The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

シレネ・ヌタンス Silene nutans

2021-07-30 10:02:35 | ポルトガルの野の花

ナデシコ科、 Caryophyllaceae、マンテマ(シレネ)属、ヨーロッパに分布、多年草、

学名:Silene nutans、

和名:ヨルザキマンテマ(夜咲きマンテマ)、シレネ・ヌタンス、

英名:Nottingham Catchfly、Eurasian Catchfly、

2015年6月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

シレネ・ヌタンス Silene nutans の花。花の大きさは1cmほど。花期は6月から8月ごろ。

 

ガクが細い筒状。全体に粘着性の毛で覆われる。

 

茎頂の円錐花序に白い花がつく。草丈は25~50cm。

 

 

 

種小名のヌタンスは(nutans=夜)という意味もあるが、(nutante=震動する、揺れる)からも来ているのかも知れない。

風にいつも揺れてシャッターチャンスがなかなかなくピンボケ写真が多い。シレネ・ヌタンス Silene nutans でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、本種は、蛾を呼び寄せるために夜開性となっていることから。属名は、ギリシャ神話の酒神バッカスの養父であるシレネスの名に因んでいる。種小名は「項垂れた」の意。

ヨルザキマンテマはナデシコ科の多年草である。本種はヨーロッパの広い範囲に分布の見られる野草であり、北米大陸では帰化状態にある。草丈は25~80㎝程度となる。全草が粘液質な柔細毛に覆われている。葉は茎下部の場合、長さ7.5㎝程度の線形~倒披針形で茎に対生する。茎上部の葉は鱗片状となる。6~8月頃、茎頂に円錐花序を出し、長さ1,2㎝、径1,8㎝程度で白色~ピンクの花をつける。語源の項にも記したが、本種は、夜行性の蛾等を誘引するために夜開性となっている。加えて自己受精を防ぐ意味から、最初の夜には1番目の雄蕊、二日目の夜には2番目の雄蕊、三日目の夜には3番目の雄蕊が出てくるシステムを持っている。花後の果実は径1~2,2㎝の腎臓形の蒴果である。 (GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テウクリウム・スコロドニア Teucrium scorodonia

2021-07-29 10:05:27 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、ニガクサ属、ヨーロッパ南西部原産、多年草、

学名:Teucrium scorodonia、

和名:ヨーロッパ・ニガクサ、ムラサキ・サルビア、セージ・リーブド・ジャーマンダー、

英名:Wood Sage、Garlic Sage、Wood Germander、

葡名:Escorodonia、Salva-bastarda、Salvia-bastarda、

2015年6月13日、2016年7月16日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

乾燥した林内や草地、海岸砂丘などに自生、草丈は30~50cmになる。

 

全体に柔らかな毛に被われている。葉は卵形で、浮き出た葉脈がある。

 

6月から9月ごろ、黄緑色の花を咲かせる。「ホップ」に似た味と香りがあり、ビールの香り付けに使われることもある。英名ではセージと名前がつくが、セージの仲間ではない。

 

 

 

葉を揉むと芳香がある。葉には利尿、強壮、収れん作用があると言われ、ティーとして飲まれるが苦みがある。傷や打ち身には、葉をつぶして患部に貼ったりする。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語で、ディオコリデスによってこの属につけられた名前teucrionを語源としている。種小名ギリシャ語で「ニンニク」の意で、本種の葉がニンニクに似た匂いを持つからと言う。

テウクリウム・スコロドニアはシソ科の多年草である。本種は、西ヨーロッパの比較的乾燥した牧草地や草原、或いは林地、海岸砂丘等に自生の見られる野草である。草丈は30~60㎝程度となる。全草が柔細毛で覆われている。葉は長さ3~7㎝、幅1,5~4,5㎝程度の卵形~楕円形で、縁部には鋸歯を持ち、先端部は尖り、基部では短い葉柄に連なり茎に対生する。葉の表面には葉脈に沿って凹凸があり、縮緬状となる。7~9月頃、茎頂に総状花序を出し、黄緑色の唇形花を10~20個程度つけ、下方から上方へと咲き上がる。 (GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カリステフス・シネンシス Callistephus chinensis

