早まるな遅れはならず筆の花 たけしう
何事も早すぎても遅すぐても良くない
春を告げる土筆も同様だ
早すぎれば小さなうちに摘まれて捨てられる
遅ければ見向きもされない
つくつくしが原句だったが分かりすぎるので筆の花に改作した
(たけし)
春(仲春)・植物
【土筆】 つくし
◇「つくづくし」 ◇「つくしんぼ」 ◇「筆の花」 ◇「土筆野」 ◇「土筆摘む」 ◇「土筆和」
杉菜の胞子茎で、つくづくし・つくしんぼ・筆の花ともいう。早春の堤や野原、畦の雑草の間に生え、群がっている。柔らかく濃厚な甘味があり、早春摘んで、土筆和えにしたり、佃煮・酢の物などにして食べる。土筆野。土筆摘む。筆の花。つくづくし。
例句 作者
むきむきにつくし摘みゐてさみしけれ 木下夕爾
土筆野やよろこぶ母につみあます 長谷川かな女
土筆煮て飯くふ夜の台所 正岡子規
土筆なつかし一銭玉の生きゐし日 加藤楸邨
摘んで煮てああ一口のつくしんぼ 岡部六弥太
補助輪のとれて土筆野ひた走る 高野愛子
鉄塔の影ある土筆つみにけり 佐々木 咲
妹よ来よここの土筆は摘まで置く 高浜虚子
つくし摘みそのあとのこと考えず 宇咲冬男
土筆伸ぶ白亳寺道は遠けれど 水原秋櫻子
むきむきにつくし摘みゐてさみしけれ 木下夕爾
土筆野やよろこぶ母につみあます 長谷川かな女
土筆煮て飯くふ夜の台所 正岡子規
土筆なつかし一銭玉の生きゐし日 加藤楸邨
摘んで煮てああ一口のつくしんぼ 岡部六弥太
補助輪のとれて土筆野ひた走る 高野愛子
鉄塔の影ある土筆つみにけり 佐々木 咲
妹よ来よここの土筆は摘まで置く 高浜虚子
つくし摘みそのあとのこと考えず 宇咲冬男
土筆伸ぶ白亳寺道は遠けれど 水原秋櫻子