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心意気
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トッドの語る日本の天皇・女性・歴史(2)(最終回)

2022年07月08日 | 日本人
🌸トッドの語る日本の天皇・女性・歴史(2)

 ☆日本には学歴の高い女性・社会で働いている女性も多い
 ☆しかし一般的の日本人の間では
 *「なんでも家族内で解決すべきだ」との家族イデオロギーが強い
 *その負担が、女性を自由に生きさせることを妨げている 
 ☆その負担が、日本で少子化が進む要因の一つ

女性天皇は中国の父系文化への反発
 ☆『家族システムの起源』女帝(日本の女性天皇)
 *日本最初の女性天皇、椎古天皇が即位した数年後
 *中国との公式の接触が再開された
 ☆その時代、日本の家族は最も原始的な形態に近い核家族
 *双系制(若い夫婦が夫と妻いずれの家族集団にも所属できる)体制
 *中国では、父系的な直系家族が成立していた
 (権威主義的家族関係を倫理化したものが儒教)
 ☆中国の父系主義は、男性を女性の上に置く社会構造
 *日本にとり先進的な文明だった
 *現在の世界とは異なり男性上位こそが文明化のあかし

 ☆古代のギリシア・ローマ時代も同様
 *女性の地位が高い地域は野蛮だと蔑まれていた
 ☆平安期以前の女性天皇
 *中国から流入してきた父系文化、男性上位文化へ
 *日本の反発、反動の側面があった

「ヨコ型継承」から「タテ型継承」での女性天皇
 ☆女性天皇の登場
 *皇位継承の規則変更にも関わっている
 ☆日本の歴史上、女性の天皇は8人(2人は重祚)
 *平安時代に入る手前で出現している
 ☆平安時代以前の、皇位の継承は、必ずしも父から子へではなく
 *兄から弟、叔父から甥というケースも少なくなかった
 ☆ある特定の皇子に天皇になってもらいたい場合
 *その皇子は幼かったりして
 *すぐに天皇にはできないジレンマのなかで
 *中継ぎとして女性が皇位に就く
 ☆兄弟間継承の水平的な方向から
 *父子継承(垂直的な方向)に移行する時期に女帝が出てきた
 ☆中国からのインパクトで直系化が進む一方で
 *急速な中国化へのためらい抵抗があった

皇室は「直系家族」ではなかった
 ☆8世紀日本は中国に倣って律令制を取り入れる
 *大宝律令は相続から女子を排除する父系原則
 *住居、動産などの半分を長男のものと定める長子相続原則
 *それは実際には使われることがなかった
 ☆直系家族の理念は示されたにもかかわらず
 *現実には馴染まず、定着しなかった
 ☆日本の直系家族は、単に中国から渡来したものではない
 *日本において直系家族が出現するのは鎌倉時代以降
 *中国の時期と大幅にずれている
 *日本では、典型的直系家族は関東を中心に発展した
 ☆皇室は「直系家族」とは異なり、例外的な場所に置かれていた
 *皇室は、宗教的な色彩が強く、ヨーロッパの王室とはまるで違う
 ☆日本の皇室は、ヨーロッパとは逆に
 *明治から一般の日本人が営んでいる「直系家族」を皇室にも適用した
 *王が一般社会のあり方を決めるのではなく
 *一般社会の側が王のあり方(家族システム)を決めた
 ☆日本の天皇、戦国・江戸時代、政治的な力はなかった
 ☆明治の時「天皇」をどうデザインするか、重要な課題となった
 *プロシアなど西洋の王室のあり方も参照したと思う
 ☆現代でも皇室は一般社会のシステム取り入れている
 *天皇の皇子が里子に出されずお手元で育てられるようになったの
 *戦後のことですね

