愛と美の女神ウェヌスに捧げる花とされ、結婚式に用いられる他、ウェヌスを祀るウェネラリア祭では女性たちがギンバイカの花冠を頭に被って公共浴場で入浴した。

 

その後も結婚式などの祝い事に使われ、愛や不死、純潔を象徴するともされて花嫁のブーケに使われる。

 

 

 

ユダヤ教ではハダス(ヘブライ語:הדס)と呼び、「仮庵の祭り」で新年初めての降雨を祈願する儀式に用いる四種の植物の1つとされる。ユダヤ教の神秘学カバラでは男性原理を表すとされ、新床に入る花婿にギンバイカの枝を与えることがあった。生命の樹の第六のセフィラであるティファレトや、エデンの園とその香りの象徴ともされる。(Wikipediaより)

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、花色・花形から。属名はテンニンカのラテン古名 murteus を語源としている。種小名は「普通の」の意。

ギンバイカは、フトモモ科の常緑樹である。原産地での樹高は3m以上に及ぶが、植栽されたものは刈り込まれるために、それより低い場合が多い。枝は密生し、葉は、卵形または披針形で、長さは3~4㎝程度、枝に対生または輪生する。葉の縁は平滑で、先端は尖る。葉には光沢がある。葉は揉むとユーカリに似た芳香を放つ。6月頃、葉腋に径2㎝程度の白色の花を開花する。液果は黒紫色に熟す。 

ギンバイカは、愛の女神アフロディーテの神木とされている。常緑樹であり、それは死と復活を意味し、ギリシャからの移民達は、移住先に必ずこの木を植えたと言う。アテネでは、この木を健胃のシンボルとし、長官達は、この木で作った冠をかぶったという。こうしたこの木に対する各種の慣わしは古代ローマ時代にも受け継がれ、建物の柱頭の文様にも用いられている。また古代ローマ時代には、女性達は、この木で作った冠をかぶって公共浴場で入浴したという。また、結婚式や各種の祝い事にはこの木の花が用いられている。我が国への渡来時期は不詳。(GKZ植物事典より)

 

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アンドリアラ・インテグリフォリア Andryala integriforia

2021-11-27 10:02:52 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、アンドリアラ属、地中海沿岸地域原産、

学名:Andryala integriforia、

英名:Common Andryala、葡名:Tripa-de-ovelha、Alfaca-dos-montes、

2008年8月、2014年6月9日、2015年5月7日、ポルトガル アレンテージョ地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で、2015年4月27日、2016年11月2日、コスタ・アズール地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

アンドリアラ・インテグリフォリア Andryala integriforia の花。

 

花の直径は2センチほど。開花は4月から7月。

 

毛深い葉や茎と乳液状の樹液を持つ、明るいレモンイエローの花。

 

 

 

草丈は20センチから80センチほど。空き地に自生するアンドリアラ・インテグリフォリア Andryala integriforia でした。   

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の andros(=男性)と hyalos(=ガラス)の合成語からであるが、意味不明。種小名は「全縁葉の」の意。

アンドリアラ・インテグリフォリアはキク科の1年草である。草丈は20~80㎝程度となる。茎は上部で良く分枝をする。葉や茎には細毛が密生する。葉は長さ2㎝程度の楕円状で、縁部は全縁であるが大きく波を打ち、茎に互生する。短細毛が密生するため、葉はビロード質の感触を持つ。4~7月頃、茎頂並びに枝先に径2㎝程度で、レモンイエローの花をつける。舌状花の先端部は細裂する。(GKZ植物事典より)

 

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パパウェル・ロエアス Papaver rhoeas

2021-11-26 10:14:37 | ポルトガルの野の花

ケシ科、Papaveraceae、ケシ属、南ヨーロッパ原産の1年草 、薬用植物、

学名: Papaver rhoeas、

和名:ヒナゲシ(雛芥子)、グビジンソウ(虞美人草)、

英名: Corn Poppy、Red Poppy、葡名: Papoila、Papoula、

生薬名:レイシュンカ(麗春花)、

2008年4月、7月、2010年5月、2014年4月25日、2015年5月8日、2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

