竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
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兎も片耳垂るる大暑かな 芥川龍之介

2020-07-22 | 今日の季語


兎も片耳垂るる大暑かな 芥川龍之介

なんという想像力だろう
龍之介がこの暑さに辟易としている様が
容易に浮かんでくるではないか
兎の耳だってピンと両耳立てているわけがない
(小林たけし)


【大暑】 たいしょ
二十四節気の一つで、7月23日頃に当る(小暑の15日後)。一年中で最も暑く、夏の絶頂期とされる。

例句 作者

ざりがにのあとずさりする大暑かな 林弓恵
伸びて縮んで伸びて働く大暑の影 久保田凉衣
八海のいよいよ尖り大暑かな 青木牧風
大阪の屋根の歪みも大暑かな 桂信子
念力のゆるめば死ぬる大暑かな 村上鬼城
柔道着干す重たさの大暑かな 玉置信乃
水晶の念珠つめたき大暑かな 日野草城
洗張女は大暑忘れけり 須賀余年
縞馬のしま流れ出す大暑かな 大野緑也
芥川龍之介佛大暑かな 久保田万太郎

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