The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ロトゥス・キストイデス Lotus cystoides

2021-09-30 10:06:53 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ミヤコグサ(ロトゥス)属、地中海沿岸地方原産、

学名:Lotus cystoides、

英名:Grey Bird’s-foot-trefoil、

2011年6月10日、2015年6月13日、2016年6月16日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ロトゥス・キストイデス Lotus cystoides の花。花の直径は 2センチほど。草丈は 20センチほど。

 

硬い枝は枝分かれしながら匍匐し、広がる。葉は比較的肉厚で、丸い。

 

石灰岩の山に生育。

 

 

 

氷河期に運ばれてきた巨大な岩が、氷河が溶けた後もそのままの位置に残っている。

ロトゥス・キストイデス Lotus cystoides でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ古語の植物名で様々な意味があったが、リンネがこの属に限定したものという。種小名の語源不詳。接尾語が oides(~に似ている)の意なので、その前の語は何等かの属名と推測される。

ロータス・シストオイデスはマメ科の多年草(亜低木)である。本種は、南欧の亜高山帯で、石灰岩質の土壌に自生する。草丈は 20㎝程度となる。茎は概して地を這い横走し、分枝を繰り返しながら、マット状に広がりを見せる。枝は、斜上の後に直立する。茎には稜がある。葉は 3出複葉で茎に互生し、小葉は幾分厚味のある楕円状で、縁部は全縁、先端部は鈍頭~円頭となる。6~9月頃、枝先並びに茎頂に総状花序を出し、径 2㎝程度で黄色い蝶形花をつける。花後には、暗赤色の莢果をつける。(GKZ植物事典より) 

 

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ネオティネア・ラクテア Neotinea lactea

2021-09-29 10:11:43 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、ネオティアナ属、チュニジア・アルジェリア・モロッコ・スペイン・フランス・コルシカ島・サルディニア島・シチリア島・イタリー・ユーゴスラヴィア・ギリシャ・トルコ・ブルガリア原産、

学名:Neotinea lactea、

英名:Milky Orchid、Milky-white Neotea、

2014年3月15日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン語からで「幼形成熟の」の意。種小名は「乳白色の」の意。

ネオティネア・ラクテアはラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の日当たりの良い草原や耕作地に自生の見られる地生ランである。草丈は 25㎝ 程度までとなる。地下に球茎を持ち、3~5 個の根出葉を出す。葉は楕円状で、先端部は尖る。茎葉も楕円状で、基部では茎を抱く。2~4 月頃、花茎の先に総状花序を出し、径 2㎝ 程度で乳白色地にピンクの斑点模様の入った花を多数つける。(GKZ植物事典より)

 

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ペウセダヌム・ガリクム Peucedanum gallicum

2021-09-28 10:28:24 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、カワラボウフウ属、イベリア半島原産、多年草、

学名:Peucedanum gallicum、

仏名:Peucédan de France、Peucédan de Paris、葡名:Saisa-bravo、

2016年6月15日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ペウセダヌム・ガリクム  Peucedanum gallicum の花、表示名は学名の音読み。

 

葉は羽状複葉か3出羽状複葉。

 

花は白色が多いが、時に帯緑色、黄緑色、赤色がある。

 

果実は平らで、分果の背隆条は細くて低く、側隆条は翼状に広がる。

 

世界に約 120 種知られ、日本には3種ある。(Wikipediaより)ペウセダヌム・ガリクム Peucedanum gallicum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、peuce(=マツ)と danos(=低い)の合成語で、香りが松の木に似ていることからと言う。種小名は「フランスの」の意。

ペウセダヌム・ガリクムは、セリ科の多年草である。本種は、イベリア半島の湿原或いは湿原に近い草原に自生が見られるという。草丈は 35~100㎝ 程度となる。全草無毛。葉は1~2 回 3 出羽状複葉で、小葉は浅く裂し、縁には粗い鋸歯がある。6~8 月頃、茎頂に複散形花序を出し、白色 5 弁の小花を多数開く。花弁の先端部は 2 浅裂する。花後の果実は、長さ 5㎜ 程度の楕円状で、外側には 3 個の翼を持つ。(GKZ植物事典より) 