日本の女性がもてる理由
 ☆家族システムの推移を歴史的に見ると
 *核家族よりも直系家族のほうが新しく
 *直系家族よりも共同体家族のほうが更に新しく
 *家族システムは大陸中央から周縁に拡がっていった
 ☆女性の地位
 *核家族の双系制的なあり方より、直系家族では地位が下がる
 *父を頂点として兄弟たちが同じ屋根の下で暮らす共同体家族
 (さらに女性の地位は低下する)
 ☆ 一人っ子政策下の中国での男女比率の著しい歪みも端的なあらわれ
 ☆ユーラシア大陸の大部分で数世紀にわたって進行してきたのは
 *女性の地位低下にほかならない
 *日本もそのダイナミズムの中にあった
 (明治以降、直系家族が完成に向かうと、それが加速した)

日本で少子化の解決策の一つ
 ☆女性の地位を上げ
 *労働と出産・育児を両立させ人口増加につなげるなら
 *日本は過去(江戸時代)くらいのルーズさに戻ることが良い
 ☆直系家族
 *教育意欲を高く保ち、知識の伝承を重んじるなど
 *高度な文明を生んできた力強くも効率的なシステムだが
 *完成してしまうと硬直化しやすい
 *未完成で不完全なシステムのほうがうまくいく
 ☆海外でも日本の女性は引っ張りだこ、日本男子はもてない
 *女性の地位が高い社会で育った男性と
 *父系的で男性上位社会の出身の女性が出会うと
 *2人とも、それまで経験したことのないレベルで
 *自分がリスペクトされているという感覚を味わう
                      (敬称略)                                     
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『老人支配国家日本の危機』








トッドの語る日本の天皇・女性・歴史(2)(最終回)
(ネットより画像引用)
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中国の刑罰に見る残虐性3

2022年07月08日 | 歴史
🌸中国の刑罰に見る残虐性3

中国では、処刑を国全体で楽しんでいた
 ☆中国では、何千年も近代までそうした刑が連綿と行われてきた
 *公開処刑には常に大勢の一般庶民が見物に集まった
 *筆者には、処刑を国全体で楽しんできたとしか思えない
 ☆社会学者や歴史学者の中には
 *中国が伝統的にそうした残虐刑を実施してきたのは
 *中国の独特の民族構成があるという説を唱える人がいる
 *中国では昔から多くの民族が入り乱れていた
 *その中の一つが王朝を建てた場合
 *言語や文化が異なる民族を支配しなければならず
 *恐怖政治に頼らなければならなかったと
 ☆隋や唐は鮮卑族、元はモンゴル人、清は女真族で少数民族
 *大多数の漢人を統治するためには
 *残虐な刑でもって恐怖政治を敷く必要があったのかもしれない
 ☆もっともらしい説だが
 *漢や明は漢人の国だが、残虐刑は減っていない
 *明時代は増えている印象を受ける
 *中国では、近代に至るまで残虐刑はなくなっていない
 ☆ 一般民衆も私刑などで猟奇的な刑を頻繁に用いていた
 *英雄たちが敵に猟奇的な刑を行うシーンはいくらでも出てくる
 ☆日本人作家が『水滸伝』や『二国志』を書く時
 *人気のある登場人物がそういうことをするシーンを省くことが多い
 ☆中国は、日本人の文化や感覚と異なったものであるのは間違いない

「割鼻(はなきり)」
 ☆「割鼻」は鼻を削ぎ落とす刑です
 *鼻を削がれた男は人前に出ることができず
 *辺境の関所の衛兵になった
 ☆秦の始皇帝がこの刑を好む
 *征服した国の兵士や農民の鼻を片っ端から削ぎ落とした
 ☆鼻削ぎはヨーロッパやイスラム社会や日本でも
 *近代まで行われていた.
 ☆近年、アフガニスタンで、タリバンが
 *結婚先から逃げた妻に鼻削ぎを行ったというニュースがあった
 ☆鼻削ぎは中国の専売特許でもない
 *鼻という器官は手足や目と異なりなくなったところで
 *日常生活に支障をきたさない
 ☆中国には、亡き夫への貞節を守るために
 *自ら自分の鼻を切り落とした女性の話がいくつも残っている

