樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

さびしいよ  「スタートライン」によせて

2017年05月29日 | 日記



セントくん、この頃お母さん忙しくて、セントくんはしょちゅうホテルに行っていたから、急にいなくなってもそんなにピンと来なかった。
でも、ジワジワと来てるよ……さびしいよ。
ルッくんがいなくなったときは、セントくんが大変な下痢になって、何日もリビングでいっしょに寝たよね。
ルッくんのことを思って泣いていられなかった。
そうそう、だからね助かったし、だいたいお世話しないといけない子がいたら悲しみって大分癒やされる。

誰かお世話する子が来たら、きっとさびしさはまた少し違うだろうね。
だけどね、君たちが最後の子だとお母さんは決めているから
このさみしさには耐えないといけない。

お母さん、1月から田舎を15往復ぐらいしてるけど、
高速バスではずっと曲を聴いてる。
聴く曲がだんだん変わっていくのが、気持ちを反映しているなと思っておもしろいよ。
5月になってから、古いけど馬場俊英の「スタートライン」がなんだか気になってよく聴いてるよね。

これって、もしかしたらセントくんの伝言?
人生何回でもやり直せるし、その気になれば見えないスタートラインは今ここにもあるってね。
この曲は、今から10年ちょっと前に、お母さんの仕事がなぜか急速に悪くなって
ほんとに苦しかった時期に聴いたんだけど、だからといって今、これを聴いてもその重苦しさが蘇るわけじゃない。
それより、やっぱりセントくんの伝言のような気がする。




と、しんみりしていると……

せ:そうです。そうですよ。僕の伝言。母さん頑張れ!!
る:ちぇ、かっこつけやがって。
せ:ルッくんだって、すごいことやってくれたじゃないですか。大体僕の下痢があんなにひどかったのは作戦だと言ったでしょ?
る:ああ…まあ…ね。
せ:ほんとにあのときは散々だったんですからね。僕も母さんもあっという間に時間が過ぎました。あんな強烈な「悲しませない作戦」はルッくんでなければできません。人の迷惑も考えず。
る:あっセント怒ってる。
せ:おこです。激おこ!…でも、もういいですけどね。
る:ちょっとやり過ぎた…な。
せ:はい、です。

母さん、人生はやりたいことをやったもの勝ち、いつもそう思っていましたね。
そしてテオちゃん、クリスくん、イブちゃん、そしてルッくんと僕と一緒に24年間歩いて来たんですよね。
僕らの前に10年間山をやっていたのも、やりたいことをやってきたんですよね。
お仕事だってやりたいことを30年もやっています。
だから、またやりたいことをやってください。後悔しないこと。
それは今も母さんが一番よく分かっていることです。
スタートラインがここにあるんですよ。頑張って!!

る:…ううっ泣ける。
せ:うそ!ルッくん泣くの?
る:うそ。







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押し合いへし合い

2017年05月25日 | 日記



る:うおっ、なんだいきなり、狭くなったぞ!
せ:ああ、ルッくん、はい、今日から引っ越してきましたからね。よろしく。
る:しかも、こんなぴったりくっつくのかよ。
せ:だって母さんがそうしろって。久しぶりだしいいじゃないですか。
る:これから夏に向かうんだぜ、あっついじゃないの。
せ:まあまあ、大丈夫ですよ。

る:突然押しかけやがって…(にやにや)
せ:こっちのこと、いろいろ教えてくださいね。
る:しょうがないなぁ…(にやにや)
せ:また遊びましょうね。
る:いやー、俺も仕事で忙しくてな。俺、営業職だから。
せ:へー、ルッくんがですか~。
る:あれ?なんか違和感のある反応だな?
せ:いやいや、まあそういう営業もいるのかなと思って。
る:そういうってなんだよ?
せ:いいんです。あんまり深く考えないことですよ。そうです。
る:なにひとりで納得してんだよ。




せ:ルッくん、ねえねえ、見てくださいよ、僕の棺、素敵でしょ。かわいいよね。
る:えーっ!なんだよこれ。やだね~男は俺みたいじゃなけりゃ。
せ:これはね、僕らを見て霊園の人がアレンジしてくれるんですよ。僕のはすごくかわいい。




る:何言ってんだ。俺なんかすごく男らしいじゃん。最高だぜ。
せ:うん、ルッくんのは男らしいですね。まあ、その顔だから、ですね。
る:うん?どういう意味?
せ:いえいえ、強面なんて言ってませんよ。
る:ふん!

なんだかまた賑やかなルックとセントになりました。(笑)


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みなさん、ありがとうございました

2017年05月25日 | 日記
セントです。みなさん、今までありがとうございました。
僕は昨日の朝、気がついたら体が軽くなっていました。
母が忙しくて、ホテルカコでお泊まりしていました。
ルッくんに会えましたよ。




昨日の朝、セントくんが他界しました。
1年前、ルッくんとさよならして、ひとりになってから
セントくんはおなかの調子がなかなかよくならず
夏になってようやくなんとか体調も良くなったのですが

秋になって、肘に癌ができ一度抗癌剤治療も受けました。
でも、その癌が良性であることが分かって
抗癌剤はやめましたが、副反応はつらかったです。

冬になり、母が実家のことで大忙しになって
セントくんはホテルに滞在することが多くなりました。
ホテルでは、シニアクラブのみなさんとまったり過ごさせていただきました。

4月になってまたおなかの調子がなんだか悪くなって、
この間のブログにも書きましたが、何をやっても駄目なら基本に戻れということで
ビオフェルミンの大量投与をしましたところ
功を奏して、おなかの調子が戻りました。

今回カコさんのところに滞在していても、一昨日の夜までは問題なかったのです。
一昨日の夜、下痢が始まりましたとラインをいただき
急にそうなることもあるから、ビオフェルミンの量を増やしてあげてくださいね
とお願いしたのですが、
翌朝、下痢をして、静かに息を引き取っていたということでした。




ルックもセントも、「じゃあな」「じゃあね」って感じで
誠に潔いというか、あっけない死に方でした。
私も絶対にそうなりたいぞ!!

今朝、小さな仏壇に手を合わせたら、
緑色の光の中に、いつものルックといっしょに、セントくんがいました。
ルックはセントが来ていつも以上に元気にはねているし、
セントの脚は光の中で元気に元気に元気に動いていました。
もうおむつだって必要ありません。


今日はお葬式です。







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ルッくん一周忌  「時の流れに身をまかせ」考察

2017年05月01日 | 日記
ルッくん、もう1年経っちゃったね。去年の5月1日は日曜日で、晴れた静かな朝だったね。ルッくんが倒れたお散歩の道は、この頃まったく行かないけど、どうなっているだろうね。
この1年、ルッくんが時々ニヤッて笑って表れては、悶々としている母に向かって、何アホなこと考えてるんだよ的なことを言ってくれたのが、すごくありがたかった。特に今年の1月は、もう何をしていいんだか、何をやっても上の空でほんとにねぇ。そんなとき、ルッくんが、「なるようになるさ」って言ってくれた。あのときは、ほんとうに気持ちがほどけていくのがよく分かったよ。ありがとうね。
それから3月になって、ある本を見つけて、その本にも助けられた。その本には、「待つ」ことです。って書いてあったんだよね。ああ、ルックと同じこと言ってる。時の流れは、本人も周りも変えていく。それが自然ということなんだ。時の流れを積極的に受け止めることが「待つ」ということになるんだよね。

る:おお、今日は神妙じゃん。俺もこの1年、よく働いた。そこんとこを分かってもらえたかな?
母:はい。ルッくんは、視界の狭くなった母の背中を時々ちょいちょいとつついて、「あのさ~」って言ってくれる存在だった。助けてくれてありがとう。
る:そうか。わかればいいんだ。俺もこっちの仕事が忙しいからな。いつまでも俺に頼らないように頑張れよ。
母:えっ!なに、ずっといてくれるんじゃないの?ルックがいないのはつらいよ。
る:時の流れは、つらい気持ちも和らげてくれる。1年経ち2年経ち、胸が張り裂けるくらい悲しいことでも、少しずつ静かな輝きの中に包まれて行くんだ。
母:ああ、それはわかる。ルックやイヴやテオリスが、今は遠くで笑って輝いてる。家族もそう。だんだんそういう存在になるんだね。


セントです。おなかの調子がよくなって来て、今日はねむたいです。

母:ああー、なるほど!!!今までの話しで、なんか少し分かった気がする。
る:いきなり、なんですか?
母:この頃古い歌を聴いててさ、懐かしいテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」が気になるんだよね。あの歌って、「もしもあなたと出逢わなければ、私は何をしてたでしょうか」っていう入る部分の歌詞はすごく分かる。人生は出逢いで決まる。ほんとにそう。そして「あなたの色に染められ」っていうのも、なんか表現は好きじゃないけど恋愛をしていればそういう感じになって当然だよね。「一度の人生それさえ、捨てることもかまわない」も恋愛渦中ではそう思いたいよね。だけど、「だからお願いそばに置いてね」はなんかさ~、「平凡だけど誰かを愛し、普通の暮らししてたでしょうか」と考え合わせると、日陰の愛人生活っぽくてね、演歌だな~って思っちゃって、なんか恥ずかしくて堂々と歌えないのよ。
る:じゃあ、歌わなければいいじゃん。

母:ええ、まあそうなんだけど。今日、こうして時の流れについてルッくんとお話ししておりますと、何であの歌は「時の流れに身をまかせ」というタイトルにしないといけなかったのかと考えたんですよ。愛人の歌だったら「そばに置いてね」でいいわけじゃん。
る:まあ、そのタイトルじゃぜんぜんなってないけどな。
母:今、わかったぞー!!あの歌、日陰の愛人生活の歌じゃないんだ。キーワードは「今はあなたしか愛せない」だ!
る:はあ。
母:つまりだね。母訳「人生は出逢い。出逢ったあなたを私は人生をかけて愛しています。いつも一緒にいたいです。けれどすべては時の流れです。このままあなたと続けば最高だし、そうでなかったらそうでなくても、全力で愛した人がいたことは、幸せな人生といえるのではないでしょうか。とにかく今は、あなたが好きです。」……どうだ!
る:まあ、そんなに鼻息荒くしなんでも。きっと作詞の人はその意図で書いたんじゃないの?母が勝手に間違った解釈をしていたとは思わんかね?
母:ゲッ。そんな横目でニヤニヤしてくれるな。すごい発見だったのに。でも、そうだね。しかし、母的には謎が解けてよかった~。

る:母さんのそういうところ、嫌いじゃないぞ。
母:(てへっ)ありがとうございます。
る:セントは元気か?また腹の調子悪いんだろ?
母:うん、でも昨日何をやっても駄目なら、原点に戻りましょうと思って、乳酸菌(ビオフェルミン)だけにして多めに(大量とも言う)投与しましたところ、すっかりうんちもおならも臭くなくなりました。それまでご腸内のバランスが悪くて、とにかく臭かったのよ。これで行ってみるわ。
る:そうか。これでよくなるといいな。案外基本だな。
母:ほんとだね。生きることってけっこうシンプルなんだ。今日はさ、ルッくんといろいろお話できてうれしかったよ。まだ、いっしょにいてくれよ。
る:そうですねぇ。時の流れに身をまかせてな。








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