2021-07-28 10:28:45 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、エゾギク属、中国北部原産、

学名:Callistephus chinensis、

和名:エゾギク(蝦夷菊)、サツマギク(薩摩菊)、

英名:China Aster、Annual Aster、

葡名:Áster-da-china、Astér、Malmequer-de-sécia、Rainha-do-mercad、Rainha-margarida、Sécia、

2016年1月20日、2017年1月29日、2018年6月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

カリステフス・シネンシスCallistephus_chinensisの花。表示名は学名の音読み。かつてはシオン属 Aster に分類されていたため、一般にアスターと呼ばれているが、現在では1種だけでエゾギク属 Callistephus に分類される。

 

 

 

半耐寒性一年草。草丈は30-100cm。茎は直立し、葉は柄があり、長楕円形で互生、茎・葉共に白い毛が生えている。

 

花は花径3cmくらいの小輪から10cmを超える大輪まである。

 

日本では江戸時代から改良が進み、日本のエゾギクは欧米でも非常に評価されている。中部地方、東北地方、北海道など寒い地方では割合よく育つが、暖地では病気が出やすく栽培しにくい。連作障害を起こしやすいので、エゾギクを5年ほど植えていない土地に植える必要がある。(Wikipedia)より。カリステフス・シネンシス Callistephus chinensis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名にエゾギクとあるが、北海道産ではない。一説には、「江戸菊」の転訛から「蝦夷菊」となったものと推測もされている。また、別名にサツマギクとあるが、鹿児島産でもない。学名の種小名に見られるように中国が原産地である。属名は、callos(=美しい)と stephos(=冠)の合成語で、花冠が大きくて美しい冠状を見せることから。種小名は「中国の」の意。

エゾギクは、キク科の一年草である。草丈は60㎝前後。全体に剛毛がある。葉は互生し、卵形で、縁に鋸歯がある。花は、径5~6㎝の頭状花で、茎の先に1花が開花する。花色は様々。

1731年、カトリック教の神父ダンカルビーユが種子をパリ植物園に送ったのが西洋社会への最初といわれている。品種改良もフランスから始まっている。我が国へは江戸時代半ばに渡来している。アスターとは、本来キク科アステル属の宿根草であった。我が国でエゾギクと呼び、単にアスターと呼んでいる本種は、アステル属には属さず、それに近いカリステファス属に属し、1属1種である。しかし、欧米でも単にアスターと呼ぶと本種を指すのは我が国と同様の状況にある。(GKZ植物事典より) 

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アスパラグス・アフィルス Asparagus aphyllus

2021-07-27 10:45:10 | ポルトガルの野の花

キジカクシ科、Asparagaceae、クサスギカズラ属、地中海沿岸地方原産、

学名:Asparagus aphyllus

英名:Mediterranean Asparagus、Prickly Asparagus、Spiny Asparagus、

葡名:Corruda-major、Espargo-bravo、Espargo-bravo-major、Espargo-major-do-monte、Espargo-silvestre-major、Espargueta、

2018年10月20日、2020年6月25日、7月8日、19日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アスパラグス・アフィルス Asparagus aphyllus の花。

 

開花は3月から5月と8月から10月頃。

 

草丈は1メートルほどになる。

 

花は厚みのある蝋質で、6弁。花の直径は5ミリほど。

 

アスパラグス・アフィルスAsparagus aphyllusでした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の a(=強勢語)と sparasso(=引き裂く)の合成語から。種小名は「無葉の」の意。

