セリ科、Apiaceae、スミルニウム属、ヨーロッパ南西部原産、2年草、
学名:Smyrnium olusatrum、
和名:アレクサンダース、
英名:Alexanders、Alisanders、Horse Parsley、Smyrnium、Black Lovage、Black Potherb、
葡名:Aipo-dos-cavalos、Cegude、Esmínio-da-rama-parda、Salsa-de-cavalo、
2014年3月28日、2015年2月12日、2016年2月1日、8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
スミルニウム・オルサトゥルム Smyrnium olusatrum の花。複散形花序に黄緑色の小さな花がつく。下部の葉は2回3裂し粗い鋸歯がある。無毛で潰すとセロリのような刺激臭がする。
2年目に花が咲き種を付けて終わる。
料理用ハーブで、煮て食べる香味野菜としてしばしば栽培もされる。ポルトガルでは海岸線に近い霧のかかるような比較的湿度の高い場所などに自生。薬用にも使われる。種はポプリの材料になる。
スミルニウム・オルサトゥルム Smyrnium olusatrum でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の smyrnion(=英名 myrrh(ミルラ=没薬)を語源としている。種小名はラテン語の olus atrum(黒草)を語源とし、果実の色を示している。
スミルニウム・オルサトゥルムは、セリ科の多年草である。茎は直立し、草丈は最大150㎝程度となる。茎は中空で、表面には縦に溝が走る。潰すとセロリに似た刺激臭を発する。葉は、薄質で、3裂する。4~6月頃、茎頂並びに各枝先に大きな散形花序を出し、黄緑色の小花を多数つける。用途の項に食用やハーブと記載したがローマ時代まではそのような用い方がされたが、その後は、他の植物(パセリやセロリ等)に取って代わられ、現在はほとんど食用植物とは看做されずほぼ野草としての存在と化している。特に中世からの修道院の庭等には今も多く見られる。(GKZ植物事典より)