goo blog サービス終了のお知らせ 

50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

夢つづれ織り・・・ゴブラン織りギャラリー。

2007-08-07 01:49:16 | 美術・音楽
京都祇園祭・鶏鉾の見送り幕や滋賀長浜の鳳凰山見送り幕、重文に指定されているこれらの美術品、実はベルギー製のつづれ織りなんだそうです。ビックリですね。そして、つづれ織りといえば、ゴブラン織り。そのゴブラン織りのルーツは・・・そう、パリです。というわけで、今日の話題は、ゴブラン織り!

今年5月「ゴブラン織りギャラリー」が13区にオープンしました。



ゴブラン織り・・・この名前の由来は・・・

15世紀頃、パリに住むゴブラン氏の作るつづれ織りが大変な人気を博した。それ以降、ゴブラン家は、つづれ織りの職人一家として代々その技術を大切にしてきたそうです。そして、時は下って17世紀。負けず嫌いな太陽王・ルイ14世はつづれ織りにおいても先行するフランドル地方に追いつけ、追い越せ! そこで、その財務総監として豪腕を振るっていたコルベールが1667年、ゴブラン家の工房を王立ゴブラン製作所とし、更なる発展のためにその保護育成に乗り出す。このゴブラン製作所で作られる素晴らしい織り物の数々・・・その名に因んで、いつの間にかつづれ織りをゴブラン織りと総称するようになったそうです。



ギャラリーは、三つのコーナーからなっています。

入ってすぐの部屋は、最近10年ほどの間に織られたゴブラン織りの展示室です。

伝統的絵柄から、このような斬新なデザインへ、ずいぶん変化してきているようですね。用途も、敷物や壁掛けから家具の一部、クッション、バッグなど、多くの場所で使われるようになってきているようです。

開館記念に展示されているこれらの品々、展示の後は大統領官邸、首相官邸や各省庁で実際に使われることになっているとか。インタビューなどの際、テレビで見かけることもあるかもしれないですね。

上の階へ階段を登ると、そこには1607年アンリ4世のために織られたというタピスリーの傑作『アルテミズのタピスリー』が展示されています。


重厚・華麗にして気品のあるタピスリーで、眺めていても溜息が出るほど素晴らしいのですが、それらのデザイン画も展示されていて、比較することができるようになっています。



羊毛・絹・銀糸・金糸で織り上げられた傑作。どれだけの時間をかけて、どれだけの想いを込めて、織り上げられたことでしょう。

画家が描いたオリジナルを下絵師が実寸大に描いていく。この段階でいかに細部まで詳細に描くかが大切だそうです。なお、紋章などだけでなく、ギリシャ神話やキリスト教の場面などにも題材をとったつづれ織り。ラファエロやルーベンスも織物用に作品を描いたそうです。

最後のコーナーに展示されているのは、17-18世紀に作られた美術品の数々です。いずれも時の権力者のために作られた作品で、当時の最高の職人たちによって作られたもの。

(ルイ18世の玉座の間の衝立)


(Nはおなじみナポレオン1世のマーク)

昔、熟練した職人でも1メートル四方を織り上げるのに1年もかかったといわれるゴブラン織り。その手間のかかる作業からフランス革命後一時衰退したそうですが、見事復活。今でも、モビリエ・ナショナル(国有動産管理局)の保護の下、過去の作品の修復、新たな染色技術の追求、そして新しい作品作り・・・ゴブラン織りの伝統の継承と発展がしっかりと行われています。その活動の詳細は、正面の階段下、ビデオで紹介されています。若い人も多く、世代から世代へ、しっかりと継承されていく様を見ることができます。こうして、文化や技能は生き続けていくのでしょうね。


Galerie des Gobelins(ゴブラン織りギャラリー)
42 Avenue des Gobelins
12:30~18:30
(月曜休館)

↓「励みの一票」をお願いします!
 下記をクリックすると、ランキングにアクセスし、投票になります。

人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいゴブラン織りですね (akiko)
2007-08-12 21:17:29
しかも建物も一見の価値がありそうですね。
当分フランスには行けそうにはありませんが、次に行くときにはぜひ訪れてみたい場所です。
返信する
ぜひ! (take)
2007-08-13 00:01:51
akikoさん

おっしゃるとおりで、建物もさすが!です。それほど広いスペースではないですが、さすがゴブラン織り、といった展示になっています。次回いらっしゃる際には、ぜひ訪れてみてください。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。