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チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「百億の昼と千億の夜」 その2

2007年06月08日 | 本と雑誌

その1で、20年以上前と書いたが、
萩尾望都が少年チャンピオンに掲載していたのは、1977年~78年だった。
30年も前のことなのだ。
そして原作がこの世に出たのは、1965年~66年のSFマガジンへの掲載で、
すでに40年以上を経過している。

興福寺の阿修羅像がきっかけで、「百億の昼と千億の夜」をまた読みたいと思った。
書店で検索したら、コミックも出てきた。
30年前に前半を少し読んだ漫画が、やっと全部読めることになった。

そしてまた一気に原作を読み、次にコミックを読んだ。

あらすじを稚拙に説明すると、

アトランティスをはじめ人類のかかる文明が栄えては滅ぶ。
いろいろな原因があるのだが、実はそれは、この大宇宙の外にある<シ>の時空を超えた実験であり、
<シ>が意図した結果である。

転輪王はそれを阻止するために、
阿修羅王のあしゅらおう、プラトンのオリオナエ、悉建多のシッタータを選び、改造し、
何者かの目を避けて永い眠りにつけていた。

一方で転輪王は、はるかな昔に、
人々の心にいくつかの言葉をささやくのだが、
それがやがて来る破局を予感していることに、どれだけの人が注意をはらっただろうか。
やがてそれに気づいた<シ>は、ことごとく転輪王の予告を消してしまう。

<シ>は、あるときはポセイドン神に、
あるときは56億7000万年後に現れてこの世を救済するという弥勒に、
またあるときは大天使ミカエルとなってキリストに「最後の審判」を吹き込む。
キリストの教えに疑問を抱いたユダは、何者かに消されてしまう。

5000年を経て眠りから覚めたあしゅらおう、シッタータは、
荒廃した都市に息を潜めて何千年も二人を待っていたオリオナエと共に、
大宇宙の外にある<シ>を探す旅に出る。

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