竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

あの世へも顔出しにゆく大昼寝 瀧春一

2020-07-02 | 今日の季語


あの世へも顔出しにゆく大昼寝 瀧春一

年をとると所在ないときなどついと窓んでしまう
白昼の静かな座敷に一人でいればなおさらだ
そんな白昼夢に現れるのは懐かしき人ばかり
作者はそれを「あの世への顔だし」とまとめた
納得の佳句である
(小林たけし)


【昼寝】 ひるね
◇「午睡」(ごすい) ◇「三尺寝」(さんじゃくね) ◇「昼寝覚め」


例句 作者

はるかまで旅してゐたり昼寝覚 森澄雄
ひだり腕すこし長くて昼寝せり 能村登四郎
ふるさとはさみしきところ昼寝覚 青柳志解樹
ビーバーの歯を乾かして昼寝覚め 小木曽あや子
一切を抛擲し去り大昼寝 高浜虚子
七曜は忘れし午後の大昼寢 坂野登志子
三尺寝大工の髭が伸びている 関戸美智子
両眼の開いて終わりし晝寝かな 藤田湘子
二人して何もつくらず昼寝覚 鈴木六林男

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