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50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

ノートルダムの復活祭ミサ。

2007-04-11 02:44:17 | パリ
8日は復活祭でした。ゴルゴダの丘で十字架に架けられたイエス・キリストが三日目に蘇ったことを記念する「復活の主日」ですが、日本では英語のイースターで馴染み深いかと思います。英語・ドイツ語は、古代ゲルマン人が春をさす言葉として用いた「エオストレモナト」、あるいはチュウートン族の春の女神Eostreに由来して、イースター。それ以外の多くの言語では、ヘブライ語で「過ぎ越しの祭り」を意味したペサハという言葉がギリシャに入り、ギリシャ語でパスハとなった。その言葉を語源としているそうで、フランス語でもパック(Paques)と呼ばれています。

この復活祭は、移動祝日、つまり太陰暦に基づいているため、その年によって日にちが変わります。復活祭は、春分の日の後にくる最初の満月の日から数えて最初の日曜日、というちょっと面倒な決め方をされています。しかも、カレンダーが、カトリックやプロテスタントの多い国々のグレゴリオ暦と、東方正教会が採用しているユリウス暦が微妙に異なるため、ずれることが多いのですが、今年はどちらも同じく4月8日。一緒に復活祭のお祝いが行なわれました。

エルサレムから北京まで、世界中で同じ日に復活祭のお祝いが行なわれたと伝える9日付のLe Figaro(フィガロ紙)です。

と、どうも前置きが長くなってしまいましたが、実は、ここまでしか知識がないのですね、残念ながら。8日にノートルダム大聖堂で行なわれた復活祭のミサへ出かけてみたのですが、写真を撮ってくるのが精一杯。それぞれの儀式にどのような意味や名前があるのか、全く分かりません。少しは調べてからとも思ったのですが、付け焼刃で間違った情報をお届けするよりは、いっそ写真をご覧いただき、詳しい方がいらっしゃったら教えていただこう、ということにしました。


ノートルダム前の広場ですが、信者と観光客が一緒になり、人・人・人・・・ものすごい人波でした。


聖堂内部も、まさに立錐の余地なしといった混みようでした。

そして、儀式は・・・








聖水の散布ですね。(写真がぶれていますので、これだけ註を。)








少しは、雰囲気を味わっていただけたでしょうか。感極まったのかすすり泣く信者もいたりして、単なる観光気分では、申し訳ないような雰囲気でした。

儀式の名前や意味するところなどをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお教えいただければと思います。よろしくお願いします。

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5 コメント

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聖体拝領では? (シエナ)
2007-04-11 14:39:21
takeさん、URLについておおしえいただき、ありがとうございました。pinkyさんのおっしゃったとおり、takeさんのブログの楽しさに誘われ、ついコメントをお送りしてしまいました。これまでブログは「読むだけ」でしたが、コメントをし、またお返事をいただいたりするのは、よりいっそう楽しさが増すものですね。ちなみにブログやHPを持っておりませんので、空欄にさせていただきます。
 ところで、ミサのお写真、興味深く拝見しました。拝察するに、下の2~3枚は、おそらく、「聖体拝領」のシーンかと。 キリストの血と肉を、ワインとパンとして司祭(神父)が食べる儀式です。クリスチャン(受洗者)は司祭に続いて食べることもありますが、そうでない列席者は見ているだけです。カトリック、プロテスタント、どちらのミサ(プロテスタントでは礼拝)でも行われているようです。
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聖体拝領 (take)
2007-04-11 16:52:46
シエナさん
コメント、ありがとうございます。なるほど、聖体拝領、ですね。確かに、司祭の一人が器からワイン(多分)を飲み干していました。最後の写真は、聖職者たちが信者に一人ずつ、なんと言いましたか、小さな食べられるものを与えているところです。どうも、宗教用語は、馴染みがうすいせいか、すぐ忘れてしまいます。でも、「聖体拝領」は、これでしっかり覚えられそうです。
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Unknown (MER)
2007-04-11 20:05:04
不真面目ながら一応カトリック信者ですので、復活祭の日には教会でミサに出ました。
ミサというのは、前半は「言葉の典礼」で、パウロの書簡が読まれ、聖書の一節が読まれ、合間に祈りが入ります。この写真ですと、聖水の散布の後の写真が、福音書を掲げて、これから読み上げるために移動中、だと思います。
お説教をはさんで「信仰告白」の祈りがあり、そこからは「聖体の典礼」になります。次の写真が「聖変化」つまり、パンとぶどう酒が、キリストの体と血に変化する瞬間だと思います。

その後、まず司祭がパンとぶどう酒を拝領し、それから信者の聖体拝領になります。小さなウエファースのようなパンを配布します。最後に祝福があって、ミサは終わります。

外国でミサに出席して、素適だな、と思うのは、「平和の挨拶」というところで、周りの見知らぬ人たちとにっこり握手をかわすことです。英語圏ならPeace be with you フランス語なら
Paix soit avec vous と言って、お互いの魂の平安を祈ります。旅先で、その土地の人々と一期一会の微笑みを交わして握手するのは、いつも心に響く瞬間です。
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追加しますと。 (MER)
2007-04-12 00:31:10
3月末にパリに行き、ノートルダムのミサに参列しました。
ここのミサは世界中の人が集まってくるので、かなりの部分がラテン語で唱えられていました。
カトリック教会は半世紀ほど前から現地語重視に変わり、祈りの言葉もすべて翻訳されているのが普通なのですけれど、
ノートルダムとか、エルサレムの大聖堂のミサでは、
やはり「世界共通の言葉」として、歌も祈りもラテン語が使われることが多いようです。

復活祭のミサでも、後半で「天にまします我らの父よ」という祈りがPater noster qui es in celis  パテル ノステル クイ エス イン チェリス という風に唱えられるのをお聞きになったのではありませんか?
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ありがとうございます。 (take)
2007-04-12 01:03:27
MERさん
コメント・ご教授、ありがとうございます。よく分かりました。
確かに、Paix soit avec vous.の後、ミサに出席していた人たちは、周りの人と握手をしていました。私のいた見学者用の場所では、残念ながらみんな知らん顔でしたが。そして、聞き取りにくいところがあったのですが、そうですか、ラテン語だったのですね。世界の信者共通語としてのラテン語。やはり、ラテン語抜きには西欧の文化は語れないのかもしれないですね。
本当に、ありがとうございました。
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