樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

どうしてドイツ語?

2018年04月16日 | 日記
せ:母さん、質問です!
母:はい、どうぞ。
せ:どうしてドイツ語を勉強しているんですか?
る:おーおー、そうだな。それは聞きたい。
母:君たち!とてもいい質問です。実はさ、宿題で Warm lernen sie Deutsch? (なぜ、あなたはドイツ語を勉強するの?)というのが出てて、今日中に、なぜなら……と言うのを書かないといけないのよ。
る:じゃあ書けよ。
母:うーん、スラスラ書けたら苦労はないけどさ~。




そもそも、母の最初の仕事は英語を使うものでした。学校の英語が大嫌いで成績も悪かった母が、どういう手を使ってその仕事に就いたのかというと、学校は無視して自分で英会話をやったからです。ひたすらアルバイトで買ったカセットテープを聞きました。

で、なんとか受かって、まずは3ヶ月英会話の学校に行かされました。まあ、付け焼き刃の英語なので当然成績はよくありませんでしたが、そろそろ学校が終わる頃、FEN(これを聴けと言われていた)をつけてうとうとしていたら、ある瞬間、ラジオでしゃべっている英語が、頭の中で電光掲示板のように流れてね。全部聞き取れた。それはすごい感動だったわけ。……まあ、そこで英会話学校は終わって実務の勉強になっちゃったから、その感動はそれで終わりだったんだけど、なんかあの感覚が忘れられないのですよ。

仕事はその後変遷して、今の仕事でフリーランスで30年やって来た。最初はとにかく仕事中心でしたが5年後から少し心に余裕ができて、テオちゃん、クリスくん、イヴちゃん、ルッくん、セントくんと暮らしました。
ドイツ語が母の頭に浮上したのは去年の夏。友達に、娘に会いにオーストリアに行くけど一緒に行かない?と誘われてから。
ルッくんとセントくんがいなくなって、母の生活に大きな穴があいて、無意識に何かを求めていたときでした。

海外旅行と言うことで、昔の英語の一瞬の感動が蘇りました。
ドイツ語勉強しよう!
もし旅行先がフランスだったらフランス語だったし、スペインだったらスペイン語だったと思います。




せ:ふーん、英語ではないわけですね。
母:英語は中途半端感からどうしても抜け出せなくて、やり直すってのもあったけど、どうせなら新しい言葉を一から、英語では逃げっぱなしだった文法もしっかりやろうではないかと思いました。
る:それで文法、気が狂いそうにやってるわけね。
母:はい。文法も逃げないでやれば、役に立つと分かりました。
る:あったりまえ!!



せ:さて、ではなぜドイツ語を勉強するの?
母:成り行きでってのはまずいかね?成り行きだけど、やってみたら面白いからやってるってのはダメ?ドイツ人の先生に失礼かなぁ…。
せ:えっいいんじゃないですかね。人生に理由をつける必要はないと思いますよ。
る:そうそう、母さんの一言が国際問題に発展するわけないじゃん。
母:あはは、そうりゃそうだ。理由はこれだね!あの聞き取れる感動をもう一度味わいたいから。
る:人生は巡り合わせだからな。これも巡り合わせだ。思った通りにやればいいさ。
母:おおー、ふたりともいいこと言うねぇ。ありがとう。……しかし「成り行きで勉強することになりましたが、やってみたら面白いので、聞き取れるまで頑張ります」って、……ドイツ語でなんというんだ。一晩中苦しみそう…。