竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
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炉びらきや雪中庵の霰酒 蕪村

2020-11-16 | 今日の季語


炉びらきや雪中庵の霰酒 蕪村

俳人服部雪中の庵を訪ねた蕪村の句
霰酒をふるまわれたのだろう
雪の夜何を語ったのか、絵になるような光景だ

(小林たけし)

霰酒とはあられ餅を、焼酎 (しょうちゅう) につけて干すことを数回繰り返してから、みりんの中に入れて密封・熟成させた酒。奈良の特産。みぞれ酒。《季 冬》「炉びらきや雪中庵の―/蕪村」



炉開(ろびらき)初冬
【子季語】
囲炉裡開く
【解説】
冬になってはじめて炉を使うこと。茶道では風炉の名残の茶会のあと、陰暦十月初旬の亥の日を選び風炉を閉じて炉を開く。

例句  作者

炉開きや左官老いゆく鬢の霜 芭蕉 「韻塞」

炉開きやまだ新宅のみなと紙 許六 「俳諧曾我」

炉びらきや雪中庵の霰酒 蕪村 「蕪村句集」

炉開に一日雇ふ大工かな 正岡子規 「子規句集」

名聞をうとみて大炉開きけり 日野草城 「花氷」

炉開けば遥かに春意あるに似たり 松本たかし 「野守」

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