 

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ケファランテラ・ロンギフォリア Cephalanthera longifolia

2021-09-27 10:19:49 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、キンラン(ケファランテラ)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Cephalanthera longifolia、

和名:クゲヌマラン(鵠沼蘭)、

英名:Sword-leaved Helleborine、Narrow-leaved Helleborine、White Lady、

2014年3月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、発見地の神奈川県藤沢市の地名に「鵠沼」に因んでいる。属名は、cephalos(=頭)と anthera(=葯)の合成語で、蕋柱の頭部にある大きな葯の形から。種小名は「長葉の」の意。

クゲヌマランはラン科の多年草である。かつてはギンランの変種として分類されてきた。我が国の太平洋側の低地~山地に分布する。草丈は 20~30㎝ 程度。葉は長さ 3~8㎜ 程度の狭楕円状で、全縁、先端部は鋭頭、基部は茎を抱き、茎に互生する。葉の表面には脈が明瞭となる。葉質はギンランよりも幾分厚味があり、表面には幾分光沢がある。花は、ギンランより幾分大きくなり、花の後方につく距は、ギンランに比して短く目立たない。ギンラン同様に、花弁、側萼片ともに平開せず、抱え咲きとなる。開花期は 5~6 月頃。花色は白色。環境省RDB:絶滅危惧ⅠA類(CR)(GKZ植物事典より) 

 

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ヒペリクム・フミフスム Hypericum humifusum

2021-09-26 10:28:19 | ポルトガルの野の花

テリハボク科、Hypericaceae、オトギリソウ属、西ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Hypericum humifusum、

英名:Trailing St.John’s-wort、

葡名:Erva-das-mil-folhinhas、Hipericão-rasteiro、Milfurada、

2015年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年6月13日、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

ヒペリクム・フミフスム Hypericum humifusum の花。表示名は学名の音読み。

 

花は直径およそ 1cm。

 

開花期は5月から9月ごろまで。

 

 

 

葉は互生。ヒペリクム・フミフスム Hypericum humifusum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の hypericon(=下に)と erice(=草むら)の合成語。種小名は「伏臥した」の意。

ヒペリクム・フミフスムは、オトギリソウ科の多年草である。草丈は 30㎝ 程度となる。茎は地を這い途中で分枝を繰り返し、マット状に広がりを見せる。茎には 2 本の稜がある。葉は楕円形または長楕円形で、透明の腺点がある。葉は枝を抱え込むようにして対生する。5~9 月頃集散花序を出し径 1㎝ 程度で 5 弁の淡黄色の花を開く。花後には卵形の蒴果をつけ、暗褐色で球状の種子を内包する。(GKZ植物事典より) 

 

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ヴィキア・ディスペルマ Vicia disperma

2021-09-25 10:15:19 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ソラマメ(ヴィキア)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Vicia disperma、  

英名:European Vetch、Two-seeded Vetch、Frenc Tiny-vetch、Clowcone Rabbit、

葡名:Ervilha-brava-miuda、Ervilhaca-brava,、Ervilhaca-brava-miúda、Ervilhaca-dos-relvados、Orobo-amarelado、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で、2018年5月23日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヴィキア・ディスペルマ Vicia disperma の花。わずか5ミリほどの小さな花。

 

 

 

種のできたサヤがいくつも見える。草丈は 15センチほど。

 

沢山の種類の花が咲き乱れる中で、埋もれてしまいそうに小さくひっそりと咲いている。

 

乗馬コースの脇にある野原に自生ヴィキア・ディスペルマ Vicia disperma でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン語の「巻き付く(vincire)」に由来している。種小名は「2個の種子を持つ」の意。

