ドタドタ、バタバタ、ドタドタ、バタバタ
一日早い恵方巻を前にして、テーブルの下がごった返しています。
せ:母さん、僕ら、用意はいいですよ。
母:はいはい。
せ:さあっ、がぶりつきますよ!
る:(セントの勢いに圧されて静か)
母:ちょっと、待ちなよ。君たちには切って上げます。
せ:なんで~、かぶりつかないとダメなんですよ、これ。
る:お前…詳しいな…。
母:セント君なら十分かぶりつけることは、わかっていますよ。
母:はい、卵焼きとかんぴょうの恵方巻。ちょっとずつ。
せ:えー、これぽっちぃ。(いや、ほんとはけっこう多かった)
る:ふうん、なかなか美味いな、これ。
母:美味しいね。(母のは海鮮巻、うふふ)
せ:ねぇねぇ、豆は?
母:ああ、これは明日ね。でも、うちはまかないよ。
せ:いけませんね、豆まきしないと。
母:だって、去年も一昨年も、誰かさんがまく端から食べて行くんだもの。
る:うん、あれはすごいな。まるで掃除機だからな。
母:うちにはルッくんとセントくんがいるから、豆まきしなくても大丈夫。