アスパラガス・アフィルスはキジカクシ科の潅木である。本種は、地中海沿岸地方の森林や沿海地の砂丘等に自生するという。樹高は1m程度となる。本種は学名に示されるように葉を持たない樹種である。茎には縦に筋が出来る。葉は、刺状と化している。7~10月頃、径5㎜程度で黄花の6弁花を腋窩につける。花は厚みのある蝋質。花後には球形で硬質の果実をつけ、1~3個の種子を内包する。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディカゴ・ミニマ Medicago minima

2021-07-26 09:54:35 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ウマゴヤシ(メディカゴ)属、地中海沿岸地方原産、

学名:Medicago minima、

英名:Woolly BurrMedic、Little Medic、Small Burr Medic、Small Woolly Burr Medic、

葡名:Luzerna-pequena、

2018 年 5 月 10 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

メディカゴ・ミニマ  Medicago minima の花。

 

若い果実。

 

 

 

枯れた果実。

 

メディカゴ・ミニマ Medicago minima でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の直訳から。属名はmedicus(=薬)とagere(=用いる)の合成語で、この属の植物を薬用として用いたことによるとも言われる。種小名は「最小の」の意。

コウマゴヤシは、マメ科の1~2年草である。全草を長細毛が覆う。茎葉平伏から斜上し、草丈は30㎝程度となる。葉は3出複葉で、小葉は倒披針形~倒心臓型で、葉の上半部には鋸歯を持ち、基部では長さ1~2,5㎝程度の葉柄に連なる。葉柄基部には線形の托葉がつく。3~5月頃、茎上部の葉腋に総状花序を出し、黄花で径3㎜程度の蝶形花を2~6個つける。花後の果実は、3~5回螺旋状に巻いて径4㎜程度の扁球形となる。果皮には先端が鈎状に曲がった刺状突起が多数つく。種子は長さ2㎜程度で、3~4個が果実内に含まれる。本種は地中海沿岸地方原産種であるが、今日、各大陸で広く帰化状態にある。我が国では、既に明治24年(1891)神奈川県七里ヶ浜で採取されている。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エピロビウム・アングスティフォリウム Epilobium angustifolium

2021-07-25 09:59:27 | ポルトガルの野の花

アカバナ科、Onagraceae、ヤナギラン(エピロビウム)属、多年草、

学名:Epilobium angustifolium、別名:Chamerion angustifolium、

和名:ヤナギラン(柳蘭)、

英名:Fireweed、Great Willowherb、Rosebay Willowherb、

2016年1月20日、2017年1月29日、2018年6月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

エピロビウム・アングスティフォリウム Epilobium angustifolium の花。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3~4センチの紅紫色の花をたくさんつける。

 

花弁は4枚、萼片も4枚である。雄しべは8本である。雌しべは1本で、柱頭は4つに裂ける。

 

 

 

葉の長さは5~8センチくらいの長い披針形で、互い違いに生える(互生)。葉には柄はなく、縁には小さなぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の裏面は灰白色を帯びる。

 

花の後にできる実はさく果(熟すと果皮が裂開する果実)で、中には毛の生えた白い種子がたくさん入っている。(みんなの花図鑑byGooより)エピロビウム・アングスティフォリウム Epilobium angustifolium でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、葉がヤナギの葉のようであり、美しい花を見せることからランにたとえたもの。属名は epi(=鞘)と ion(=スミレ)に lobin(=上)の合成語で、スミレ色の花が上部に集まって咲くことから。種小名は「細葉の」の意。

ヤナギランはアカバナ科の多年草である。草丈は1~1,5m程度。比較的乾燥気味の草原や山地の樹木伐採跡地などに自生が見られる。概して群落を構成するのですぐ目に留まりやすい。7~8月頃に総状花序を出し、紅紫色の花を見せる。茎は直立するが分枝せず、花は上部にまとまって開花する。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディカゴ・スクテラタ Medicago scutellata

2021-07-24 10:09:54 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ウマゴヤシ(メディカゴ)属、地中海沿岸地方原産、