ヴィキア・ディスペルマはマメ科の蔓性1年草である。茎は 4 稜を持ち、疎らに細毛がつき、草丈は最大で50㎝程度となる。葉は全部で 10~20 個程度の小葉で構成された羽状複葉となる。小葉は、長さ 8~15㎜、幅 1~5㎜ 程度の線状~狭楕円形で、葉の両面には疎らに白斑がある。葉軸の先端部は巻きひげとなる。4~6 月頃、枝先の葉腋から花茎を伸ばし 3~8 個の花をつける。花径は 4~5㎜ 程度で桃色の蝶形花である。花後には長さ 12~20㎜、幅 5~8㎜ 程度の莢果をつけ、茶色に熟す。莢果は、中に通常 2 個の種子を持つ。種子は径 2㎜ 程度の亜球状でほぼ黒色となる。本種は、今日、北米やオセアニア地方では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)   

 

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ヒペリクム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum

2021-09-24 10:17:19 | ポルトガルの野の花

オトギリソウ科、Hypericaceae、オトギリソウ属、ヨーロッパ西部~南部原産、半落葉低木、

学名:Hypericum androsaemum、

和名:ヒペリクム・アンドロサエマム、別名:コボウズオトギリ(小坊主弟切)、

英名:Sweet-amber、Tutsan、

2016年9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ヒペリクム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum の花。、表示名は学名の音読み。

 

半落葉小低木 樹高:60cm 横幅:60cmほど。葉は楕円形、葉の付き方は互生。

 

開花期は6月~8月。林・森の半日陰に育つ。

 

 

 

赤みがかった紫の果実からは鎮静作用を持つ軟膏が作られる。成実期:7~11月。ヒペリクム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、光沢のある果実の形状からの命名。属名は、ギリシャ語の hype(=上に)と eikon(=絵)の合成語で、本種を絵画の下に吊して悪魔を追い払った民間伝承から。種小名はギリシャ語の andre(=男)と saemamu(=血)の合成語から。

コボウズオトギリは、オトギリソウ科の半常緑樹である。本種は、原産地の項に記した沿海地や河畔の岩礫地の樹林帯下の半日陰の地にに自生する樹種である。樹高は 60~90㎝ 程度となる。茎は直立し、上部で良く分枝をする。葉は長さ 8~10㎝、幅 5~6㎝ の楕円形で、縁部には粗鋸歯があり、先端部は円頭、基部では枝を抱え込むようにして対生する。6~8 月頃、茎頂に総状花序を出し、径 2㎝ 程度で黄花の 5 弁花を多数つける。雄蕊は 20~25 個で放射状に伸びる。花後の果実は長さ 7~12㎜ 程度の楕円状の蒴果で、表面には光沢がある。果実は赤熟する。(GKZ植物事典より)  

 

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ポテンチラ・レプタンス Potentilla reptans

2021-09-23 10:40:47 | ポルトガルの野の花

バラ科、Rosaceae、キジムシロ(ポテンティラ)属、ユーラシア原産、匍匐して拡がる多年草、

学名:Potentilla reptans、

和名:クリーピング・シンクフォイル、ツルヘビイチゴ(蔓蛇苺)、

英名:Creeping Cinquefoil、European Cinquefoil、Creeping Tormentil、

葡名:Pie de Cristo、Cinco-em-rama、Potentila、Potentilha、Quinquefólio、Tormentilha、

2014年5月30日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ポテンチラ・レプタンス Potentilla reptans の花。葉は掌状 複葉で鋸歯がある。長く細い花茎を出し、花の直径は2cm程で鮮やかな黄色。ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの温帯地域に分布。

 

舗装していない田舎道の沿道に咲いていたので葉は残念ながら砂埃にまみれている。ポルトガルではキイチゴはいたるところで繁茂しているが、ヘビイチゴはあまり見かけない。

 

 

 

他の花がいろいろ咲き乱れていた沿道。果実の写真も撮りたいと思いつつ行きそびれてしまった。

 

 

美しい葉姿。ポテンチラ・レプタンス Potentilla reptans でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、葉がオオヘビイチゴに似ていて、匍匐枝を地上に伸ばすことからの命名とか。属名は、potens (=強力)に由来し、この属に強い薬効をもつ種があったことから種小名は「匍匐性の」の意。