 

道端に咲くヒナゲシ(パパヴェル・ロエアスPapaver rhoeas)の花。花の直径は6~7センチほど。

 

ヒナゲシとケシは異なりケシからポピーシード(ケシの種)、油彩の溶油、ポピーオイルが採れる。

 

 

 

ヒナゲシは麻薬を抽出するケシとは違い、ヨーロッパでは、乾燥した花を煎じて砂糖を加え、風邪などに用いた。また、ケシ粒は和菓子やアンパンにも使われているがアヘンが採れるケシと同種である。しかしケシ粒自体にはアヘンはない。

 

野原に咲くヒナゲシ、パパヴェル・ロエアス Papaver rhoeas でした。   

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、可愛らしい花をつけるケシの意。属名は、papa(=粥)に由来し、ケシの乳汁には催眠作用があるので、粥に混ぜて子どもを寝かせたことによると言われている。また、別には、ケシの種子を噛むときに生じる音からとも言われている。種小名は、ケシのギリシャ名であるが、花が roia(=ザクロ)と同じ色のため。

ヒナゲシは、ケシ科の一年草である。草丈は、30~50㎝ 程度で、全体に粗毛が見られる。葉は互生し羽状に深く裂ける。5月頃茎頂に4弁花をつける。花弁は円形に近い。花瓣には皺が見られる。花色は、野生のものは赤が主色であるが、園芸的には、各種見られる。日本へは、桃山時代から江戸時代頃に渡来していたと推測されている。俵屋宗達の襖絵にも登場していることはよく知られている。(GKZ植物事典より)

 

 

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パパウェル・ドゥビウム Papaver dubium

2021-11-25 09:51:01 | ポルトガルの野の花

ケシ科、Papaveraceae、ケシ属、地中海沿岸地域原産、

学名:Papaver dubium、

和名:ヒナゲシ(雛芥子)、別名:グビジンソウ(虞美人草)、

英名:Poppy、

2012年6月3日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

パパウェル・ドゥビウム Papaver dubium の花。

 

 

 

写真では判りづらいが Papaver rhoeas に比べると花は一回り小さく、赤い色も薄い。

 

牧場の片隅に咲く一株。

 

小川のほとりに咲くパパウェル・ドゥビウム Papaver dubium でした。

©2021 muzvit

 

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プランタゴ・メディア plantago media

2021-11-24 10:09:33 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、オオバコ属、多年草、ヨーロッパ中部、南部、及びイギリスに分布、

学名:Plantago media、

英名:Hoary Plantain、

2010年4月22日、2013年6月5日、2015年4月29日、2016年6月5日、9日、13日、2018年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方、2014年5月4日、コスタ・アズール地方、ベイラ地方で撮影、

 

プランタゴ・メディア plantago media の花。

 

花期:6-7月。

 

高さ:20-40cm。

 

 

 

プランタゴ・メディア plantago media でした。

©2021 MUZVIT

 

 

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ラシラス・シシエラ Lathyrus ciciera

2021-11-23 09:45:04 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、レンリソウ属、蔓性多年草、

学名:Lathyrus ciciera、

英名:Red Vetchling、

2014年4月17日、25日、2015年4月29日、2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年5月3日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ラシラス・シシエラ Lathyrus ciciera の花。

 

 

 

花の大きさは約2センチ弱。

 

 

 

ラシラス・シシエラ Lathyrus ciciera でした。

©2021 MUZVIT

 

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スカビオサ・アトロプルプレア Scabiosa atropurpurea

2021-11-22 09:59:18 | ポルトガルの野の花

マツムシソウ科、Dipsacaceae、、マツムシソウ(スカビオサ)属、西ヨーロッパ原産の多年草、

学名:Scabiosa atropurpurea、

和名:セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)、

英名:Sweet Scabious、Sweet Scabious、Pincushion Flower、Mouning Bride、Egyptian Rose、

葡名:Escabiosa-dos-jardins、

2008年6月、2014年6月10日、2015年5月7日、23日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2009年6月13日、2014年7月28日、2015年5月5日、6月23日、8月19日、2016年1月15日、19日、2月1日、6月9日、2018年5月23日、コスタ・アズール地方で、2015年12月23日、アルガルベ地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

アレンテージョ地方では道端や草むらの中に咲き、5月ごろから7月ごろまで花が楽しめる。

 

花色は淡いピンクから黒に近い赤まで変化に富む。草丈は1メートル程にもなり、いつも風に揺れていて、シャッターチャンスが難しい。

 

スカビオサ Scabiosa atropurpurea の葉と茎。

 

アレンテージョ地方の古代巨石遺跡に咲くスカビオサ。

 

スカビオサの果実。 6月中旬に撮影。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、わが国在来種のマツムシソウと同じ仲間でもあり、花姿も似ており、渡来植物であることから。属名の Scabiosa は、「疥癬」を意味する。この属の植物が疥癬に薬効があるとして命名されているとのこと。種小名は「暗紫色」の意。

セイヨウマツムシソウは、わが国の園芸界では学名のスカビオサが流通名になっている。わが国で夏の終わり頃に高山帯で見かけるマツムシソウの 仲間である。花姿はとてもよく似ている。セイヨウマツムシソウの原種は、学名の示すとおり、暗紫色の花を見せていたという。しかし、品種改良により、現在 のような明るい色へと変化している。草丈は 60㎝ 程度で、頭状花序の花には芳香がある。茎は直立し、上部で分枝をする。葉は卵状披心形で、羽状に中から深裂し、茎に対生する。開花期は 6~9 月頃。(GKZ植物事典より)

 

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ラシラス・オクルス Lathyrus ochrus

2021-11-21 10:39:16 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、レンリソウ属、地中海沿岸地域原産、蔓性多年草、

学名:Lathyrus ochrus、

和名:ヒゲレンリソウ(髭連理草)、

英名:Cyprus Vetch、

2013年4月29日、2014年3月23日、24日、2015年4月29日、2018年5月3日、2021年3月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ラシラス・オクルス Lathyrus ochrus の花。

 

レンリソウの線形の小葉が繋がった一本の葉のように対生する様を連理の枝に譬えたのが名の由来。

 

 

 

中国の伝説の連理の枝は幹は別々の木でありながら枝が連なって一本になり木目も相通じているとされ、転じて男女の契りの深さに譬えられた。

 

白楽天は唐の6代皇帝玄宗と楊貴妃との悲恋を描いた『長恨歌(ちょうごんか)』で、「天に在りては比翼の鳥となり、地に在りては連理の枝とならん」と歌っている。

ラシラス・オクルス Lathyrus ochrus でした。

©2021 MUZVIT

 

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ウンビリクス・ルペストリス Umbilicus rupestris

2021-11-20 11:03:10 | ポルトガルの野の花

ベンケイソウ科、Crassulaceae、ウンビリクス属、南西ヨーロッパ、地中海沿岸地域原産、多年草、食用、薬用植物、

学名:Umbilicus rupestris、

和名:ギョクハイ(玉杯)、

英名:Wall Pennywort、Navelwort、

葡名:Bacelos、Bifes、Cachlro、Chapéus-de-parede、Cauxihos、Chaopéu-dos telhados、Cochilros、Copilas、Couxilgos、Orehela-de-telhados、Sombreirinho-dos-telhados、Umbigo-de-vénus、

2013年5月6日、2014年4月27日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2013年4月29日、コスタ・アズール地方で、2014年5月19日、エストレマドーラ地方で、2015年6月13日、2016年6月16日、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

ウンビリクス・ルペストリス Umbilicus rupestris の花。

 

 

 

草丈は20センチほど。

 

 

 

ウンビリクス・ルペストリス Umbilicus rupestris でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、葉の形状から。属名はラテン語で「臍のような」の意。種小名は、「岩石生の」の意。

ウンビリクス・ルペストリスはベンケイソウ科の多年草である。本種は、中東地域~ヨーロッパ~北アフリカと言った広い地域の沿岸地帯で、標高2500m程 度までの岩礫質土壌に自生が見られる。概して、岩場の割れ目等に自生する多肉植物である。草丈は30~45㎝程度までとなる。葉は根生し、長い葉柄の先に つき、形状は径4㎝程度の銭形となる。葉柄は、葉の裏面ほぼ中央につき、葉の表面ではその部位が凹みを見せるために学名では Umbilicus(臍)の名 が示されていることになる。葉の縁部は、不規則な切れ込みが入る。4~8月頃、長い穂状花序を出し、緑色~白色の筒状花を多数つける。花は、長さ6~9㎜ 程度で、花冠は5裂する。本種は、我が国の多肉植物愛好家の間では、その葉姿から「玉盃」の名で愛培されている。(GKZ植物事典より) 

 

 

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エキウム・ジュダエウム Echium judaeum

2021-11-19 09:53:11 | ポルトガルの野の花

ムラサキ科、Boraginaceae、シャゼンムラサキ(エキウム)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Echium judaeum、

英名:Judean Viper's Bugloss、

2008年8月、ポルトガル アレンテージョ地方で、2014年5月4日、2015年5月5日、6日、6月23日、12月12日、2018年5月4日、7日、2020年5月28日、2021年5月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

エキウム・ジュダエウム Echium judaeum の花。表示名は学名の音読み。

 

茎葉部には高濃度のピロリジジンアルカロイドが含まれるため、特にウマのような単純な消化系を持つ放牧家畜にとって有毒である。この毒素は肝臓に蓄積し、摂取し過ぎると死に至る。そのためシャゼンムラサキは、オーストラリアにおける主要な有害外来植物となっている。(Wikipediaより)

 

 

 

大西洋の荒波が押し寄せる断崖絶壁の上にも生きる。

 

 エキウム・ジュダエウム Echium judaeum でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語のechios(=蛇)を語源とし、毒蛇に噛まれた時に、本属の植物を用いたからという。種小名は「ユダヤの」の意。

エキウム・ユダエウムは、ムラサキ科の1年草である。本種は、地中海沿岸地方の比較的乾燥した土壌に自生の見られる野草である。草丈は20~50㎝程度となる。茎も葉も白色の細毛に覆われる。葉は、楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、茎に互生する。3~4月頃、茎上部に総状花序を出し、径2~3㎝程度でトランペット型の花を多数つけ、下方から上方へと咲き上がる。花色は青紫色~紅紫色。(GKZ植物事典より)

 

 

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ポテリウム・サングイソルバ Poterium sanguisorba ssp sanguisorba

2021-11-18 10:02:09 | ポルトガルの野の花

 

バラ科、Rosaceae、ワレモコウ(ポテリウム)属、サングイソルバ種、ヨーロッパ~温帯アジア、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Poterium sanguisorba ssp sanguisorba、Sanguisorba minor、

和名:オランダワレモコウ(阿蘭陀吾亦紅)、サラダバーネット、

英名:Salad Burnet、Garden Burnet、葡名:Pimpinela、

2014年4月17日、2015年5月23日、2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年4月29日、2018年5月3日、2018年5月4日、10日、12日、コスタ・アズール地方で、2016年6月13日、ベイラ地方で撮影、

 

ポテリウム・サングイソルバ Poterium sanguisorba ssp sanguisorba の花。新鮮な若葉や茎はサラダなどで食べられる。

 

 

 

Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニンが多いので止血作用があるという評判から名づけられた。

 

なんといってもこの花の特徴は、雄蕊が外に長く垂れ下がって、風に揺れていること。雄蕊が一本ずつ出始めたところ。

 

ポテリウム・サングイソルバ Poterium sanguisorba ssp sanguisorba でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、渡来植物であることを意味している。属名は、sanguis(=血)とsorbere(=吸収する)の合成語で、根を止血の民間薬として用いたため。種小名は「より小さい」の意。

