石榴落つ開き直りに欝なかり 高尾敏夫
落ちた石榴の実をみての作者の心象
開き直る潔さを渇望している様子がみてとれりう
いっそこのように身を投げ出して
開きなおれたら
私のこの鬱々たる気持ちが救われるのだが
(小林たけし)
【石榴】 ざくろ
◇「柘榴」(ざくろ) ◇「実石榴」
果実はこぶし大のいびつな球形。秋に熟すると硬い果皮が裂け、多数の白い種子が桃色の果肉に覆われているさまが見える。食べると甘酸っぱい。
例句 作者
石榴割れAKBがいっせいに 宮崎斗士
石榴重たし降神の儀のかたわらに 横山白虹
聞えない耳なら石榴ぶらさげよ 金原まさ子
自転車を立てかけ青い柘榴の樹 岡みずき
虚空にて見えざる鞭が柘榴打つ 桂信子
退屈がせつぱつまつた石榴の実 坂本敏子
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す 西東三鬼
石榴割れAKBがいっせいに 宮崎斗士
石榴重たし降神の儀のかたわらに 横山白虹
聞えない耳なら石榴ぶらさげよ 金原まさ子
自転車を立てかけ青い柘榴の樹 岡みずき
虚空にて見えざる鞭が柘榴打つ 桂信子
退屈がせつぱつまつた石榴の実 坂本敏子
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す 西東三鬼