The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

タラクサム・オフィキナレ taraxacum officinale

2017-01-21 09:20:39 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、タンポポ属、ヨーロッパ原産の多年草、

学名:taraxacum officinale、

和名:セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)、

英名:Dandelion、Common Dandelion、Lion's Tooth、Bitterwor、Chcoria、Fortune-teller、Wild Endive、Puffball、

葡名:Dente-de-leão、

2010年4月15日、エストレマドーラ地方で、2011年2月、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2012年6月23日、バイラーダ地方で、2015年1月9日、2016年2月15日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

花の直径は3cmほど。草丈は20~30cmほど。表示名は学名の音読み。

 

あまり季節を問わず、黄色い舌状花を長い期間にわたって咲かせる。

 

萼のように見える部分(総苞片)が開花時に反り返ることで、花に沿って固く閉じる日本の在来種とは区別できる。

 

葉は鋸歯状や羽状に深裂するが、変化が大きい。生育型は、ロゼット型となる。

 

葉や茎を切ると白いゴム質の乳液が分泌され、これによって虫に食べられるのを防いでいる。アレロパシー作用をもつといわれている。

 

根茎による繁殖力が強く、どの部分の切片からも出芽する。セイヨウタンポポには有性生殖を行う2倍体と無融合生殖を行う3倍体があり、単為生殖で種子をつける。つまり、花粉に関係なく、種子が単独で熟してしまう。そのため繁殖力が強い。

 

ヨーロッパのタンポポの分類には諸説あり、タンポポ属だけでも種数は400種とも2000種ともいわれている。

 

北アメリカ、南アメリカ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、日本に外来種として移入分布する。

 

日本の環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。日本の在来種とは外側の総苞の反る点が異なる。(Wikipediaより)タラクサム・オフィキナレ taraxacum officinale でした。  

©2017  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、本種がヨーロッパ原産のタンポポであることから。属名は、アラビア語の tharkhchakon(=苦い菜)に由来したラテン名から。種小名は「薬用の」の意。

セイヨウタンポポは、キク科の多年草である。草丈は15~30㎝程度となる。根はいわゆるゴボウ根で、葉は全て放射状に根出する。葉の縁部は、羽状深裂~深鋸歯状と個体差がある。3~5月頃、長い花茎(葉は持たない)を立ち上げ、頂部に径3,5~4,5㎝程度で黄色い頭花をつける。総苞の高さは2㎝程度 で、総苞外片が外方に反り返る。(在来種は反り返らない。)花は舌状花のみで構成され、その数は在来種よりも多くなる。花後の果実は、長さ2,5~4㎜程度の痩果である。本種はヨーロッパが原産であるが、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアに帰化状態にある。我が国では、明治37年(1904)に北海道で発見され、現在では日本全土に広まっている。我が国の外来生物法では「要注意外来生物」に指定されている。本種は、日本の侵略的外来種ワースト100にも含められている。(GKZ植物事典より)

 

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハリミウム・コムタツム Halimium commutatum

2017-01-11 11:22:22 | ポルトガルの野の花

ハンニチバナ科、Cistaceae、ハリミウム属、地中海沿岸西部地域原産、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布、

学名:Halimium commutatum、

英名:Yellow Rockrose、Coast Rockrose、葡名:Erva-sargacinha、

2009年6月、2015年6月13日、2016年7月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ハリミウム・コムタツム Halimium commutatum の花。表示名は学名の音読み。

 

草丈は50cmほど。花の直径は1,5cmほど。

 

石灰岩の岩場に。

 

1500m級の山岳地帯で。

 

大株、小株で群生している。

 

後ろのピンクはエリカ・ウンベラタ Erica umbellata。

 

沢山の蕾が待機している。

 

花色は明るいレモンイエローで色の変化はない。

 

ハリミウム・コムタツム Halimium commutatum でした。   

©2017  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の halimion(=ある種の海浜植物名)を語源としている。種小名は「交換した、変じた」の意。