学名:Medicago scutellata 

英名:Snail Medick、Shield Medick、

葡名:Luzerna-escudelada、Luzerna-rugosa、

2018 年 5 月 3 日、23 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

メディカゴ・スクテラタ Medicago scutellata の花。

 

葉や茎は細かい毛に被われている。

 

Medicago scutellata の花。

 

ピンクの花は別種。Medicago scutellata の花は黄色い。

 

メディカゴ・スクテラタ Medicago scutellata でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は medicus(=薬)と agere(=用いる)の合成語で、この属の植物を薬用として用いたことによるとも言われる。種小名は「盤状の、平皿状の」の意。

メディカーゴ・スクテラータは、マメ科の1年草である。本種は、地中海沿岸地方の石灰岩質土壌地帯に自生の見られる野草である。草丈は20~80㎝程度となる。全草が剛毛で覆われる。葉は3出複葉で、小葉は長さ1~2㎝、幅0,9~1,5㎝程度の卵形~楕円形で、縁部は全縁~上半部に鋸歯を持ち、先端部は円頭となる。3~6月頃、黄色~橙黄色で径6~7㎜程度の花を1~3個程度つける。花後には径13~17㎜程度で渦巻き状になった独特な果実をつける。北アフリカ、オーストラリア・北米等では帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エピロビウム・テトラゴヌム Epilobium tetragonum

2021-07-23 10:15:03 | ポルトガルの野の花

アカバナ科、Onagraceae、アカバナ属、

学名:Epilobium tetragonum、

英名:Square Stalked Willow Herb、

葡名:Erba-bonita、

2018年9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

エピロビウム・テトラゴヌム Epilobium tetragonum の花。種小名の tetragonum は4弁からなるの意。

 

アカバナ属は一年草または多年草でまれに低木状になる。

 

葉は単葉で、互生または対生する。

 

果実は細長い4稜形の蒴果になり、4室あり、先端から裂開する。1室に多数の種子がある。

 

エピロビウム・テトラゴヌム Epilobium tetragonum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の ion(=スミレ)と epi(=上)lobon(=鞘)の3語の合成語であり、この属の植物は紅紫色の花が茎頂につく様子から。種小名は「四角形の」の意。方形の茎を持つことを示している。

エピロビウム・テトラゴヌムは、アカバナ科の多年草である。本種は、ヨーロッパのほぼ全域に分布する野草である。概して泥炭地や珪質土壌地帯で水気の多い地に自生する。草丈は100㎝程度となる。茎は赤味を帯びている。葉は長さ2~8㎝、幅0,5~2㎝程度の狭楕円形で、縁部には粗い鋸歯を持ち、先端部は鋭頭となり、基部では葉柄を持たず茎に対生する。6~8月頃、径4㎜程度で紫色の4弁花をつける。花弁の先端部は2浅裂する。花後には長い蒴果をつけ、熟すと弾けて種子を飛ばす。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キペルス・アルテリニフォリウス Cyperus alternifolius

2021-07-22 11:11:46 | ポルトガルの野の花

 

カヤツリグサ科、Cyperaceae、カヤツリグサ属、マダガスカル原産、多年草、

学名:Cyperus alternifolius

和名:シュロガヤツリ(棕櫚蚊張吊)

英名:Umbrella Papyrus、Umbrella Sedge、Umbrella Palm、

2018年9月16日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

多年生草本で、背丈が1m程度、時にそれを越える大型の植物である。

 

地下茎はごく短く横に這い、密生して花茎を出す。根出葉は鞘を作るが葉身は発達しない。花茎は真っすぐに立ち、断面は丸みを帯びた三角で、つやのある深緑である。

 

