手を摶つて粉はらふ昼寒日和 桂信子
はらう粉は何男粉だろうかと思わせる
寒日和 あまりみかけない季語の対語として
浮かぶのは雪、花 やはり雪片か
作者の明るい表情が映ってくる
(小林たけし)
【冬晴れ】 ふゆばれ
◇「冬日和」 ◇「冬晴るる」
冬の冴えわたった晴天。語感は、その晴れようの鋭さ、厳しさを伝える。冬晴れの下でのくっきりとした物象のたたずまいには印象鮮明なものがある。
例句 作者
半世紀過ぎたる社屋寒晴れぬ ひびのせつこ
寒晴のどつと来てゐる涅槃像 桜木久子
寒晴の以後はつつしむ箇条書 森早和世
寒晴やあはれ舞妓の背の高き 飯島晴子
寒晴や嬰のまばたきひびくごと 住谷不未夫
寒晴や観音様の薄き胸 山尾かづひろ
寒晴れの粘土めきたる病み上がり 赤羽根めぐみ
禽獣とゐて魂なごむ寒日和 西島麦南
半世紀過ぎたる社屋寒晴れぬ ひびのせつこ
寒晴のどつと来てゐる涅槃像 桜木久子
寒晴の以後はつつしむ箇条書 森早和世
寒晴やあはれ舞妓の背の高き 飯島晴子
寒晴や嬰のまばたきひびくごと 住谷不未夫
寒晴や観音様の薄き胸 山尾かづひろ
寒晴れの粘土めきたる病み上がり 赤羽根めぐみ
禽獣とゐて魂なごむ寒日和 西島麦南
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