ハリミウム・コンミュタータムは、ハンニチバナ科の常緑樹である。概して、原産地の項に記した地の沿岸地帯で、日当たりの良い岩場や草原等に自生する。樹高は50~100㎝程度となる。若茎は赤味を帯びている。葉は灰緑色の狭楕円形で、縁部はほぼ全縁、先端部は幾分尖るか鈍頭となり、基部では葉柄状と化し茎に対生する。6月頃、茎上部に円錐花序を出し、蕾時には橙色で開花すると径1,5~3㎝程度で黄花の5弁花をつける。花後には楕円形で冠毛を持った蒴果をつける。別のページにハリミウム・ハリミフォリウムを掲載しているが、同種の場合は、花底に赤褐色の模様が入るが、本種の場合その模様は無く黄色一色と言うことになる。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソラヌム・ツベロスム Solanum tuberosum

2017-01-10 09:44:30 | ポルトガルの野の花

ナス科、Solanaceae、ナス属、南米アンデス山脈高地原産、多年草、

学名:Solanum_tuberosum、

和名:ジャガイモ、バレイショ(馬鈴薯)、

英名:Potato、葡名:Batata、Batata-inglesa、Batatinha、Pataca、Escova、Papa、Semilha、

2016年12月24日、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、

 

ソラヌム・ツベロスム Solanum tuberosum の花。表示名は学名の音読み。

 

12月24日、アルガルベ地方のちいさな無人駅の空き地で、栄養が良いのか青々と繁茂し、たくさんの花を付けていた。一見してナス科と判ったが、あまりにも頑丈そうで巨大なので検討がつかなかった。

 

大阪阿倍野の空港バス乗り場の前にロッテリアがある。コーヒーを飲みに入ったところ、隣のテーブルで若い男が山盛りのポテトフライだけをを食べていた。飲物も何も取らず、もくもくと旨そうに食べていた。あれではいかにも栄養のバランスが悪そうだ。

 

ジャガイモの原産は南米アンデス山脈の高地といわれる。16世紀には、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。この時、運搬中の船内で芽が出たものを食べて、毒にあたったため「悪魔の植物」と呼ばれた。日本には、1600年ごろにオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。日本では当時は観賞用として栽培されたという。

 

ジャガイモは地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。加熱調理して食べられる他に、デンプン原料としても利用される。比較的保存がきく食材であるが、暗くても温度の高いところに保存すると発芽しやすいため、涼しい場所での保管が望ましい。芽や緑化した塊茎には毒性成分ポテトグリコアルカロイド(ソラニンなど)が多く含まれ、中毒の元になる。

 

「ジャガイモ」という呼び名について、「じゃが」とは、ジャワのジャガトラ(ジャカルタ)からオランダ造船によって伝播したことにちなむ。これが変化して現在のジャガイモという呼び名になった。ただし異説もあり、ジャワ島の芋の意味のジャワイモが変化したもの、天保の大飢饉でジャガイモのおかげで餓死を免れたことから呼称された「御助芋」が転じたものなどともされる。

 

「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名もよく用いられる。これは中国での呼び名のひとつと漢字が同じで、中国語で読むとマーリンシュー(ピン音 mǎlíngshǔ)となる。18世紀に日本人の小野蘭山『耋筵小牘』(1807年)が命名したといわれているが、中国名をそのまま輸入したものなのか、新しく付けた名前がたまたま中国名と同じだったのか、それとも蘭山の命名が中国に伝わったのかは明らかではない。一説には、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ているということから、この名前になったという。また、「マレーの芋」という意味からこの名前が付けられたという説もある。なお、中国では他に「土豆」(トゥードウ)、「洋芋」(ヤンユー)、「薯仔」(シューザイ)などの呼び方もある。なお、日本の行政では馬鈴薯と呼んでいる。

 

英語のpotatoの語源は、タイノ族の言葉でサツマイモを意味するbatataがスペイン語のpatataに変化したものによる。なお、ジャガイモの原産地で古くから使われている言語の一つであるケチュア語ではpapaというが、この単語はそのまま中南米スペイン語で使われている。スペイン語でbatatapatataに変化したのはこのpapaの影響であると考えられている。Papaはローマ教皇を意味する単語と同じであったため、これを忌避してPatataに変遷したともいわれる。(Wikipediaより)

©2017  MUZVIT

 

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする