竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

アフリカの縞馬迷う野分かな 田井淑江

2020-09-10 | 今日の季語


アフリカの縞馬迷う野分かな 田井淑江

そうかアフリカには台風はないのか
ここを作者はシマウマの落ち着かない様子から理解した
こんな発見も一句となる
(小林たけし)


【野分】 のわき
◇「野わけ」 ◇「野分晴」 ◇「野分後」(のわきあと)
雨を伴わない秋の強風。草木を吹き分けるほどの風というのでこの名がおこった。野分のあとはからりと晴れるが、秋草や垣根の倒れた哀れな情景が見られる。「秋の風」より

例句 作者

あなうらのひややけき日の夜の野分 桂信子
あをあをと瀧うらがへる野分かな 角川春樹
いろいろの枕の下を野分かな 加藤郁乎
なんと云ふさだめぞ山も木も野分 細谷源二
オリーブは眠れる木なり野分だつ 浦川聡子
ハルモニの後ろ手に立っていて野分 橋本直
モンゴルの野分の音か馬頭琴 今泉三重子
ヴィバルディの音を捉へてゐて野分 加藤瑠璃子
五十鈴川に手を浸しゐる野分かな 江口千樹
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