竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

下闇を出でゝあかるし渡月橋 正岡子規

2020-07-21 | 今日の季語


下闇を出でゝあかるし渡月橋 正岡子規

子規にこんな作があったことに安堵する
壮絶な病魔と闘いながらの生涯
下闇を病床など深読みは無用
表意どおりの句意として味わいたい
(小林たけし)


木下闇】 こしたやみ
◇「木下闇」(このしたやみ) ◇「下闇」 ◇「青葉闇」 ◇「木の晩」(このくれ) ◇「木暮」(こぐれ) ◇「木暗し」(こぐらし)
夏の木立の枝葉が茂って日を遮り、昼間でも暗いさまをいう。「下闇」「青葉闇」などともいう。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰であるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした暗い様子を指す。明るい所から急にそうした中に入った時など、特にその感が強い。

例句 作者


木下闇抜け人間の闇の中 平井照敏
下闇を現れて来る目鼻立 深見けん二
山刀伐の木の暗に径のこりけり 矢島渚男
下闇を鹿と頒ちて商へり 檜 紀代
下闇や恋おほらかに東歌 和田孝子
コメント    この記事についてブログを書く
« ひた泳ぐ自由は少し塩辛い 櫂... | トップ | 兎も片耳垂るる大暑かな 芥川... »

コメントを投稿

今日の季語」カテゴリの最新記事