ツルヘビイチゴは、バラ科の多年草である。本種は、ユーラシア大陸の東西に渡り広く分布する野草である。草丈は 5から10㎝ 程度となる。茎は赤褐色で、細長く名前の通り匍匐性である。茎の長さは 20~100㎝ 程度となる。匍匐枝の節から発根し広がりを見せる。葉は 5個の小葉を持ち、掌状に広がる。小葉は楕円状で、縁部には粗い鋸歯があり、先端部は鈍頭~円頭となる。根生葉は長い葉柄を持った奇数羽状複葉で、小葉は 3~4 対で構成される。4~9 月頃に径 2㎝ 程度で黄花の 5 弁花をつける。花弁の先端部は2浅裂し心形となる。本種は、北米やオセアニア地域では帰化状態にある。我が国では、苫小牧市で、平成 24 年(2012)に帰化状態にあることが確認されている。(GKZ植物事典より)

 

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ラヴァンデュラ・ヴィリディス Lavandula viridis

2021-09-22 10:16:16 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、ラベンダー属、スペイン・ポルトガル原産、

学名:Lavandula viridis、

英名:Yellow Lavender、Green Lavender、

葡名:Rosmaninho-verde、Alfazema-de-flor-branca、

2015年6月13日、2016年7月17日、ポルトガル、ベイラ地方で、2017年6月9日、コスタアズールで撮影、

 

 

 

ラヴァンデュラ・ヴィリディス Lavandula viridis。表示名は学名の音読み。

 

明るい緑の葉、白い花、クリーム状の緑色の頂点の苞で、とても毛深い植物。

 

ポルトガルや南西スペインの山岳地帯や、マデイラやアソーレス諸島に生育。

 

ラヴァンデュラ・ヴィリディス Lavandula viridis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン語の lavo(=洗う)から。古代ローマ人が、浴槽をこの花で香らせていたことによると言われている。種小名は、「緑色の」の意。

ラゥアンドゥラ・ヴィリディスは、シソ科の半落葉常緑小低木である。茎は直立し、樹高は 75㎝ 程度となる。茎は良く分枝をする。葉は長さ 10~50㎜、幅 1,5~7㎜ 程度の狭楕円状で、先端部は刺状突起となり、基部では枝に対生する。4~6 月頃、枝先に 20~50㎜ 程度で緑色の花序を出し、淡紫色~黄白色の小花を多数穂状につける。開花時には強い芳香を放つ。(GKZ植物事典より) 

 

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アルメリア・ヴルガリス Armeria vulgaris

2021-09-21 09:50:50 | ポルトガルの野の花

イソマツ科、Plumbaginaceae、アルメリア属、ヨーロッパ、北米、シベリア、千島、チリ原産、多年草、

学名:Armeria vulgaris、(Armeria maritima)、

和名:アルメリア、ハマカンザシ(浜簪)、マツバカンザシ(松葉簪)、

英名:Sea Thrift、Sea Pink、葡名:Estancadeira、Relva-de-espanha、Relva-do-olimpo、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で撮影、

 

アルメリア・ヴルガリス Armeria vulgaris の花。表示名は学名の音読み。浜辺の砂浜や草地に生える。

 

 草丈は 10~15 センチ。前後の多肉植物は カルポブローツス・エドゥリス Carpobrotus edulis の葉。

 

葉は針状線形で、光沢のある濃い緑色。

 

3月から5月ごろ花茎をのばして球状花序を付け、ピンクの小さな花を咲かせる。

 

アルメリア・ヴルガリス Armeria vulgaris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、海岸に自生が見られることと花形とから。属名はケルト古語を語源とし、「海岸に自生する植物」の意。種小名は「海浜性の」の意。