花茎の先端からは多数の苞が出る。苞は細長い葉状で、剣のように真っすぐに伸びる。苞は長さ10-20cm、これが輪生状(実際には短縮された螺旋状) に、ほぼ水平からやや斜め上に、上から見ると放射状に広がる。そのため、細長い茎の先端に葉を広げたヤシの樹形のような姿となる。この部分の形をシュロの葉に見立てたのが和名の由来らしい。

 

花序は苞の中心から、あるいはそこから伸びる細い花序枝となり、それぞれの先には少数の小穂が掌状に着く。穂が未熟な間は、まるで緑色の金平糖をお皿に盛り付けたように見える。成熟するにつれて柄が伸びて、苞葉の間からやや垂れる。

 

小穂は長楕円形で長さ5-10mm、偏平で茶褐色。鱗片には短い芒がある。花柱は3。(Wikipediaより)キペルス・アルテリニフォリウス Cyperus alternifolius でした。温泉地にある池のほとりで撮影。

©2021 MUZVIT

 

 

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エクィセトゥム・テルマテイア Equisetum telmateia

2021-07-21 10:24:59 | ポルトガルの野の花

トクサ科、Equiseteceae、トクサ属、西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ原産、

学名:Equisetum telmateia、

英名:Great Horsetail、Northern Giant Horsetail、

葡名:Erva pinheira、Pinheirinho、Rabo de cavalo、

2018年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、

 

 

エクィセトゥム・テルマテイア Equisetum telmateia。トクサ科(学名:Equisetaceae)はシダ植物門トクサ綱トクサ目に属する科。トクサ属(Equisetum)のみからなり、現生の15種および化石種からなる。トクサ綱・トクサ目に属する現生唯一の科である。

 

主に日本にもあるスギナ、ヨーロッパや北米等に分布、高さ1メートル前後になる Equisetum telmateia。中南米産、高さ2 - 5メートルになる Equisetum giganteum などがある。

 

 

 

温泉地の森の中にある池のほとりに大きく群生。秋の撮影なので土筆は見られなかったが、春には生えているのだろう。

 

日本のスギナに比べるとはるかに大きく葉も長い。葉は線形で輪生。エクィセトゥム・テルマテイア Equisetum telmateia でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、英名の音読みから。属名は equus(=馬)と saeta(刷毛)の合成語で細い枝を多数出す様子を馬の毛にたとえたもの。種小名は「湿地の、沼地の」の意。

ジャイアント・ホーステイルは、トクサ科のシダ植物である。本種は、原産地の項に記した地の森林地帯内の湿地に自生する。草丈は30~150㎝程度となる。(希に2m40㎝という大きさもあるという)。本種の属するトクサ属の植物はデボン紀~石炭紀に出現し、地上に林立していた植物の生きた化石と見なされているが、本種はその中の一種である。一見してスギナにも似た風情の草姿を見せるシダ植物である。掲載した写真に見られるように、外見は我が国でも見られるトクサによく似ている。茎は緑色で直立し、中空であり、軟質である。茎の表面には多数の溝がある。本種は、各節毎に輪生状に枝を出す。 枝は長さ20㎝、径1~2㎜程度で、14~40個を各節毎に出す。我が国でも見られるツクシと同胞に本種も春に15~45㎝程度の胞子茎を出す。胞子茎葉胞子を放出すると枯死する。本種は、地下茎が発達しており、大きなコロニーを構成する。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リコプス・エウロパエウス Lycopus europaeus

2021-07-20 10:07:07 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、シロネ(リコプス)属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Lycopus europaeus、

和名:ヒメサルダヒコ(姫猿田彦)、別名:コシロネ(小白根)、イヌシロネ(犬白根)、

英名:Gypsywort, Gipsywort、Bugleweed、European Bugleweed、Water Horehound、

葡名:Marroio-de-água、

2018年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、

 

リコプス・エウロパエウス Lycopus europaeus の花。花期は8-11月。

 

