アブラナ科、Brassicaceae、オランダガラシ属、ヨーロッパから中央アジアの原産の多年草、
北アメリカ、南アメリカ、アジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布、
学名:Nasturtium officinale、
和名:オランダガラシ(和蘭芥子)、
英名:Watercress、仏名:Cresson de fontaine、
葡名:Rorippa nasturtium-aquaticum、Agrião、Agrião-aquático、Agrião-da-água、Agrião-da-fonte、Agrião-da-ponte、Agrião-da-ribeira、Agrião-das-rio、Agrião-d'agua-corrente、Agrião-oficinal、Berro、Cardamia-jontana、Cardamo-dos-rios、Mastruço-dos-rios、Rabaça-dos-rios、
2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で、2015年ベイラ地方で撮影、
オランダガラシ(和蘭芥子)は水中または湿地に生育する。クレソン(フランス語:Cresson)ともいう。または、クレス(cress)ともいう。抽水植物もしくは沈水植物。繁殖力はきわめて旺盛。切った茎は水に入れておけば容易に発根するうえ、生長が速い。オランダガラシは清流にしか育たないという俗説は誤りで、汚水の中でも生育する。
日本でもよく似たコバノオランダガラシ(N. microphyllum またはN. officinale var. microphyllum)とともに川や溝に野生化・雑草化しているのがよく見られる。葉は奇数羽状複葉、5月頃、茎の先に白い小花を咲かせ、その後細いさや状の種子をつける。日本には明治の初めに在留外国人用の野菜として導入されたのが最初とされている。外国人宣教師が伝道の際に日本各地に持って歩いた事で広く分布するに至ったと言われている。
日本で最初に野生化したのは、東京上野のレストラン精養軒で料理に使われたもので、茎の断片が汚水と共に不忍池に流入し根付いたと伝えられている。現在では各地に自生し、比較的山間の河川の中流域にまで分布を伸ばしており、ごく普通に見ることができる。爆発的に繁殖することで水域に生育する希少な在来種植物を駆逐する恐れや水路を塞ぐ危険性が指摘されている。日本では外来生物法によって要注意外来生物に指定されており、駆除が行われている地域もある。
ほかのアブラナ科植物と同じく、辛味(カラシ油配糖体)のシニグリンというワサビやダイコンなどと同じ抗菌性の物質が含まれる。食欲増進効果もある。ホウレンソウやルッコラなどと共に香味野菜としてサラダまたは茹でて若い茎と葉が肉料理の付け合せになど用いられる。お浸し(芥子醤油など)、ごま和え、天婦羅、漬物、味噌汁の具、鍋物などにも利用できる。最近はスプラウト(種子から出たばかりの芽)としても利用されている。霜にあたったクレソンは、葉が赤黒くなるが味は甘みが増す。(wikipediaより)
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(GKZ植物事典より) 和名のオランダは外来種であることを示す。属名は、nasus(=鼻)とtotus(=ねじる)の合成語で、刺激性の辛味があることから。種小名は「薬効のある」の意。
オランダガラシはアブラナ科の多年草である。草丈は50㎝前後に。葉は奇数羽状複葉。4~7月頃に白色4弁花を見せる。西洋では、このピリっと辛く爽やかな味が好まれ、サラダ、スープ、肉料理の付け合わせ等のために古くから栽培されてきた。我が国には明治初期に渡来したが、現在ではすっかり野生化し、多の畦や小川の畔などに普通に見られる。我が国には明治初期に渡来。(GKZ植物事典より)
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