アルメリアはイソマツ科の宿根草である。草丈は 10~15㎝ 程度となる。葉は線形の根出葉で表面には光沢がある 3~9月頃まで次々と花茎を出し、たくさんの頭状に見せる。花色はピンクが基本だが、近年白色の園芸品種も作出されている。種子が出来にくいので、概して株分けで繁殖する。海浜性の植物だけに、水はけのよい砂礫地を好む。また、夏場の暑さにはあまり強くない。我が国では山草愛好家が千島産のものを栽培したが、育成が困難であったために、明治期中頃に導入されている。(GKZ植物事典より)  

 

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ルピナス・アルブス Lupinus albus

2021-09-20 10:27:57 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ハウチワマメ(ルピナス)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Lupinus albus、

和名:シロバナルピナス、シロバナハウチワマメ(白羽扇豆)、

英名:White Lupin、Field Lupin、葡名:Tremoceiro、

2014年4月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

谷を見下ろす丘の台地で初めて見つけたシロバナルピナスの花。まだ咲き始めの若い花。キバナルピナスはいたるところで見るし、アオバナルピナスもときどき見かけるが、このシロバナルピナスはこの場所で初めて出会った。

 

タンポポやムスカリと混生。ルパン豆、または、ルパンビーンズ(ルーピンビーンズ、英: Lupinbeans、日: 葉団扇豆、羽団扇豆、ハウチワマメ)とも呼ばれる。(Wikipediaより)

 

白花ルピナス豆の塩ゆでは、地中海地方でビールのおつまみの定番として知られる。ポルトガルではトレモッソスといわれて、バルでビールを注文すると付け合せで出てくる場合がある。我家では定番常備食。

 

 

 

ルピナスという名前はラテン語でオオカミを意味するループスという言葉に由来する。牧野富太郎は、どんな土地でも育つたくましさがオオカミを連想させた。塚本洋太郎は、ルピナスが大地を破壊すると畏怖されており、そこからオオカミが連想されてこの名が付いたと著書で言及している。上記に対して中村浩は語源は狼ではなく、ギリシア語で悲哀を意味するルーペであると推定する。ルピナスの豆は苦く、噛んだ人が苦虫を噛み潰したような表情になることが、その根拠であるという。(Wikipediaより)(ルピナスを土に漉き込むと土地が肥えるとも言われるから大地を破壊は考え難い。)シロバナルピナス、ルピナス・アルブス Lupinus albus でした。  

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名からの直訳。属名の lupinus はラテン語でオオカミを意味する。土地を選ばずに生育旺盛に繁殖することから、土地を荒らすと考えられて付けられた名前。種小名は「白色の」の意。

シロバナルピナスはマメ科の1年草である。草丈は 30~120㎝ 程度となる。葉には長い葉柄が伴い、掌状に小葉を開く。4~6月頃、茎頂に総状花序を出し、白色で幾分暗青色を帯びた蝶形花を多数つける。花後の果実は長さ 6~8㎝ 程度の莢果であり、長さ 7~10㎜ 程度で暗褐色の種子を内包する。撮影者(ポルトガル在住)によれば、掲載した写真下のように、現地では、ビールのお摘まみの定番は本種の豆であるという。

本種は、南バルカン、プーリア・シチリア島・コルシカ島・サルデーニャ島・エーゲ海・イスラエル・パレスチナ・トルコ西部・オーストラリアなどの地域では帰化して野生化状態にある。更に、エジプト・スーダン・エチオピア・シリア~中欧・西欧・ロシア・ウクライナ~南北アメリカ~南部アフリカなどの地域では栽培化されている。(GKZ植物事典より)

 

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ヴィオラ・パルストリス Viola palustris

2021-09-19 10:13:42 | ポルトガルの野の花

スミレ科、Violaceae、スミレ属、グリーンランド~ユーラシア大陸北部~北米原産、多年草、

学名:Viola palustris、

英名:Marsh Violet、Alpine Marsh Violet、Bog violet、

2017年5月23日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ヴィオラ・パルストリス Viola palustris の花。表示名は学名の音読み。

 

 Viola palustris ( 湿原バイオレット または高山湿原バイオレット )と言う名前のとおり、標高1900m付近の湿原に生育。

 