根茎から細長い白色の地下茎を伸ばし、地下茎の節に多数のひげ根が生える。茎はあまり枝分かれしないで直立し、4角形で、高さは15-60cmになり、茎に毛はなく、節部分にのみ毛がつく。

 

葉は対生し、葉身は細長い倒卵形から倒披針形で、長さ2-4cm、幅1-2cm。

 

葉の表面はほとんど無毛で光沢が無く、細かい腺点が密にある。

 

水辺を好むリコプス・エウロパエウス Lycopus europaeus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語の lycos(=オオカミ)と pous(=足)の合成語で、葉の形状から。種小名は「ヨーロッパの」の意。

リコプス・エウロパエウスはシソ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の標高700~100m程度の地で、概して河床や草原に自生する野草である。概して水辺に自生の見られる野草である。草丈は15~80cm程度となる。茎は4稜を持つ。葉は、長さ3~9㎝、幅1~4㎝程度の楕円形で、ふちぶは鋸歯状に凹凸を見せ、先端部は尖り、基部では短い葉柄に連なり茎に対生する。6~8月頃、葉腋に径3㎜程度で白色の唇花をつける。花冠は4裂し、裂片の先端部には紅紫色の斑点模様が入る。 (GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シデリティス・ヒルスタ Sideritis hirsuta

2021-07-19 10:11:08 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、シデリティス属、地中海沿岸地方~北アフリカ原産、

学名:Sideritis hirsuta、

英名:Hairy Ironwort、

葡名:Rabo de gato、

2010年5月16日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年6月12日、2018年5月4日、12日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

シデリティス・ヒルスタ Sideritis hirsuta の花。高さ50cmまで生長する多年生植物。

 

葉の長さは10〜20mm、幅は4〜10mmほど。光沢があるが非常に毛深い。葉は長楕円形で強く鋸歯状であり、花序の葉は幅広くやや棘がある。

 

ヨーロッパ南西部で自生し、乾いた開けた場所を好む。花期は7月から10月。花は直径1センチほど。

 

花は2色で、上は白、下は薄黄色。

 

標高:0〜800 m。地中海地域の岩場の斜面で成長する。シデリティス・ヒルスタ Sideritis hirsuta でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語の sideros(=鉄)を語源としている。鉄の武器で傷つけられた時に本属の植物でその傷を癒やしたからと言う。種小名は「有毛の」の意。

シデリティス・ヒルスタはシソ科の多年草(亜低木)である。本種は、原産地の項に記した地で、概してとても乾燥した地に自生するという。草丈は10~40㎝程度となる。全草が毛深く、特に小枝は羊毛状の細毛に覆われる。葉は、長さ10~20㎝、幅4~10㎜程度の楕円形で、縁部は多裂状に深い鋸歯を持ち、先端部はほぼ鈍頭、基部では葉柄状に葉幅が狭まり茎に対生する。葉の表面には光沢がある。7~10月頃、茎頂並びに枝先に長い花茎を立ち上げ、数段に渡って、径1㎝程度の唇型の花を輪生状に多数つける。花冠は2裂し、上唇は白色で、下唇は淡黄色となる。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディカゴ・オルビクラリス Medicago orbicularis

2021-07-18 10:21:16 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ウマゴヤシ(メディカゴ)属、西アジア~地中海沿岸地方原産、

学名:Medicago orbicularis、

英名:Blackdisk Medick、Button Clover、Button Medick、Round-fruited Medick、

葡名:Luzerna-de-fruto-lenticular、Luzerna-orbicular、

2018 年 5 月 3 日、6 月 3 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

メディカゴ・オルビクラリス Medicago orbicularis の果実。花期は4月から7月。

 

花の大きさは、5~6ミリ。一緒に写っている花は別種。

 

 

 

枯れた状態の果実。

 

背丈は20~70センチ。標高0~900メートルあたりに生息。メディカゴ・オルビクラリス Medicago orbicularis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は medicus(=薬)と agere(=用いる)の合成語で、この属の植物を薬用として用いたことによるとも言われる。種小名は「円形の」の意。

