キク科、Asteraceae、オオアザミ属、地中海沿岸地域原産の2年草、
学名:Silybum marianum、
和名:マリアアザミ、別名:オオアザミ(大薊)、オオヒレアザミ(大鰭薊)、ミルク・シスル、
英名:Milk Thistle、Holy Thistle、Blessed Milk Thistle、Marian Thistle、Mary Thistle、Saint Mary's Thistle、Mediterranean Milk Thistle、Variegated Thistle.
葡名:Cardo-mariano、Cardo-leitoso、
2015年4月29日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、5月7日、アレンテージョ地方で撮影、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、
シルブム・マリアヌム Silybum marianum の花。直径は4~5cm。草丈は2mにもなる大型。葉に白いまだら大理石模様があるのが特徴。模様はミルクがこぼれたように見えるため、ミルクを聖母マリアに由来するものとしてマリアアザミの名がある。
南北アメリカや日本においても帰化植物として分布している。
種子にはシリマリン (Silymarin) と呼ばれる4種のフラボノリグナン類 (flavonolignans) が多く含まれ、傷ついた肝細胞の修復を助けるとされている。
ヨーロッパでは2000年以上も前から、主に肝臓の疾患などに対して種子が利用されてきた。近年では肝機能改善のためのサプリメントとして利用されている。
ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、粗抽出物の消化不良に対する使用、標準化製品の慢性肝炎と肝硬変への使用を承認している。米国ハーブ協会の分類はクラス1で、適切に使用される場合、安全に摂取することができるハーブに分類されている。(Wikipediaより)
シルブム・マリアヌム Silybum marianum でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は大形のアザミの意から。別名は、マリア様の母乳がしたたり落ちて葉に白い斑模様が出来たとの伝説、或いはマリア様に捧げた乳汁が零れて葉に斑模様が出来たとの伝説から。属名はアザミのギリシャ古語から。種小名は「聖母マリアの」の意。
オオアザミは、キク科の二年草である。草丈が1,5~2,5mにも達する大形のアザミである。葉も大形で、表面には光沢があり、ミルク・シスルの名の由来ともなっている白色の斑模様が入る。葉縁には鋭い刺がある。5~6月頃茎頂に淡紅紫色で径10㎝程度の花をつける。ディオコリデスの著した本草書には「シルボン」の名で記述されている。ヨーロッパでは昔から肝臓に対する民間薬として用いられて来ている。本種を要注意外来植物として法規制している国(例:オーストラリア)もある。(GKZ植物事典より)