苔の下には水たまりがある。

 

 

花の直径は1センチほど。ヴィオラ・パルストリス Viola palustris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読み。属名はスミレのラテン古名から。種小名は「沼地性の」の意。

ヴィオラ・パルストリスはスミレ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、標高 0~1800mの沼地に自生の見られる野草である。茎は地を匍匐し、小さな群落を作る。草丈は 3~20㎝ 程度となる。葉は、径 6㎝程度の腎形で、2~4個が根出し、ロゼット状に地に広がりを見せる。葉の縁部は粗鋸歯を持ち、基部では長い葉柄に連なる。葉の表面には幾分光沢がある。4~7月頃、葉腋から花柄を伸ばし、径 1㎝程度で淡青色の花をつける。花冠は 5裂し、上唇は 2個、下唇は 3個となり、下唇の中央裂片には濃青色の条紋が走る。(GKZ植物事典より)

 

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オロバンケ・アルバ Orobanche alba

2021-09-18 10:14:04 | ポルトガルの野の花

ハマウツボ科、Orobanchaceae、ハマウツボ(浜靫)属の寄生植物、ヨーロッパ中央と南西部に分布。

学名:Orobanche alba、

英名:Thyme Broomrape、

2013年5月23日、2014年5月17日、ポルトガル、エストレマドゥーラ地方で、2015年2月12日、4月29日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

草丈は 10〜60cm。表示名は学名の音読み。完全に葉緑素を欠いた黄色から麦わら色の茎に、黄色、白や青色のキンギョソウのような花(唇形花)を咲かせる。

 

種子は微小で、成熟するにつれて黄褐から褐色、黒色に変色する。ハマウツボ属は葉緑素を持たないので、必要な栄養素は、完全に他の植物に依存している。ハマウツボの種子は、長年にわたって土壌中で休眠状態となり、宿主の植物の根から生じる特定の化合物の刺激によって発芽する。

 

ハマウツボは発芽すると根のように成長し、近くの宿主の根に付着する。一度宿主に付着すると、宿主から水と栄養素を奪い始める。この場合はカルポブローツス・エドゥリスCarpobrotus edulis に寄生して生きている。

 

 

 

花の直径は 1cm ほど。花は一般に冬の終わりから春の終わりに開花する。開花していない時は、その植物体全部が土の中に隠れている。オロバンケ・アルバ Orobanche alba でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の orobos (=マメの1種)と anchein (=絞め殺す)の合成語から。種小名は「白色の」の意。

オロバンケ・アルバはハマウツボ科の 1年草である。概して畑地や牧草地、路傍等に見られる野草である。本種は、ハマミズナ科植物の根に寄生し、寄生根から栄養分を吸収し、成長する無葉緑素寄生植物である。草丈は 35~65㎝ 程度となる。茎は分枝せず、色は赤紫色、全体的に軟腺毛に覆われる。葉は長さ 2~3㎝、幅 6から8㎜ 程度の鱗片状で茎を抱く。4~6月頃、黄白色で、外側に桃紫色のストライプや斑点の入る唇形の花をつける。種子(1~1,2㎝程度の楕円形)は宿主の根の近くでないと発芽しない。発芽できなかった種子は地中で長期間生き延びて発芽の機会を待つという。本種は、我が国でも帰化植物として定着し、我が国の外来生物法で栽培植物に影響を与えることから「要注意外来生物」に指定されているヤセウツボ(Orobanche minor)と同属の植物である。(GKZ植物事典より) 

 

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アステリスクス・マリティムス Asteriscus maritimus

2021-09-17 10:02:35 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、アステリスカス属、地中海沿岸地域原産、常緑多年草、

学名:Asteriscus maritimus、

和名:アステリスカス・ゴールドコイン、イソギク(磯菊)、

英名:Mediterranean Beach Daisy、Gold Coin Daisy、葡名:Pampilho-maritimo、

2004年4月、ポルトガル、アルガルヴェ地方で撮影、

 

アステリスクス・マリティムス Asteriscus maritimus の花。表示名は学名の音読み。和名は花色が鮮黄色で丸い花形から金貨を思わせることから、英名の直訳と思われる。

 

属名はギリシャ語の aster=星を語源とし、花弁が放射状であることから。草丈は 5cm~20cm と矮性。葉はへら形で、全緑、円頭で、葉縁並びに葉裏には白毛がある。葉の表面には光沢がある。種小名の maritimus は「海浜性の」の意。

 

花茎の先に鮮黄色の頭花をつける。花は黄色い舌状花が周囲に、黄色い筒状花が中央部にと、キク科特有の構成となっている。

 

舌状花の先端は、3裂の切れ込みが入る。花の直径は 3~5cm ほど。アステリスクス・マリティムス Asteriscus maritimus でした。 

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(GKZ植物事典より)和名は、花色が鮮黄色で丸い花形から金貨思わせることから。(英名の音読みから。属名は、ギリシャ語の aster (=星)を語源とし、花弁が放射状であることから。種小名は「海浜性の」の意。

ゴールドコインは、キク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地域の沿海地で岩礫質な土壌に自生する野草である。我が国の園芸界では 1年草扱いとされている。草丈は 5~20㎝ となる。葉は、長さ 3㎝、幅 1㎝ 程度のほぼへら形で、全縁、円頭で、基部では葉柄状と化して茎に互生する。葉縁並びに葉裏には白毛が目立つ。葉の表面には光沢がある。 4~6 月頃、花茎の先に鮮黄色の頭花をつける。花は黄色い舌状花が周囲に、黄色い筒状花が中央部にと、キク科特有の構成となっている。舌状花の尖端は、切れ込みが入り、3裂する。花径は 3~5㎝ 前後程度。(GKZ植物事典より) 

 

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フクシア・マゲラニカ Fuchsia magellanica

2021-09-16 10:53:40 | ポルトガルの野の花

アカバナ科、Onagraceae、フクシア属、チリからアルゼンチンにかけての中央~南アンデス、およびパタゴニア地方原産の耐寒性常緑低木、

学名:Fuchsia magellanica、

和名:フクシア・マゲラニカ、ツリウキソウ(釣浮草)、

英名:Hardy Fuchsia、Lady's Eardrops、Hummingbird Fuchsia、

葡名:Brincos-de-princesa、

2012年6月22日、2014年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、

 

フクシア・マゲラニカ Fuchsia magellanica の花。花の長さは 3センチほど。耐寒性に優れ、品種交配において大きな役割を果たした種。

 

フクシア属のなかでは最も耐寒性があるため、イギリス諸島でも生け垣として使われ、一部は帰化している。成長が早く灌木状で、高さは 3メートルほどになる。

 

夏から初冬にかけて、赤色で4裂して反り返った萼と紫色の花弁のある花を下垂して咲かせる。多くの園芸品種の母種となっている。

 

 

 

ポルトガルでは水辺など、湿度の高いところで見かける。フクシア・マゲラニカ Fuchsia magellanica でした。 

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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ドイツの医師でもあり本草学者でもあった Leonhart Fuchs の名に因んでいる。種小名は、チリのマゼラン海峡の名に因んでいる。

フクシア・マゼラニカは、アカバナ科の常緑樹である。樹高は降霜の無い地では 3m程度となる。降霜のある地では 1,2~1,5m 程度となる。葉は長さ 2,5~6㎝、幅 1~2㎝ 程度の楕円状で枝に対生する。6~9月頃、枝先に長い花茎を伸ばし、概して弧を描くように下垂して、赤色で 4裂し、反り返った萼片の下に赤色の通常花をつける。花の長さは 3㎝程度で、花冠は 4裂し、中から雄蕊や雌蕊が長く突き出る。花後には長さ 10~15㎜ 程度で楕円状の果実をつける。本種はミツバチ・チョウ・ハチドリ等によって交配される。本種は、世界各地で帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

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