メディカーゴ・オルビキュラリスは、マメ科の1年草である。本種は、地中海沿岸地方の標高1500m以下の日当たりの良い荒れ地や牧草地や路傍等に自生の見られる野草である。草丈は20~70㎝程度となる。葉は3出複葉で、小葉は長さ1,5~2㎝、幅0,8~1,5㎝程度のほぼ菱状楕円形~三角状楕円形で、縁部は全縁~上半部に鋸歯を持ち、先端部は幾分尖る。3~6月頃、枝先の葉腋から径5㎜程度で黄花の蝶形花を2~4個つける。花後には長さ13~20㎜程度で円盤状果実をつける。果実は螺旋状に3~7回転してまかれ、頂点に向かって幅が狭くなる。北米、オーストラリアでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プリカリア・ジセンテリカ Pulicaria dysenterica

2021-07-17 09:59:59 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、プリカリア属、地中海沿岸地域~西アジア原産、

学名:Pulicaria dysenterica、

英名:Common Fleabane、Meadow False Fleabane、

葡名:Erva-das-disenterias、

2018年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、

 

プリカリア・ジセンテリカ  Pulicaria dysenterica の花。花の直径は2センチほど。

 

草丈は60センチほど。

 

葉は互生。

 

英名の Fleabane は虫除けの香として使用されていた意味。

 

古くは赤痢および不特定の眼球疾患の治療薬にも使われていた。プリカリア・ジセンテリカ Pulicaria dysenterica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン語の pulicarius(=ノミのような)を語源としている。種小名は、リンネがギリシャ語の dysentrica(=赤痢)を本種に用いたことによる。本種が赤痢治癒に用いられたらと言う。

プリカリア・ディセントリーカーは、キク科の多年草である。草丈は20~60㎝程度となる。葉は、長さ1,7~6㎝、幅0,7~2,3㎝程度の楕円形で、縁部は全縁に近いほどの鈍鋸歯があり、先端部は尖り、基部では茎を抱き互生する。葉の表面は葉脈部位が下方に凹身を見せる。本種は、全草が柔細毛で覆われる。6~9月頃、茎頂に円錐花序を出し、径2㎝程度の黄花をつける。花後には剛毛の塊状の果実をつける。本種は、中国では帰化状態にあると言う。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロトゥス・パルヴィフロールス Lotus parviflorus

2021-07-16 10:29:13 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ミヤコグサ(ロトゥス)属、ポルトガル本土・マデイラ諸島固有種、多年草、

学名:Lotus parviflorus

英名:Smallflower Bierd's-foot Trefoil、

葡名:Loto-de-flor-miúda、

2013 年、コスタ・アズール地方で、2018 年 5 月 15 日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ロトゥス・パルヴィフロールス  Lotus parviflorus の花。表示名は学名の音読み。

 

ポルトガル本土とマデイラ諸島に固有のもの。

 

花弁以外の全草が軟細毛に覆われる。特に顎の長い軟細毛は特徴的。

 

背丈は10cmほど。

 

ロトゥス・パルヴィフロールス Lotus parviflorus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ古語の植物名で様々な意味があったが、リンネがこの属に限定したものという。種小名「小形の花の」の意。

ロータス・パルヴィフロールスはマメ科の多年草(亜低木)である。ポルトガルの標高600m以下の沿海地で、概して石灰岩質の土壌地帯に自生の見られる野草である。草丈は10~30㎝程度で、全草が軟細毛に覆われる。葉は3出複葉で、小葉は楕円形、裏面に長い軟細毛が密生する。4~5月頃、茎上部の葉腋に散形花序を出し、径8から10㎜程度で黄花の蝶形花をつける。花後には、暗赤色の莢果をつける。本種は、世界の温帯地域に帰化状態にある。我が国でも例外では無く同様に帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする