勤行にふいと静まり蝉時雨 法夢子
夏の寺はなかなかである
炎天を汗して歩き山門を潜れば別世界
建物も樹木もすべてが壮大
緑陰も大きくひときわ濃いように感じる
蝉の声はやかましいが
周囲の景に溶け込んですぐに慣れて気にならない
蝉時雨がふいに止んだ
とその時多数の修行僧による勤行が聞こえてきた
夏の寺はなかなかである
炎天を汗して歩き山門を潜れば別世界
建物も樹木もすべてが壮大
緑陰も大きくひときわ濃いように感じる
蝉の声はやかましいが
周囲の景に溶け込んですぐに慣れて気にならない
蝉時雨がふいに止んだ
とその時多数の修行僧による勤行が聞こえてきた