オランダワレモコウは、我が国の園芸界では、英名のサラダバーネットの名で流通しているバラ科の多年草である。草丈は30~60㎝程度。葉は羽状複葉で、4~12対の小葉を持つ。小葉はほぼ円形で、縁には顕著な鋸歯を持つ。5~7月にかけて、茎頂並びに枝先に球状の花序を出す。花序の上部は雄花序で、赤紫色の雄蕊を出す。下部は雌花序で紫色の柱頭を出す。花は、踏まれたりすると芳香を放つ。新大陸への移民達はこのサラダバーネットを持ち込んだと言われ、北米には帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

 

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ラシラス・ティンギタヌス Lathyrus tingitanus

2021-11-17 09:52:51 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、レンリソウ属、地中海沿岸地域原産、つる性1年草、

学名:Lathyrus_tingitanus、

和名:オオレンリソウ(大連理草)、

英名:Tangier Pea、Two Flowered Pea、Everlasting Pea、

2007年5月、2014年4月20日、2015年5月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方、2018年5月15日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ラシラス・ティンギタヌス Lathyrus tingitanus の花。花の直径は2センチほど。

 

野原や道路わき、森に自生している。明るい林の中、鮮やかな赤が目を引く。

 

ピンクのスカビオサにからまるように咲いている。

 

他の植物にも絡まって枝を延ばす。

 

ラシラス・ティンギタヌス Lathyrus tingitanus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)オオレンリソウはマメ科の多年草である。概して沿海地の砂質土壌地に自生の見られる野草である。蔓性植物で、草丈(蔓長)は1,5~2m程度となる。若茎 にの表面には白色の軟細毛が密生する。茎の断面は方形で、それぞれの側面には条筋が走る。長い葉柄(5㎝程度)の先には2個の卵形~広楕円形の小葉が対生 状につく。葉柄の基部には小さな托葉が着く。葉にも白色の軟細毛が見られる。4~7月葉腋から花柄を伸ばし、径2,5~3㎝程度の蝶形花をつける。旗弁は 紅紫色時に濃紅紫色の網目模様が入る。翼弁・竜骨弁は濃紅紫色となる。花後には円筒状で先端の尖った莢果をつける。本種は、ヨーロッパ各地に帰化状態にあるが、明確な原産地はどうやら確定していないようである。(GKZ植物事典より)

 

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アナカンプティス・パピリオナケア Anacamptis papilionacea

2021-11-16 10:04:31 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、アナカンプティス属、ヨーロッパ~西アジア~北アフリカ原産、

学名:Anacamptis papilionacea、

和名:アナカンプティス・パピリオナケア、別名:オルキス・パピリオナケア、

英名:Butterfly Orchid、Pink-butterfly Orchid、

仏名:Grand orchis papillon、葡名:Erva-borboleta、

2014年4月6日、2016年2月29日、2018年5月1日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アナカンプティス・パピリオナケア  Anacamptis papilionacea の花。

 

4月~6月開花。

 

名前の通りまさに舞う蝶を思わせる艶やかさで遠目にも目立つ。

 

 

 

アナカンプティス・パピリオナケア  Anacamptis papilionacea でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ana(=上方へ、~に対する)と campto(=上がり、湾曲)の合成語から。旧属名の Orchisはギリシャ語で「睾丸」の意で、新旧のバルブの並ぶ様子からの命名であり、この語がラン科(Orchidaceae)の語源となっている。種小名は「蝶のような」の意。

アナカンプティス・パピリオケアは、ラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記した開けた草原や灌木林等に自生の見られる地生蘭である。分布は、標高0~1800mの高度差を示す。草丈は15~40㎝程度となる。茎は緑色の円筒状で、表面に赤味を帯びた斑点がある。葉は、ほぼ線形~狭楕円形で基部ではロゼット状に広がる。縁部は全縁、先端部は幾分尖り、基部は茎を抱き、疎らに茎葉は互生する。原産地では、晩秋から初夏にかけて、茎上部に2~8個の花 を見せる。花は、径3㎝弱程度で、ラン科の花としては珍しく、花弁や萼片よりも、唇弁が異常に大きく発達し、前方に突き出す形状となる。その唇弁の横に花弁や萼片が抱え込むように開花することから、英名ではbutterfly orchidと呼ばれている。花色は、桃紫色地に濃桃紫色の条線模様が入る。(GKZ植物事典より) 

