竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

猫抱きし女の隠る梅雨しぐれ 流伴

2017-05-31 | 
猫抱きし女の隠る梅雨しぐれ



梅雨空がしぐれもように変わってくると
黒猫と来ぬ人を待ちわびている女は
来るかも知れない男を驚かそうと物陰に隠れる

あの足音は・・・
その期待が裏切られるのはいつものことなのだが

隠れ滝勤行僧の諷経かな



夏の山歩きはきついが
夏ならではの達成感は変えがたいものがある

屋久島で飲んだ滴りは天然の「ゐのちの水」だった
羊蹄山からの北海道の原野の眺望には思わず歓声をあげた

日光の「寂光の滝」では修行僧の勤行の諷経に感動した

ひと足にひとつの記憶浜の夏


素足で砂浜を歩くと
昼の熱い砂の感触
夜の驚くほどの冷たさ

それぞれに青春があった
やはり裸の季節 裸の時代が甘酸っぱい
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