竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

しなやかにとぐろ巻きたく寝正月 大木あかり

2022-01-06 | 今日の季語


しなやかにとぐろ巻きたく寝正月 大木あかり

どこへも出かけずに家ごもりの正月
とぐろをしなやかに巻きたいとは?
作者の願望であって実際は多忙なのではないだろうか
と推察する
しなやかが不思議な味わいを感じさせて面白い
しなやかな肢体は猫を想像させるがそれでは俳句にならない
(小林たけし)


【寝正月】 ねしょうがつ(・・シヤウグワツ)
元旦や正月の休みに何処にも出かけず、寝て過すことをいう。

例句 作者
ゆふぐれの机ありけり寝正月 藤田あけ烏
寝正月なれと天地広くゐる 森 澄雄
旅行書の南海青し寝正月 大島民郎
次の間に妻の客あり寝正月 日野草城
初夢の唯空白を存したり 高浜虚子
ふるさとにのこす名もなく寝正月 古舘曹人
透きとほる葛湯さみしき寝正月 中村苑子

コメント    この記事についてブログを書く
« 38回神奈川県現代俳句協会俳... | トップ | 野の色のうるみ出しけり七日... »

コメントを投稿

今日の季語」カテゴリの最新記事