樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「しゃべれどもしゃべれども」 下町言葉の粋

2007年06月29日 | 映画

  映画の中で何度も登場する都電

東京の公開はあと2週間、7月13日までです。

<ちょっとあらすじ>

落語家の内弟子、二つ目の「三つ葉」(国分太一)が、
ひょんなことから、ワケありの三人の落語教室を始めることに。

美人だけどものすごく無愛想で、口下手の外河五月(香里奈)、
勝気でクラスになじめない、大阪からの転校小学生、村林(森永悠希)、
毒舌でいかつい、元プロ野球選手、湯河原(松重豊)。

自分の落語もぜんぜん成長しないのに、
顔を合わせると言い争いばかりの三人を前にして、三つ葉は…。

<樹庵の感想>

落語家の師匠(伊東四郎)、三つ葉のばあさん(八千草薫)が、江戸情緒たっぷり。

特にばあさんが素敵です。
ポンポン出てくる下町言葉があったかい、あったかい。
三つ葉の落語教室につきあっているうちに、
しっかり落語を覚えてしまい、掃除をしながらぶつぶつ….
「私の方が上手いじゃないか」ってね。

五月と村林の落語披露の日、なかなか現れない五月を、
ばあさんは外を掃きながら待ちます。
やっと現れた五月に、
「遅いじゃないか、みんな掃除しちまった」と一言。
あんたをさっきからずっと外で待っていたなんて言わないんだよね、江戸っ子はさ。

だから、最後の場面で三つ葉が五月に、
「どうでもいい相手なら、気にならねぇ」と言った時は、
胸をなでおろしました。
あんたも、もう一人前だね。
ここで、「お前が好きだから」とかなんとか言ってみろ、
五月はお前を船から隅田川に突き落としたかも!?

しゃべれどもしゃべれども…
つまり、聞いて欲しいからしゃべるんだけど、
それだけじゃ伝わらない。
楽しいことを伝えようとしたら、
しゃべっている自分が楽しめないとだめなんだ。

ちなみに私の場合なら、
書けども書けどもってところですかい。

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「宇宙船 レッドドワーフ号」その2

2007年06月28日 | テレビ番組

この間買い込んだDVDのセット、見てますよ。
52話のうちの41話まで見たところです。
なんか、オープニングの画面が懐かしくて嬉しかったなぁ。

「宇宙船レッドドワーフ号」の、
とてもわかりやすいHPを発見しましたので、ご紹介します。
見て懐かしがるもよし、初めて見られるもよし。けっこう楽しいページです。

ここをクリック → 宇宙船レッドドワーフ号 エピソード by Yasuhiro Suzuki 

今回はキャラクターについて。

レッドドワーフ号の乗組員は、
なんだか汚くて、仕事もやる気がなくて、
ハードロックの好きな人間の男、リスターと、

広い宇宙に、リスターひとりじゃ気が狂うから、
船のコンピュータホリーがリスターのためによみがえらせた上官
といっても、チキンスープ自販機のメンテ担当だったホログラムのリマー。

そして、猫人間のキャット。

不時着船から救出したアンドロイドの、
働き者かつコンピュータ頭のクライテンでしたね。

そうそう、レッドドワーフの頭脳、コンピュータのホリーもいます。

この番組の魅力は、それぞれの個性です。

そもそも「サンダーバード」のように、
(なぜサンダーバードなのかって? 突然、思い出したからです。)
みんながよい子で、最初から地球のために働く使命があるメンバーじゃないのがいい。

★ リスターは、どんなあくどい手を使って宇宙事業団に入り込めたのかと思うくらい、
  酒と女とハードロックの好きなパッパラパーだし、

★ リマーは、規則が大好きだけど、実はいじめられっ子だった記憶がトラウマになって、
  自信もなければ勇気も希望もない、
  何かが迫ってくれば、真っ先に逃げ出す腰抜け。

★ キャットは、自分のファッションと女にしか興味がないおネコさん。
  どうしてあの船内に、
  イタリー製のブランドスーツやら毛皮のコートがあるのかわからんが、
  星の数ほどもっている。

★ クライテンは、シッカリ者の執事であり、
  合金のたくましいカラダに、レースのエプロンがよく似合うお手伝いさんであり、
  コンピュータ頭脳は、よくリスターたちの危機を救います。

★ ホリーは、もちろんホリーがいなくてはこの船はどうにもならないが、
  コンピュータとしてモニター上に顔だけの登場です。
  このホリーが、冗談で4人を煙にまくこともするし、かなり皮肉もいうし、
  ほんとうはけっこう女好き。
  何億というパターンから一番もてる顔(らしいが…)を自分の顔としている。

なんという個性豊かなメンバー。
子供向けの冒険小説ではないからして、彼らが成長して行くなんて話はない。
あくまでも個性のぶつかり合いです。

特にホリーの皮肉が大好きです。
異次元で女のコンピュータに出会ってから、ホリーが女に変身してしまうのですが、
出会ったところでは、顔中キスマークだらけでした。笑える笑える。

ただ、40話あたりから、リスターが清潔っぽくなって、
リマーも正義のエースになってしまったのが、ちょっと気がかりです。

…………

そうそう、Amazonで「宇宙船レッドドワーフ号」を
いくら探しても出てこなかったことがありました。
ようやっと出てきたら、「宇宙船レッドドワーフ号-アダルト」ってなってた。

まあっ!アダルト!でしたか!

確かに、シモネタはそれなりに多いですけど、あれで笑えるし、
だいたいNHKが放送していたんですから、たいした事はないです。(???)

そうね、次回は「笑えるシモネタについて」というのもいいかも。

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「悲しい本」

2007年06月27日 | 絵本

この絵本は、はっきり言ってタイトル勝ち。

「悲しい本」ですよ。
こんなタイトルの絵本があったら、絶対に目に止まるし、手に取る。
実際、生協のカタログの、表紙の写真とタイトルだけで買ってしまった。

世にも情けない顔をしたおじさんが登場する。
彼は息子を亡くしたばかり。
悲しみを分かち合う家族は誰もいない。

彼は、息子を思い出しながら街を歩きまわる。
大声で叫んだり、物を壊したり、人にひどいこともした。
みんな悲しみのせいだ。

悲しみなんてほかの人にだってあると思ってみたり、
毎日、得意なことをしてみようと思ったり、
何か楽しいことをしてみようと思ったりする。
悲しみについて書いているうちに、死にたくなる。

…しかし、やがて自分がいろいろなものをみつめていることに気がつく。
窓辺の人々、クレーン、いっぱい人を乗せて走る電車…。
ふたたび息子の思い出に浸る。

あの子の誕生日。みんな楽しそうだった。
…そしてろうそく。…ろうそくがなくてはね。
ろうそくの炎が男の顔をあたたかく照らす。

…………

作者が、彼自身の悲しみを紛らわすために作ったと思われるこの絵本。
この本が出来上がる頃、彼は、悲しみから開放されていたと思う。

自分の悲しみからは、自分がもがき苦しまないと抜け出せない。

もし、私に悲しいことがあった直後に、
この本を誰かがくれたとしても、癒しにはならない。

同じ意味で、「千の風になって」も私には癒しにならなかった。
風になる?とんでもない。ちゃんと私のそばにいて!と思っただけだ。

「悲しい本」も「千の風になって」も、
自分の悲しみにけりがついて初めて、じんわりとしみこんでくる。

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「マネーセラピー」

2007年06月26日 | 本と雑誌

ないと困るが、あっても必ず幸せになれるわけではないお金。
って表紙に書いてあります。
そう?あまりお金があったことがない私は、
そういわれてもどうも実感が…。

世の中には、宝くじにあたって人生だめにする人もいるって聞くけどね。
いやー、あたったことないもんのひがみも相当入っているんじゃないの?
私だって最高1000円しかあたったことない。
人生、やっぱお金よねー。お金で解決つくものってたくさんあるよねー。

たいていの人が、今よりも多くのお金を望み、
収入の多い人をうらやましく感じているでしょう。
そして、「もっとお金があったら●●できるのに……」と、
手に入れたいものを諦めていると思います。
ですが、その欲しいものは、本当にお金がないから手に入らないのでしょうか?
もっともらしい理由を言って、
現状を変化させることを恐れているのではありませんか?

あら、痛いとこをつきますね

本当に欲しいものは、必ず手に入ります。
それが、お金で買えるものであればなおさらです。
もし、手に入らないのであれば、それは欲しいと思っていても、
潜在意識で受け取ることを怖がっているのかもしれません。

力強いお言葉、ありがとうございます、です。…が、そうかもしれませんが…。

自分に正直になり、本当にやりたいこと、欲しいものは何なのか、
それらを手に入れるには、どう行動すればよいのかを考えてみましょう。
欲しいと思っていたものが、実は必要なかったことに気づくと同時に、
本当に大切なものを見極めることができるはずです。

そうですかぁ。はぁ…。お気持ちはよくわかるんですが…。

これって、やっぱり「海馬」の時に書いたように、脳の問題なんですよね。
あんた、いつも正面からしか鏡を見ないでしょ?
顔には横顔というものもあるんだよってことだと思うんです。(…違った?)
それはわかります。お説ごもっとも。

でも、この脳が、ああっ脳がー!!
何十年も使って
(実は、「海馬」によると2%しか使ってないらしいのですが…ショック!)
硬くなった脳みそを、誰か、もみほぐしてくれ!!

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「海馬 脳は疲れない」

2007年06月26日 | 本と雑誌

5年前の本ですが、
文庫本が出ているので、文庫本でお薦めします。

池谷裕二氏と糸井重里氏の対談の形で作られている、
難しい脳をやさしく説明した本。

海馬は、脳の中で記憶を扱う部分なのだそうです。
私も、だんだん物忘れがひどくなってねぇ…というわけでもないですが、
「何歳になっても海馬の神経細胞は増えている」ということで、
おおっそうかい!と思ったり、

「脳自体は30歳や40歳を超えた方が活発になり
ものとものとのつながりを感じる能力は飛躍的に伸びる」と知って、
へへへっやったぜ!と思ったり、

「脳は見たいものしか見ない」と言うことに、えっ?と思ったり。
というのは、以前私も
「モノは見ようとしなければ見えない」ということに気がついたのですが、
(これって悟り?すごいじゃん、ワタシ)とかなんとか勝手に思って
ひとりで褒めていたのです。
あーなんだ、脳の問題なの。ノウの。

するってぇと、心理とか悟りみたいなものって、なにかい?
かなり脳みそのことだっていうのかい?

…などと、なかなか反応に忙しい本です。

最後に、この本の樹庵的ハイライト

「言ってしまったことが未来を決める」(以下、抜粋)

脳はひとつのことをきめつけたがり、なおかつ安定化したがります。
自分があらかじめ言ったことに対しても安定化しようとします。
いいことを言うとその通りになる。
悪いことを言ってもその通りになる。
いい意味でも悪い意味でも、言葉は呪いみたいなものです。
だったら、未来に対しては素敵なイメージを思い描いた方がいいでしょう。

これもねぇ、心理学でもスピリチュアルな世界でも、似たようなことをいいますよね。
つまり、人間の考えることはみんな脳の問題ってことなんですかね。

脳よ、お前は何様?

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