「戴舌(せつぜつ)」
 ☆戴舌は舌を切り取る刑罰
 *皇帝が気まぐれに臣下に対して行うもの
 (耳に痛い進言をされた場合に執行された)
 *舌切りは一般の私刑でもしばしば行われた
 ☆他体の一部を切り取る刑罰
 *「控眼」(目つぶし)、「断手」「別足」(足切り)等がある
 ☆「宮刑」は、男性の一物を切り取る刑
 *古代戦争で捕虜にした敵兵などに対して行われていた
 *中国で多くの宦官がいたのは宮刑が相当広く行われていたから
 ☆宮刑に処せられた有名人司馬遷
 *漢の武帝に進言したことで彼の機嫌を損ねた
 *司馬遷は宮刑にあった
 *司馬遷は死を決意しますが、地下室で『史記』を完成させた
 ☆武帝は7万人の男を宮刑に処したと言われている
 ☆刑罰に対する中国の独特の考え方
 *日本人的な感覚からすれば、理解しがたいもの
 *隣人の中国を理解するには、こうした知識も必要
                      (敬称略)                                     
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⛳出典、『禁断の中国史』




中国の刑罰に見る残虐性3
(ネットより画像引用)
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麻生太郎恐るべし「政権の生死」握る男

2022年07月08日 | 政治
🌸麻生太郎恐るべし「政権の生死」握る男

 ☆麻生氏、不仲説が流れていた菅前首相と”急接近”し
 ☆水面下で「安倍排除」の動きを見せる

麻生グループ150周年に首相出席
 ☆参院選の応援でも麻生氏は”引っ張り凧″
 *体型もしゃんとし、歩き方も昔とほとんど変わらず81歳とは思えない
 *二階前幹事長らが一線を退くなか、麻生氏の存在感高まる
 *麻生氏の資産、約6億円で衆院議員の中でトップ
 ☆麻生グループ創業150周年パーティ
 *岸田首相はパーティ開始前に会場に入りし挨拶した
 *首相が1企業の記念パーティに出席するのは異例のことだ
 *麻生派&麻生グループの政界への影響も無視出来ないからだ

麻生夫人と菅夫人は親しかった
 ☆麻生氏と菅前首相が”急接近”した
 *麻生・菅両氏は、都内の日本料理店で経済人を交えて会食
 *その4日後、都内の麻生氏の自宅で会食した
 ☆共に安倍政権を支えてきた2人
 *菅氏が昨年の総裁選で麻生派の河野太郎氏を支持し
 *2人の関係がぎくしゃくしていた
 ☆麻生邸での会食
 *麻生氏の妻・千賀子さんと菅氏の妻も同席しアットホームな会合だった
 ☆2人が会合した背景
 *今後3年間、岸田政権が続き波風が立ちにくいという政治状況だ
 *それなら、岸田政権にいかに影響力を行使できるかに尽きる
 *現在の派閥状況からすると、安倍元首相が優位にある
 *岸田首相は、口を出してくる安倍氏の排除を密かに狙っている
 * 菅氏は、自派閥を立ち上げようとしているが協力している
 (同じ冷や飯チームの二階派や森山派、石破グループ)
 *これでは岸田政権に影響力は発揮できない
 ☆麻生氏と菅氏連携すれば話は一気に変わってくる

衆院議長に甘利・額賀両氏が
 ☆麻生氏が茂木派と菅グループをまとめれば
 *数のうえで安倍派を圧倒できるという計算
 *会食では衆院議長の後の人事にも話が及んだという
 ☆2人の″急接近″を誰よりも警戒する安倍元首相
 *安倍VS麻生の財政再建を巡る対立は根深く
 *党内分裂に繋がる要素を多分に含んでいる
 ☆安倍元首相も完全に岸田首相と対立してしまえば
 *安倍派が人事で冷遇され、排除されてしまう可能性もある
 ☆麻生派と岸田派
 *池田勇人元首相が創った宏池会を源流とする
 *麻生氏は分かっており、岸田首相に最大限の敬意を払っている
                      (敬称略)                                     
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麻生太郎恐るべし「政権の生死」握る男
『THEMIS7月号』記事より画像引用)
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