 

 

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トゥベラリア・シャランサ・グッタタ Tuberaria xalantha guttata

2021-11-15 10:10:19 | ポルトガルの野の花

ハンニチバナ科、Cistaceae、トゥべラリア属、地中海沿岸地域原産、1年草、

学名:Tuberaria xalantha_guttata、

英名:European Frostweed 、Spotted Rock-rose、葡名:Tuberária-mosqueada、

2010年4月22日、2013年5月6日、2015年5月7日、2017年5月23日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

トゥベラリア・シャランサ・グッタタ Tuberaria xalantha guttata の花。表示名は学名の音読み。

 

赤いタデ、ルメックス・アセトセラ Rumex acetosella と混生。

 

オレンジ色の花アナガリス・アルベンシス Anagallis arvensis と青い花アナガリス・モネリー Anagallis monelii などに囲まれて。

 

 

 

花の直径2センチほど。トゥベラリア・シャランサ・グッタタ Tuberaria xalantha guttataでした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語のtuber(=根茎)を語源としている。種小名は「斑点のある」の意。

ツベラリア・グッタータはハンニチバナ科の一年草である。本種は、地中海沿岸地方の日当たりの良い未開拓地や茂みなどに自生する野草である。概して酸性土壌を好むという。地下に大きな根茎を持ち、茎は直立し、草丈は5~30㎝程度となる。本種は、全草が白色の細毛に覆われる。根出葉は、長さ3㎝、幅1,5㎝程度の楕円状でロゼットを構成するが、開花時には枯れてしまう。茎葉は楕円状で2~5対が対生する。上方では互生する場合もある。4~7月頃、茎上部に総状花序を出し、径1~2㎝の5弁花を数個つける。花色は黄色で、中央部には赤褐色~暗赤褐色の斑点模様が入る。花弁のサイズや斑点模様の入り方は個体差が大きい。花後には卵形の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)

 

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ケンタウリウム・エリサラエア白花 Centaurium erythraea_B

2021-11-14 10:24:59 | ポルトガルの野の花

リンドウ科、Gentianaceae、シマセンブリ属 、ヨーロッパ原産の1年草或いは越年草、薬草、

学名:Centaurium erythraea、

和名:ベニバナセンブリ、

英名:Common Centaury、European Centaury、葡名:Centáurea-menor、

2013年、2014年5月31日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年6月6日、2021年6月9日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

木漏れ日の中に咲くベニバナセンブリ Centaurium erythraea の花とその白花。学名の由来はヘラクレスが放った矢で傷を負ったケンタウルスがこの植物の汁を擦りつけ治したことによる。

 

 1センチに満たないほどの小さな可愛いい花。ポルトガルの明るい森の中などに自生している。ヨーロッパから中央アジアにかけて広く分布。

 

 色の変化は殆どないが、稀に純白花を見かける。

 

 

 

ケンタウリウム・エリサラエア白花 Centaurium erythraea_B でした。

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(GKZ植物事典より)和名は、紅花のセンブリの意から。属名はギリシャ神話に登場する Centaur Chiron の名に因んでいる。彼がこの属の植物の薬用効果を見出したとされることから。種小名は、「赤花の」の意。

ベニバナセンブリは、リンドウ科の一年草・越年草である。草丈は 60㎝ 程度となる。全草が軟質で無毛である。茎の断面は方形となる。葉は三角状楕円形で、 全縁、先端部は鈍頭で茎に対生する。6~8 月頃、茎頂に集散花序を出し、径 1㎝ 程度で淡紅色の花をつける。花冠は5裂する。(GKZ植物事典より)

 

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コメント (1)
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