煮凝は太古の呻き洩らしけり 杉田桂
なんとも大仰なと思ったが
何億年もの歳月を経て進化してきた魚類である
生殺与奪の果て
骨の髄までしゃぶられる
呻きともまた歓喜
の雄たけびとも
(小林たけし)
【煮凝】 にこごり
◇「煮凍」(にこごり)
魚肉を細かくして、寒天やゼラチンを加え固めた料理。本来は寒気により魚などが煮汁とともに固まったものをいう。
例句 作品
とばつちりとは煮凝りのなかの氣泡 金子野生
にこごりは両性具有とよ他言すな 金原まさ子
別品の鯛の煮凝り鞆の浦 大田康夫
十分に大事にされたか煮凝 前田弘
煮こごりや魚の泪を閉ぢ込めて 岡本久一
煮凝に島のどんぞこゆうらゆら 松澤昭
煮凝に老いの繰り言聞き流す 田口青江
煮凝やいつも胸には風の音 石原八束
とばつちりとは煮凝りのなかの氣泡 金子野生
にこごりは両性具有とよ他言すな 金原まさ子
別品の鯛の煮凝り鞆の浦 大田康夫
十分に大事にされたか煮凝 前田弘
煮こごりや魚の泪を閉ぢ込めて 岡本久一
煮凝に島のどんぞこゆうらゆら 松澤昭
煮凝に老いの繰り言聞き流す 田口青江
煮凝やいつも胸には風の音 石原八束
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます